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ロシアの冤罪(田中宇)米国は「ウクライナ政府が、嫌がる国民を徴兵して戦地に送り込んで50万人が戦死する」よう仕向けた。ウクライナ人は絶滅寸前だ。これこそ人道犯罪だ。
http://www.asyura2.com/24/kokusai34/msg/852.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2024 年 9 月 08 日 16:06:17: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2024年9月6日 https://tanakanews.com/

ロシアの「極悪さ」の象徴とされるものの一つに、国際刑事裁判所(ICC)が2023年3月にプーチン露大統領を人道上の罪で逮捕請求した件がある。プーチンがロシアの軍など当局に命じて、ウクライナで占領した地域から人々(子供たち)を拉致してロシアに連れ去った、とICCは断罪している。

https://www.icc-cpi.int/defendant/vladimir-vladimirovich-putin
Defendant : Vladimir Vladimirovich Putin

それはひどい、と米欧日の人々は思っている。だが、プーチンやロシアの担当者たちが、どのように子供を拉致したのかという具体的な点になると、急に話が曖昧になる。ICCが発表した逮捕状は罪状について「ウクライナの占領地から人々・子供たちを違法にロシアに移動させた」としか書いていない。
ICCは逮捕状を発表しないことも多く、自分が起訴・逮捕請求されていることを知らない人が、ICC加盟国に行った途端に逮捕されたりする。プーチンは、ICCに逮捕状を発表してもらっただけありがたいと思え、頭が高い、というわけだ。だが、逮捕状だけでは何がなんだかわからない。

https://www.icc-cpi.int/news/situation-ukraine-icc-judges-issue-arrest-warrants-against-vladimir-vladimirovich-putin-and
17 March 2023: ICC Judges Issue Arrest Warrants Against Vladimir Vladimirovich Putin and Maria Alekseyevna Lvova-Belova

「露助は悪い奴に決まってる。罪状なんか必要ない」。日本人はそれで良い。近所のパパ友は私を揶揄する意味らしく、尻に手を当てて「プー(屁)」、前に手を当てて開いて「チン(陰茎)」の動作を繰り返した。日本はこれで良い。
だが欧米人はもっと悪い。欧米では(屁)理屈で他人に勝って「善」をとりつくろうこと(偽善)が必要だ。曖昧な罪状をもとに「プーチンは極悪だ」と断罪するには無理がある。この戦争プロパガンダは出来が悪い。
ここで終わりにするとつまらないので、欧米側で流布されている露敵視な情報をもとに、ICC代官様のお考えを忖度する独自研究をやってみる。

https://tanakanews.com/240904mongol.htm
モンゴルの地政学転換

一つ目は、前回の記事にも書いた、露当局がウクライナ人の子供たちを拉致して露国内の林間学校を改造した強制収容キャンプに入れている件。
ICCのプーチン起訴状のネタ元は、米イェール大学の「人権侵害の専門家」(Nathaniel Raymond)が国務省から研究費をもらって作った報告書であり、研究者自身がその趣旨でCNNから取材されている。

https://hub.conflictobservatory.org/portal/sharing/rest/content/items/97f919ccfe524d31a241b53ca44076b8/data
RUSSIA’S SYSTEMATIC PROGRAM FOR THE RE-EDUCATION & ADOPTION of UKRAINE’S CHILDREN

その報告書によると、露政府は、ウクライナの17歳までの子供たちを集め、ロシア国内の43か所の公的な合宿所(林間学校や海浜学校)に送り込み、ロシアの愛国教育や軍事訓練を受けさせて洗脳している。子供の親たちは、戦場のウクライナよりも、安全なロシアで過ごした方が子供にとってましだと考え、この無償のプログラムに嫌々ながら協力しているが、露当局が予定通りに子供たちを帰宅させてくれなかったりする。
報告書ではまた、露当局がウクライナで占領した地域(主にドンバス)にいる孤児たちを(無理矢理に)ロシア本土で養父母になってくれる人々と縁組みしていることも、人道犯罪的な動きとして紹介している。

https://www.youtube.com/watch?v=1HePye0GA6g
'This is sick': Anderson Cooper reacts to new Russia report

