<■542行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> ウクライナ、弾道ミサイルの対露供与でイランに警告 「テロ国家に兵器渡す国は罰すべきだ」 2024/9/10 8:15 https://www.sankei.com/article/20240910-5C2B756T25J2NFY4QOKNLVBKGI/ イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し 「2国間関係に破壊的な影響を与える」 と警告した。 イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに 「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」 と訴えた。 英紙タイムズが6日、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じていた。 イラン外務省は 「ウクライナでの戦争に関与していない」 として否定している。 欧米は、ウクライナが露領内を攻撃するのに欧米供与の長射程兵器を使うのを制限。 イエルマーク氏は、露領内のミサイル貯蔵庫を長射程兵器で攻撃することを認めるよう要求した。 国連ウクライナ人権監視団によると、ウクライナでの8月の民間人の死者は少なくとも184人で負傷者は856人になった。 2024年に入ってから月別の死傷者数では、7月に次いで2番目に多かった。(共同)ウクライナは米国とも戦っている バイデン氏には東西冷戦期の「呪縛」 黒瀬悦成 グローバルレビュー 2024/9/9 14:00 https://www.sankei.com/article/20240909-GAUUJYRK7NPJTEM4F7CFCOEY7M/ ロシアに侵略されたウクライナの地上軍部隊が露西部クルスク州への越境攻撃作戦を始めてから6日で1カ月を迎えた。 この作戦がウクライナ戦争の帰結を左右する一大転機にもなると目される中、同国のゼレンスキー政権はロシアとの戦いとは別に、最大支援国の米国から兵器供与とその使用範囲の拡大を引き出すという、勝利を確実にするための切実な外交戦を改めて強いられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は5日放映の米CNNテレビの番組で、東部ドネツク州の重要拠点ポクロフスクの制圧を目指す露軍が 「過去6日間は全く前進していない」 と述べ、越境攻撃が成功しているとの認識を示した。 プーチン露大統領は 「越境攻撃は失敗した」 と主張するものの、自国の領土の制圧を許したことでプーチン氏の権威が揺らいだのは確かだ。 ウクライナの国際軍事筋は、越境攻撃にはプーチン体制転覆という長期的かつ戦略的意図も込められていると指摘する。 ウクライナが今回の作戦を成功させて戦況を打開することは、ロシアの不法な侵略を挫折させる形での和平実現に不可欠だ。 そのためにはウクライナの後ろ盾である米国の支援がカギを握るのは論をまたない。 ところが、バイデン米政権は2022年2月の露軍による侵略開始以降、ウクライナから兵器供与の要請を受ける度に、当初は拒否姿勢を示した上で、結局は同国高官の説得に押され、戦機を逸しかねないタイミングで供与に応じる行動形式を繰り返してきた。 ここ数カ月間、ウクライナは米政権に対し、米国製地対地ミサイル 「ATACMS」(エイタクムス、最大射程約300キロ) の使用制限を撤廃して露国内の軍事目標を自由に攻撃できるよう求めている。 だが、米政権は慎重姿勢を崩そうとせず、ウクライナ軍は露軍に決定的な打撃を与えられずにいる。 背景にあるのは、 「外交通」 とされるバイデン大統領をはじめ米高官に根強く残る、核の均衡に基づく東西冷戦期以来の古典的な核抑止論の 「呪縛」 だ。 プーチン氏はこれまで核使用に言及し、米欧の政策決定者やメディアを一種のパニック状態に陥れることに成功した。 特に、東西冷戦を経験したバイデン氏に関しては、戦争の激化がロシアの核使用、そして米露間の核戦争にエスカレートする事態を恐れて同氏がロシアの核威嚇に屈し、ウクライナに早期の圧倒的勝利をもたらす支援には及び腰になると読み切っていた。 ウクライナ大統領直属の諮問機関 「国立戦略研究所」 のベレスコフ研究員は 「プーチン氏は極めて安上がりな手法でバイデン氏を手玉に取った」 とした上で 「中国はプーチン氏の言動から核威嚇は効果的であるとの教訓を得た」 と指摘し、中国が台湾海峡有事の際に同様の手口で日米の軍事介入を牽制するのは必至だと強調した。 プーチン氏が国際社会から決定的に孤立するリスクを冒してまで核使用に踏み切る可能性は低い。 また、核使用を強行して現行の核抑止の構造と核不拡散体制を崩壊させることは、ロシアにとっても何ら得にはならない。 