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経団連会長が今ごろ巨大リング視察で「復興と万博の同時並行」強調のリアリティー欠如
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334939
2024/01/19 日刊ゲンダイ
大阪・関西万博の木造巨大屋根「リング」を視察する経団連の十倉雅和会長(中央)/(C)共同通信社
「きょうの視察で万博のリアリティーを感じた」 日本国際博覧会協会(万博協会)のトップを務める経団連の十倉会長が18日、大阪・関西万博の目玉である「大屋根」(リング)を初めて視察。350億円もの建設費が散々批判されてきた巨大リングを目の当たりにするまで、協会トップは「万博のリアリティー」を感じていなかったらしい。
十倉会長は能登半島地震について「被災者の救援や救助、生活や街を元に戻すことを最優先でやるのは当然のこと」と言及しつつ、「それを進めながらぜひ万博を完成させ、命と連携の大切さをアピールしていきたい」と強調。被災地の復旧と万博の準備を並行して進めるべきとの考えを示した。
18日は、万博協会を監督する立場の斎藤経産相も相次いで万博会場を視察。「まずは震災復興に最優先で万全を尽くすことは強調したい」と語る一方、万博準備については「粛々と進めていく」と説明した。
斎藤氏に同行した大阪府の吉村知事は会見で、「大臣から『これ(リング)はスゴイですね』という話がありました」と明かした。のんきなものだ。
建設業は人員の奪い合い
東日本大震災の復興工事でも人手不足が。そして、資材や建設費の高騰も(宮城県名取市の造成工事)/(C)共同通信社
十倉会長も斎藤氏も「被災地の復旧が最優先」と口を揃えるが、万博開催については「予定通り」の姿勢を崩さない。被災地が最優先ならば、万博準備に割かれている人員や資材などのリソースを被災地に振り向けるべきじゃないか。人手不足が著しいからだ。
日銀が先月発表した全国企業短期経済観測調査(短観)によると、雇用人員の過不足を示す「雇用判断DI」は全産業でマイナス35。特に、被災地の復興に欠かせない建設業はマイナス57、運輸・郵便はマイナス53と極めて深刻である。
建築エコノミストの森山高至氏がこう言う。
「万博工事も復興の工事も、現場で作業するのは下請けの職人さんです。大手ゼネコン所属の現場職人はいませんから、大手も中小も人手をめぐって競合せざるを得ません。例えば、万博工事を請け負う関西圏に行ける職人と、復興工事の依頼を受ける北陸圏に行ける職人は、福井や滋賀、岐阜あたりで奪い合いになる。したがって、万博準備と復興を切り離して考えることはできません。そもそも、被災地に行って『復興が最優先』と言うならまだしも、万博会場でそんなメッセージを出しても説得力に欠けます」
復興と万博準備を同時並行で進めるとは、それこそ「リアリティー」が欠けているんじゃないか。
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