この報告書に対し、同じプログラムについてロシア現地で取材したオルタナティブメディア「グレイゾーン」の記事は、全く違う光景を表現している。このプログラムは、ウクライナから分離独立してロシアに編入してもらったドンバス地域(ドネツク、ルガンスク)の、ロシア語を母語とする子供たちのために行われている。

https://thegrayzone.com/2023/03/31/iccs-putin-arrest-state-dept-report/
ICC’s Putin arrest warrant based on State Dept-funded report that debunked itself

ドンバスの人々は民族的・自己認識的に「ロシア人」である。ドンバスの分離独立・ロシア化を認めないウクライナ政府や米国側(露敵視者)から見れば、ドンバス人は「ウクライナ人」だが、ドンバス人自身は、自分たちをもうウクライナ人だとは思わず、ロシア人だと思っている。
ウクライナ政府は2014年、それまで認めていたドンバスの自治を禁止した。それ以来ドンバスは分離独立・ロシア化を求め続け、侵攻してきたウクライナ当局の軍や民兵団と内戦してきた。米国の差し金でウクライナからの侵攻が激化したため、2022年2月に露軍が助けに入り、ウクライナ開戦となった。

https://tanakanews.com/220413russia.htm
まだまだ続くロシア敵視の妄想

https://tanakanews.com/220124ukraine.htm
ロシアは正義のためにウクライナに侵攻するかも

ドンバスの子供たちは、ウクライナ当局からの攻撃ゆえ、きちんとした教育を受けられず、不安定な生活を強いられてきた。問題の合宿プログラムは、受講を希望するドンバスの子供たちに、ロシアの公費で音楽や文化芸術など豊かな教育を受けてもらう2週間程度の短期講習として続けられている。
講習の内容は、ロシアの一般的な愛国教育だろう。受講者は、ロシアの愛国教育を受けたいドンバスのロシア人の子供たちであり、これを「ウクライナの子供たちをロシアの愛国教育で強制洗脳する人道犯罪」と表現するのは悪質な歪曲・戦争プロパガンダである。

https://tanakanews.com/220326russia.htm
ロシアが負けそうだと勘違いして自滅する米欧

軍事訓練については私の独自分析になるが、ロシアを敵視するウクライナの子供たちに、ロシアが軍事訓練を施すはずがない。ロシア人になったドンバスの子供たちの中には、露軍に入って祖国(ドンバスまたはロシア)を守りたいと考える者が多いだろうから、彼らに対する訓練である。自国民に対する軍事訓練は人道犯罪でない。

イェール大学作成の報告書は、インターネットにあるロシアのメディアの報道や、このプログラムの受講生や関係者らがSNSなどに書き込んだ記述など、主にロシア語の公開情報だけを拾い集めて作ったものだ。そう報告書の中に書いてある。
ネットのロシア語の記事や書き込みの中に、合宿プログラムを悪しざまに表現するものが多く、イェールの報告書はそれを反映したのだろうか。そんなはずはない。今のロシアの状況から考えて、ネットの公開情報のほとんどは、合宿プログラムについて好意的に書かれているか、もしくは事務連絡や客観表現のたぐいだ。
イェール大学の研究者はおそらく、それらの文書に悪い意味を持たせるよう歪曲的に読解し、それらを綿々とつなげてロシアを断罪した。この報告書は、冤罪発生の策略として作られている。

https://thegrayzone.com/2023/03/31/iccs-putin-arrest-state-dept-report/
ICC’s Putin arrest warrant based on State Dept-funded report that debunked itself