ゼレンスキー氏は月内に訪米し、バイデン氏にATACMSの使用制限の撤廃を直接求めるという。 ロシアの核を巡る迷妄に捉われた同氏の目を開かせることができるかどうか。 ウクライナの対米外交は正念場を迎えようとしている。(ロンドン支局長) ゼレンスキー氏、「戦勝計画」をトランプ、ハリス両候補に提示へ 軍事支援継続図る 2024/9/9 10:05 https://www.sankei.com/article/20240909-LF2K77OKTNP73AVKNVVYBCSSNI/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は8日のビデオ声明を通じ、国際フォーラム出席のため6日に訪問したイタリアで、ウクライナの 「戦勝計画」 について米代表団と協議したと明らかにした。 その上で、戦勝計画の全てをバイデン米大統領と、11月の米大統領選に出馬する共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領に提示する予定だと表明した。 ゼレンスキー氏は8月下旬、戦勝計画の存在に言及。 ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃や、欧米諸国による長距離ミサイルの供与を通じた対露圧力の強化が計画の一部に含まれていると説明していた。 ゼレンスキー氏は、ウクライナが有利な状態でロシアと停戦するためにはウクライナ支援を主導する米国の協力が不可欠だと訴え、軍事支援の継続や拡大を働きかけたい考えだとみられる。 ゼレンスキー氏は、11月にもウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」を開き、6月の第1回サミットには招待しなかったロシアを参加させる考えを示している。 クルスク州の占領地域や露国内を攻撃できる長距離ミサイルを背景にロシアを交渉の場に引き出し、譲歩を迫る考えだとみられる。 一方、ロシアは招待されてもサミットには参加しないと表明している。 ロシア、ウクライナ東部ポクロフスク近郊の町を制圧と主張 月内に市街戦の予測も 2024/9/9 9:02 https://www.sankei.com/article/20240909-HLBCBJSDBROVJLH3EOWPGOPPNA/ ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスク近郊の町ノボグロドフカを制圧したと主張した。 ウクライナメディアによると、同国の軍事専門家は、早ければ9月中にもポクロフスクを巡る市街戦が始まると予測している。 露軍は過去数カ月間にわたりポクロフスク方面で攻勢を強化。 これまでにポクロフスク方面の複数の集落を制圧したと発表していた。 米シンクタンク「戦争研究所」も8月下旬、露軍がノボグロドフカの中心部を制圧し、ポクロフスク方面で前進したと分析した。 露軍はポクロフスクを制圧し、全域の掌握を狙うドネツク州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官によると、露西部クルスク州への越境攻撃には露軍戦力をポクロフスク方面から引きはがす狙いがあった。 ただ、露軍は主力を同方面に維持。 越境攻撃に予備戦力を投入したウクライナ軍に対し優勢を拡大したと伝えられている。 ロシア攻撃、ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 2024/9/9 6:02 https://www.sankei.com/article/20240909-UHWGV4QGNFNTRA7FE57Q7TDPTQ/ ウクライナ東部ドネツク州の検察当局は8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。 ゼレンスキー大統領は8日、この1週間で、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾は800発以上に上り、イラン製の攻撃型無人機「シャヘド」も約300機発射したと発表した。 ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。 ドネツク州では8日もロシア軍の攻撃で村の女性3人が死亡した。 ロシア国防省は8日、ドネツク州の南東約14キロの集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。 一方、ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 またロシアと隣接するバルト3国のラトビアの国防省は8日、同国東部で7日にロシア軍の無人機が墜落したと発表した。 ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。