この手の文書は、学術界でなく諜報界の産物だ。作成者は、学者の職位を持つ諜報要員である(米国はそういうのが学界にたくさんいる)。
イェールの報告書は、ロシアで流布するうわさのたぐいを集めて「露当局がトランプをスパイに仕立て、米選挙に介入してトランプを勝たせた」という結論に無理やりつなげた、米民主党発注でMI6作成の「スティール報告書」と同根だ。イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を作って米イスラエルを狙っているという、事後にウソとわかったネオコン製のイラク開戦事由とも同根だ。

https://tanakanews.com/180226dossier.htm
ロシアゲートで軍産に反撃するトランプ共和党

▼他の罪状を探しても冤罪だらけ

長くなって恐縮だが、まだ続く。露敵視者に迎合し、プーチンを人道犯罪者として裁ける「罪状」が他にないかどうか、探し続けてみる。ウィキペディアでICCプーチン逮捕状を検索すると、この文書も露敵視な味わいで、ロシアの罪状について独自研究をしてくれている。

https://en.wikipedia.org/wiki/International_Criminal_Court_arrest_warrants_for_Russian_figures
Wikipedia: International Criminal Court arrest warrants for Russian figures

そこで私が見つけたのは、(1)ウクライナを占領した露当局が孤児をロシアに連れていき、養父母をあてがって強制的にロシア人に育てる人道犯罪をやっている。(2)露軍・露当局が占領したウクライナの諸地域で、住民を精査・面談して親露派と反露派に分類し、親露派とされた人々をロシアやドンバスに半ば強制的に移住させている。という2案件。

https://web.archive.org/web/20220908044540mp_/https://www.aljazeera.com/news/2022/9/8/un-says-credible-reports-ukraine-children-transferred-to-russia
UN says ‘credible’ reports Ukraine children transferred to Russia

(1)については天下の英BBCも報じているが、ドンバスの孤児をロシアの養父母にあてがう話だ。すでに指摘したとおり、ドンバスの人々は意識としてロシア人であり、孤児の移動は人道犯罪でない。
また、ドンバス以外のウクライナにも、露語話者や親露派が昔からたくさんいる。敗戦地になったウクライナにいるより、安定が続くロシアで生活した方が良いのも事実だ。ロシア人とウクライナ人は、民族的に近い。25年前まで同じソ連人だった。日本人と朝鮮人でなく、関東人と関西人に近い。
ロシアに占領された地域に住む孤児の養育者たちの中で、ロシアで養父母を探した方が良いと考える人が増えても不思議でない。露当局が孤児を無理やり拉致しているといった記述は、露敵視な米ウクライナ当局側の歪曲が入っていると疑われる。

https://www.bbc.com/russian/features-62917712
How a Boy from Donbass Ended Up in a Russian Family and Received Russian Citizenship

(2)のような精査・分類を、占領した露軍がやるのは当然だ。味方の住民と協力し、敵性住民を監視抑止する。クルスクを占領したウクライナ軍も、同様のことをやっている。
25年前までロシアと同じソ連国内だったウクライナには、今も各所にロシア人・ロシア系・親露派がいる。彼らの中には、破壊されたウクライナから、安定しているロシアへの移住を希望する者も多い。開戦までゼレンスキー政権を支持していたが、今では大嫌いでロシアに移住したいという者も多いはず。露当局が移住を強制する必要はない。

https://www.hrw.org/news/2022/09/01/forcible-transfer-ukrainians-russia
Forcible Transfer of Ukrainians to Russia

「だけど、そもそもウクライナに侵攻して破壊したのはロシアじゃないか」という人がいる。そういう人は、もっと以前の状態を見るべきだ。ウクライナは、ウクライナ人とロシア人、親欧派と親露派がバランスして何とか仲良く暮らしていた。
それを破壊したのは米英だ。2008年とか2014年以降、米英が介入してウクライナを露敵視の方向に傾かせ、ウクライナ国内のロシア人(露系住民)が弾圧、殺害されて内戦になった。米英は2021年秋からウクライナ内戦を激化させ、露系住民を守る邦人保護のためにロシアが開戦するよう仕向けた。

https://tanakanews.com/240814ukrain.htm
ウクライナ戦争で米・非米分裂を長引かせる

米国は、ウクライナ軍に稚拙な軍事戦略を採らせ、ウクライナ政府が嫌がる国民を徴兵して戦地に送り込んで50万人が戦死するよう仕向けた。ウクライナ人は絶滅寸前だ。これこそ人道犯罪だ。
ものすごい人道犯罪をやらかした真犯人は、プーチンでなく、傀儡のゼレンスキーでもない。今に至るシナリオを展開してきた米国(諜報界)だ。米諜報界の道具であるマスコミや、露敵視のリベラル派(リベラル全体主義者。隠れ多極派のうっかり傀儡)も、人道犯罪者たちである。

https://web.archive.org/web/20230323014939/https://www.nytimes.com/2023/03/18/world/europe/putin-arrest-warrant-children.html
Russia Signals It Will Take More Ukrainian Children, a Crime in Progress