(共同) ウクライナがロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難 2024/9/8 7:24 https://www.sankei.com/article/20240908-KQFQM7SDPZPB3JP7ZENNF4EATA/ ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 情報筋が明らかにした。数カ所で火災が発生。 州は非常事態を宣言し、住民が避難した。 ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。(共同) 「公正な和平」実現に向けた支援継続を確認 伊ウクライナ首脳会談 2024/9/7 21:27 https://www.sankei.com/article/20240907-B6WSQZGPWJIZDIB6ZELFNSJTI4/ イタリアのメローニ首相は7日、北部チェルノッビオでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。 イタリア首相府によると、メローニ氏はウクライナにとっての 「公正な和平」 実現に向けた支援継続を改めて表明。 ロシアがウクライナの重要インフラ施設への攻撃を強める中、防空支援などの必要性を協議した。 メローニ氏は会談後、チェルノッビオで開催されたフォーラムで演説し 「ウクライナを見捨ててはいけない」 「イタリアの選択は今後も変わらない」 と強調した。 中国とインドに対し紛争解決に向けた役割を果たすように求めた。 ゼレンスキー氏は6日にチェルノッビオに到着し、フォーラムで演説した。(共同) ウクライナ首都キーウに無人機攻撃 議会近くに破片落下 2024/9/7 20:36 https://www.sankei.com/article/20240907-SKWG3VIDMJKOTO5N2YPWLBYB2A/ ウクライナの首都キーウで7日未明、ロシア軍の無人機攻撃があった。 市当局によると、飛来した複数の無人機は全て撃墜されたが、破片が市街地に落下して火災が発生した。 ウクライナの最高会議(議会)は7日、議会の建物の近くに無人機の破片が落下したと明らかにした。 建物に被害はなかった。 市中心部では同日午前3時ごろ、爆発音が連続で響いた。 集合住宅の敷地にも破片が落ちたが、負傷者は報告されていない。 一方、ロシア南部ボロネジ州で7日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、地元からの情報によると撃墜された破片が落下して弾薬庫で火災が発生した。 同州のグセフ知事は火災が発生した地域に非常事態を宣言し、住民の避難が行われている。 ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの東方約35キロの集落カリノベを制圧したと発表した。(共同) イラン、ロシアに短距離弾供与 英紙報道、射程110キロ超 2024/9/7 21:13 https://www.sankei.com/article/20240907-M5ZRL2ND6JJJNGV3DR3HUYS2JY/ 英紙タイムズは6日、ウクライナ軍関係者の話として、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じた。 ウクライナ側は射程110キロ超のイラン製ミサイルとみている。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国も提供を確認しており、欧州など同盟国に通知済みだという。 イランはロシアに攻撃型無人機「シャヘド」を提供しており、ウクライナ侵攻で多用されている。 WSJによると、欧州高官は 「これで終わりではない」 と述べ、より射程が長いミサイルを保有するイランのロシアへの武器供与が続くとみている。 国営イラン通信は7日、イラン国連代表部がミサイル供与の報道を否定したと報じた。 ウクライナ外務省は7日、ミサイル供与の報道について 「深刻な懸念を表明する」 との声明を発表し、イラン指導部に対し、いかなる兵器もロシアに提供しないよう求めた。(共同) ゼレンスキー氏、戦争終結へ対露圧力必要と訴え 米国防長官は長射程兵器の使用制限撤廃に慎重 2024/9/7 18:32 https://www.sankei.com/article/20240907-67V5OLU5CBOKXNXS3T3VH46F7I/ ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、自国の勝利による戦争終結に向けてロシアを交渉の席に着かせるには、各国が連帯してプーチン大統領に圧力をかける必要があると述べた。 対露交渉に備え、ウクライナは軍事的優位を確保しなければならないとも強調。 欧米供与の長射程兵器による露領内への攻撃を、欧米は容認すべきだと訴えた。 イタリア北部チェルノッビオで開かれたフォーラムで演説した。 米国のオースティン国防長官は6日、訪問先のドイツで記者会見し、長射程兵器の使用制限撤廃に慎重な姿勢を崩さなかった。 「ウクライナは無人機などで露領内を攻撃する能力を既に持っている」 と述べた。(共同) ガザやウクライナの紛争当事国首脳ら出席か 国連総会一般討論 2024/9/7 16:45 https://www.sankei.com/article/20240907-KIVQQ47X3RIPFKZKV4OE2DN77Q/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 昨年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定。 実現すれば、ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが集う異例の機会になる。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 総会に合わせ、安全保障理事会は25日に世界的な紛争を協議する首脳級会合を開催する。 議長国スロベニアは、ネタニヤフ氏やアッバス氏、ゼレンスキー氏らが顔を突き合わせて議論し、ガザ、ウクライナ両紛争の解決の足掛かりになることを期待している。(共同) 「6万8000人の露軍戦死者を確認」英BBC報道 「実際はさらに多い」と指摘 2024/9/7 16:42 https://www.sankei.com/article/20240907-N2DBBBSIRNLSHH6U4CX2IEFNPU/ 英BBC放送は6日、ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍で約6万8000人の戦死者を確認したと伝えた。 露各地の自治体トップの発表や地方メディアの報道、遺族による交流サイト(SNS)への投稿など公開情報のみを集計したもので、BBCは 「実際の戦死者数はこれより更に多い」 と指摘した。 BBCはウクライナ侵略に関し、露独立系メディアと共同で露軍の戦死者数を追跡してきた。 BBCによると、露軍で戦死が確認されたのは6万8011人。 戦死者の分類では、 ▽露国防省と契約した契約兵=1万3348人 ▽自発的に従軍した志願兵=1万3152人 ▽恩赦を約束されて軍に入隊した囚人兵=1万3037人 ▽予備役から招集された動員兵=8797人 ▽民間軍事会社の兵士=2586人 ▽分類不能=1万7091人 となった。 ロシア軍とウクライナ軍の戦死者数は判然としていない。 露国防省は自軍の戦死者について、2022年9月に5937人だと主張して以降、言及を避けている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月、自軍の戦死者を3万1000人だとする一方、露軍の戦死者は18万人だとした。 米紙ニューヨーク・タイムズは2023年8月時点で、米国が露軍の戦死者を最大12万人、ウクライナ軍の戦死者を7万人と推計していると伝えた。 ウクライナに連帯表明 中国の対露輸出にも懸念 イタリアでG7下院議長会議 2024/9/7 12:19 https://www.sankei.com/article/20240907-P6INNAUXKNOMJEY6MVAGMUX5N4/ 先進7カ国(G7)下院議長会議が6日、イタリア北部ベローナで開かれ、ロシアの侵略戦争に対峙する 「ウクライナと無条件に連帯する」 との共同宣言を発表した。 中国から軍事転用可能な物品がロシアへ輸出されていることにも 「強い懸念」 を表明した。 日本からは額賀福志郎衆院議長が、ウクライナからも最高会議(議会)のステファンチュク議長も参加した。 イタリアのメローニ首相はオンラインで演説し、ウクライナ支援について 「公正で恒久的な平和が達成されるまで継続される」と強調した。 また、会議では人工知能(AI)を巡る問題も主要議題となった。 共同宣言では、生成AIを使った 「ディープフェイク」 などが選挙で悪用されないよう 「特別な注意を払い続けなければならない」 と指摘した。(共同) ブリンケン国務長官、ウクライナ新外相と電話会談 米国の軍事・復興支援継続を確認 2024/9/7 10:33 https://www.sankei.com/article/20240907-7INP5ETF25MTTKN3EJ2U7FUNOE/ ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナのシビハ新外相と電話会談し、ロシアの侵略に対抗するための軍事支援のほか、経済復興を後押しする取り組みを継続する考えを強調した。 今月の国連総会に合わせて予定されるウクライナ関連イベントでの連携も確認した。(共同) 国連総会演説 ネタニヤフ首相、アッバス議長、ゼレンスキー大統領 紛争当事国首脳らが出席か 2024/9/7 10:32 https://www.sankei.com/article/20240907-ZGI2WKDWAVIALCPCB2QU7BXYOA/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが顔を揃える異例の機会になる可能性が高まった。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 2023年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定する。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 最新の演説者リストによると、初日の24日には開催国米国のバイデン大統領が登壇し、同日中にイスラム原理主義組織ハマスを支援するイランのペゼシュキアン大統領も演説する。 最終日の30日には北朝鮮の国連代表部の演説が予定され、金星(キム・ソン)国連大使が登壇するとみられる。(共同) イランがロシアに数百発の弾道ミサイル供与 米紙報道、ウクライナへの脅威拡大 2024/9/7 8:25 https://www.sankei.com/article/20240907-6TWXDOV4EFK5RMUNBVMXPXYCTQ/ 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、ウクライナ侵略を続けるロシアにイランが数百発規模の短距離弾道ミサイルを供与したと伝えた。 米国と欧州の当局者の話だとした。 米国が最近、このことを同盟国に通知したという。 同紙によると、イランの国連代表部の報道官はロシアへのミサイル供与を否定した。 ウクライナでは最近、露軍による大規模ミサイル攻撃が相次ぎ、防空システム不足などで多数の民間人が死傷している。 イランからロシアへのミサイル供与が事実であれば、ウクライナにとって更なる脅威となる。 ロシアは従来、イランから自爆ドローン(無人機)を調達する一方、北朝鮮から砲弾や弾道ミサイルを調達してきたとされる。 ロシアはいずれも否定している。 先進7カ国(G7)は今年3月、イランに対し、ロシアに弾道ミサイルなどを供与した場合は制裁を科すと警告。 ただ、複数の欧米メディアは最近、イランがロシアへの弾道ミサイルの輸送を開始する兆候があると報じていた。 「ロシア兵に同情」批判 ウクライナ、映画祭で物議「恥ずべきこと」 2024/9/7 8:04 https://www.sankei.com/article/20240907-BEESFJNCRZIYHOXPNZ653O77NE/ ウクライナのイエルマーク大統領府長官は6日、イタリア北部で開催中のベネチア国際映画祭で、ウクライナに侵攻したロシア軍兵士のドキュメンタリーが上映されたことを 「恥ずべきことだ」 と批判した。 ロシア兵に同情的な描写が物議を醸しており、ロシアの 「プロパガンダ映画」 とX(旧ツイッター)に投稿した。 欧州メディアによると、映画はロシア系カナダ人のトロフィモワ監督が前線近くの部隊に同行して制作。 ロシア兵を 「戦争犯罪者」 とみなす欧米諸国の固定観念に挑戦したとしているが、ウクライナの被害実態にはほとんど触れられていないという。 ウクライナの映画関係者らは 「ロシアの侵攻を正当化している」 「ウクライナ人の苦しみを無視する内容だ」 と非難していた。(共同) 露ミサイル攻撃で51人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワで教育施設など被害 2024/9/4 1:19 https://www.sankei.com/article/20240904-XXWVQPI6WZIQFCAMAMFHGILXCM/ ウクライナの中部ポルタワ州ポルタワ市で3日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡し、負傷者は200人を超えた。 ゼレンスキー大統領らが通信アプリへの投稿などで明らかにした。 前線の東部ドネツク州などに比べ頻度が少ない中部への攻撃で、1度の攻撃としては異例の被害規模。 地元メディアによると、攻撃は午前中に起きたとみられる。 ゼレンスキー氏は、弾道ミサイル2発が使用され教育関連施設とその隣の病院が標的になったと指摘した。 通信関連施設の一部も損壊したという。 現場は軍関連の通信学校。 国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。 ゼレンスキー氏は防空態勢と長距離攻撃能力を強化する必要があるとして、各国に一刻も早い支援を求めた。(共同) ロシアのミサイル攻撃で47人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワの教育施設など 2024/9/3 23:36 https://www.sankei.com/article/20240903-TZQ2TTV4CZLHZO2IQSNNXOIDQM/ ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、中部ポルタワの教育施設と、隣接する病院の敷地内にロシア軍のミサイルが着弾し、41人が死亡、180人以上が負傷したと発表した。 ゼレンスキー氏の妻、オレナ夫人はその後、死者が47人、負傷者が206人に増えたと明らかにした。 ゼレンスキー氏は暫定情報として、弾道ミサイル2発による攻撃だとみられると指摘した。 瓦礫の下に閉じ込められている人々がおり、救出作業が続いているとも説明した。死傷者数は更に増える恐れがある。 ゼレンスキー氏は死傷者らに哀悼の意を示し、 「ロシア人はこの攻撃の代償を必ず支払うことになる」 と表明。 「露軍のテロを止めるためにウクライナには防空システムや長距離ミサイルが必要だ」 とし、軍事支援の継続と拡大を求めた。 ロシアは中国と戦略的連携 極東の即応態勢維持、プーチン大統領は北方領土訪問を示唆 2024/9/3 20:23 https://www.sankei.com/article/20240903-WMA6SSIMJJJZBDPSAOPYCM7KUM/?479939 ロシアはウクライナ侵略を継続し、西側に地上戦力を割く一方、極東の日本周辺でも航空機や艦艇による軍事活動を活発化させている。 中国との戦略的な連携を強化する動きも顕著になっている。 プーチン大統領は将来的な北方領土訪問も示唆しており、日本政府は警戒を強めている。 ロシアはウクライナ侵略で地上戦力を消耗させている。 だが2023年10月にロシア所属とみられるヘリコプター1機が北海道根室半島沖を領空侵犯するなど、日本周辺での海空戦力の活発な活動を継続している。極東における即応態勢の維持を強調し日米同盟を牽制する狙いがあるとみられる。 中国とは緊密な軍事協力を進める。 2023年6月、中露の爆撃機が戦闘機を伴い日本海から東シナ海、太平洋に渡る空域を共同飛行。 2023年7〜8月には3回目となる中露艦艇の共同航行を日本周辺海域で実施した。 日本政府は 「我が国に対する示威活動を明確に意図している」 とみる。 日本の対露制裁に反発するプーチン氏は2024年1月と6月、自身による初の北方領土訪問に意欲を示しており強行する可能性もある。 木原稔防衛相は3日、ロシアと東側で国境を接するノルウェーのグラム国防相と会談し、中露を念頭に 「最近の我が国周辺における軍事活動の状況を極めて重大かつ深刻に捉えている」 と述べ、強い警戒感を示した。 ロシア選手が挑発と抗議 ウクライナのパラリンピック委員会会長「非常に不快だ」 2024/9/3 17:04 https://www.sankei.com/article/20240903-BVXMATE5ARNNZIMWFFHBKFP4YE/?outputType=theme_paris2024 ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長(70)は3日までに、パリ・パラリンピックに個人の中立選手(NPA)として出場しているロシア選手から自国の選手が挑発を受けていると主張した。 共同通信のインタビューに応じた。 国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に抗議したとしている。 スシケビッチ氏は、ロシア選手が 「ウクライナ野郎」 などと差別的な用語を発したり、親しげに挨拶をして気を引こうとしたりしたと述べた。 「非常に不快だ」 と批判し、ウクライナ選手を動揺させる目的との見方を示した。 ロシアの侵攻を受けるウクライナは開会前、ロシアと同盟国ベラルーシの出場を禁じるよう求めたが、IPCは侵攻不支持などを条件にNPAとしての参加を容認した。 スシケビッチ氏は 「侵攻不支持を表明した選手はいない」 「中立ではなく、出場を認めたのは間違いだった」 とIPCの対応も批判した。(共同) ロシアへの越境攻撃「復讐でなく倫理」に基づき実行 駐日ウクライナ大使インタビュー 2024/9/3 18:20 https://www.sankei.com/article/20240903-H2MBCYU5R5NCJGFSHQ6Z3JWH6A/ ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が産経新聞とのインタビューに応じた。 ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への進軍は 「復讐」 ではなく、 「倫理」 に基づき抑制された形で実行されていると言及。 「有意義な作戦だ」 と強調した。 コルスンスキー氏は越境作戦について、露軍に強力に反撃でき、ウクライナが最終勝利するとの確信を国民に抱かせているという意味で 「士気高揚に繋がる」 と指摘した。 露軍が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで住民を虐殺したことを念頭に 「私たちの軍は露領土で民間人殺害、レイプに手を染めていない」 「文明的に行動している」 と述べた。 ウクライナ軍はクルスク州の住民に支援をしているとも述べ、復讐ではなく倫理に基づいた行動を 「味方や敵の国家に示している」 と語った。 米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ前大統領と争う民主党候補のハリス副大統領について、 「バイデン大統領に代わって多くの国際会議に参加した十分な経験を持つ」 と指摘。 どちらが大統領に就任しても 「有効なウクライナ支援が堅持されると信じている」 と強調した。 ◇ インタビューの詳細は以下の通り。 ■露軍の若い兵士、自主的に投降 ーー8月に始まったウクライナ軍の露西部クルスク州への越境作戦について ウクライナ軍が強力な力を持っていると国民が再確認した。 最終的にウクライナが勝利できるとの確信を国民に抱かせている。 士気高揚に繋がる。 有意義な作戦だ。 ウクライナ軍は露領土で民間人の殺害、レイプに手を染めていない。 文明的に行動している。 ウクライナ軍は露政府がほったらかしにした地域で、現地住民に様々な支援を展開している。 復讐ではなく、倫理に基づく行動を味方や敵の国家に明確に示している。 ーーウクライナ軍の越境作戦に露軍が効果的に反撃できていないように見える 多くの神話、伝説が存在することが改めて明らかになった。 その典型は露軍が世界で2番目の力を持つということだ。 露軍は即時に予備役を集めることもできない。 また、ロシア国民の運命はどうでもいいとプーチン(露大統領)は思っているようだ。 クルスク州の前線に投入され、捕虜になっている露軍兵士は、恐怖でいっぱいの17、18歳の若い兵士たちだ。 みんな自主的に投降している。 母親と今回、初めて別れた子供たちだろう。 適切な時期に彼らを母親のもとに返す。 ■ドローンが露軍の補給路破壊 ーープーチン氏の露国内での立ち位置をどう分析するか 苦境にあるというより、弱く見える。 欧州の童話にあるように『裸の王様』同然だ。 ロシアで彼は『神様』のように、崇められてきた。 しかし、近くで見ると裸だった。 ーーウクライナは新型無人機(ドローン)を開発したといわれる ウクライナは航空機『アントノフ』の開発で知られた国だ。 (大使であると同時に)航空技術関連の専門家として私が言えるのは、ウクライナでは伝統的に航空力学の学校教育が充実しているということ。 航空機やヘリコプター用のエンジンやモーターなどの設計事務所、工場は未だに活動している。 ウクライナは1000キロ以上飛行できるドローンを作っている。 露軍の空からの攻撃を回避するため、ロシアの飛行場や露軍の補給路破壊などに当たっている。 ■米、大統領選後も支援堅持を信じる ーー米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は指導力不足が指摘されている 米国の大統領、副大統領の権限は明確に定められている。 大統領がいる以上、(指導力不足に見えるのは)当たり前だ。 思い出してほしいのは、ハリス氏はバイデン大統領に代わり、多くの国際会議に参加していること。 各国の国家元首とコミュニケーションをし、やり取りをしているという十分な経験を持っている。 ハリス氏と(共和党候補の)トランプ前大統領のどちらが当選しても、有効なウクライナ支援が堅持されると信じている。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続される。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続されると信じている。 射程600キロ超の新兵器でクリミア攻撃か ウクライナ、国産のミサイル型無人機 2024/9/3 8:03 https://www.sankei.com/article/20240903-O4XC5ZYFPBOCLKVSEJUNMCGJFQ/ ウクライナメディアは2日、軍が新開発の国産ミサイル型無人機を初めて使用し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。 英メディアによると、射程600〜700キロとされる。 欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されていない中で戦局好転への期待をかけるが、配備数は不明で効果は見通せない。 ゼレンスキー大統領が8月24日に初使用を公表したが、攻撃目標は明らかになっていなかった。 開発期間は1年半で、ロシア領内にある軍用飛行場少なくとも20カ所を射程に収めるとされる。 ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル 「ストームシャドー」 や300キロの米国製地対地ミサイル 「ATACMS(エイタクムス)」 を供与されており、ゼレンスキー氏は 「防衛を強化できる」 として再三にわたり使用制限の解除を求めている。(共同) プーチン露大統領、モンゴルに到着 逮捕状発行後、初のICC加盟国訪問 2024/9/2 23:29 https://www.sankei.com/article/20240902-CQ6KHPDF55NHXJEIXXF5BFX3MI/ ロシアのプーチン大統領は2日、訪問先のモンゴルの首都ウランバートルに到着した。 タス通信が伝えた。 3日にフレルスフ大統領らと会談する。 国際刑事裁判所(ICC)の加盟国であるモンゴルには、ICCから逮捕状が出されているプーチン氏を逮捕する義務があるが、両国は逮捕しないことで合意済みだとみられている。 プーチン氏のICC加盟国への訪問は、2023年3月にICCがウクライナ侵略に伴う子供の連れ去り容疑で逮捕状を出して以降で初めて。 モンゴル訪問は2019年以来となる。 ウクライナはプーチン氏の逮捕をモンゴルに求めている。 ロシアはプーチン氏のモンゴル入国に 「懸念はない」 としている。 現地でプーチン氏は2国間協力の発展などを定める一連の共同文書に署名する。 また、1939年にモンゴル国境付近で旧ソ連軍と日本の関東軍が衝突したノモンハン事件から85年の節目を記念する式典に出席する。 「プーチン氏に逮捕状執行を」 EU、訪問先のモンゴルに表明 国際刑事裁判所加盟国 2024/9/2 21:50 https://www.sankei.com/article/20240902-JSGXXVQLJBMCLADYOHALVM7PWM/ 欧州連合(EU)欧州委員会の報道官は2日の記者会見で、国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出しているロシアのプーチン大統領のモンゴル訪問を巡って懸念を表明した。 「モンゴルのEU代表部を通じ、訪問に対する懸念と我々の立場を同国政府に表明した」 と述べた。 プーチン氏はモンゴルでフレルスフ大統領と会談する予定。 報道官は、モンゴルはICC加盟国としての義務があると指摘。 逮捕状を執行しなければならないとの認識を示した。(共同) 露とウクライナ双方が首都にドローンなど大規模攻撃応酬 東部ポクロフスクは陥落の恐れ 2024/9/2 21:40 https://www.sankei.com/article/20240902-6SDDC5LPNRI4HCFD2YKX35OXDU/ ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は1日、 「敵の主力攻撃の方面(での同国軍の戦況)は困難だ」 と交流サイト(SNS)で表明した。 ウクライナメディアは、シルスキー氏が言及したのは露軍との激戦が続く東部ドネツク州ポクロフスク方面に関してなのは明白だと指摘。 米誌フォーブス(電子版)は8月31日、ポクロフスク陥落の恐れが高まっているとした。 ポクロフスク方面は露軍が全域の制圧を狙うドネツク州のウクライナ軍の防衛線の一角で、ウクライナ軍は劣勢だと伝えられている。 同国のゼレンスキー大統領も最近、ポクロフスク方面の戦況が 「極めて困難だ」 と危機感を示していた。 米紙ニューヨーク・タイムズ(同)も9月1日、露軍がポクロフスクから約9キロの地点まで迫っていると伝えた。 同紙はまた、ウクライナ軍が8月6日に着手した露西部クルスク州への越境攻撃で露軍がドネツク州の戦力をクルスク州防衛に回すと計算していたが、現時点でドネツク州での露軍の攻勢は弱まっていないとの見方も示した。 米シンクタンク 「戦争研究所」 は31日、露軍がポクロフスク方面に配置していた予備戦力の一部をクルスク州に転戦させた可能性があると指摘。 「ウクライナ軍の越境攻撃は露軍の作戦全体に影響を与えている」 と評価した。 一方、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に9月2日未明、露軍の大規模なミサイル攻撃があった。 ウクライナメディアによると、10発以上の巡航ミサイルと約10発の弾道ミサイル、複数の自爆ドローン(無人機)が撃墜されたが、落下したミサイルの破片などで火災が起きたほか、建物などが損傷した。 当局が死傷者の有無を調べている。 首都モスクワなど露各地を標的とした1日のウクライナ軍の大規模ドローン攻撃に対する報復である可能性がある。
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