このシナリオ展開の結果、米国は覇権崩壊し、欧州は没落した。当然の報いといえる(日本はいないふり作戦で自滅を少なくし、意外にうまくやっている)。非米側が結束台頭し、世界は多極化している。
ICCのプーチン起訴はトンデモな超愚策だ。米諜報界(隠れ多極派)による米英覇権自滅策の一つだろう。
ICCのプーチン起訴の大間違いについて、プーチンや露政府はほとんど何も反論・指摘してこなかった。私が見てきた英文の露メディアでICCの起訴の間違いを指摘したのは、米グレイゾーンの記事を紹介したスプートニクの1本だけだ。

https://sputniknews.com/20230402/bombshell-report-debunks-icc-warrant-for-putin-and-mainstream-media-sidesteps-it-1109039795.html
Bombshell Report Debunks ICC Warrant for Putin, and Mainstream Media Sidesteps It

プーチンは、おそらく米諜報界(隠れ多極派)のシナリオに気づいており、それでウクライナに侵攻した。ウクライナ戦争で米国側がロシアを敵視するほど、露中を中心に非米側が結束し、ロシアが政治経済の両面で優勢になるという、シナリオ通りの展開になっている。
米国側の露敵視を扇動するのはロシアの優勢につながるので、プーチンはICC起訴に反論せず、ブチャ虐殺などウクライナ当局がロシアに人道的な冤罪をかけても、やられるままにしてきた。
このプーチンの偽悪戦略は、今後も続く。みんなでやろう。尻に手を当ててプー。前に手を当てて開いてチン!。

https://tanakanews.com/220624russia.htm
プーチンの偽悪戦略に乗せられた人類



この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/240906icc.htm  

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コメント
1. 秘密のアッコちゃん[478] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2024年9月09日 15:46:53 : fjTz2F981w : QTJUazdpaUhyT1U=[43] 報告
<■465行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ウクライナは米国とも戦っている バイデン氏には東西冷戦期の「呪縛」 黒瀬悦成
グローバルレビュー
2024/9/9 14:00
https://www.sankei.com/article/20240909-GAUUJYRK7NPJTEM4F7CFCOEY7M/
ロシアに侵略されたウクライナの地上軍部隊が露西部クルスク州への越境攻撃作戦を始めてから6日で1カ月を迎えた。
この作戦がウクライナ戦争の帰結を左右する一大転機にもなると目される中、同国のゼレンスキー政権はロシアとの戦いとは別に、最大支援国の米国から兵器供与とその使用範囲の拡大を引き出すという、勝利を確実にするための切実な外交戦を改めて強いられている。
ウクライナ軍のシルスキー総司令官は5日放映の米CNNテレビの番組で、東部ドネツク州の重要拠点ポクロフスクの制圧を目指す露軍が
「過去6日間は全く前進していない」
と述べ、越境攻撃が成功しているとの認識を示した。
プーチン露大統領は
「越境攻撃は失敗した」
と主張するものの、自国の領土の制圧を許したことでプーチン氏の権威が揺らいだのは確かだ。
ウクライナの国際軍事筋は、越境攻撃にはプーチン体制転覆という長期的かつ戦略的意図も込められていると指摘する。
ウクライナが今回の作戦を成功させて戦況を打開することは、ロシアの不法な侵略を挫折させる形での和平実現に不可欠だ。
そのためにはウクライナの後ろ盾である米国の支援がカギを握るのは論をまたない。
ところが、バイデン米政権は2022年2月の露軍による侵略開始以降、ウクライナから兵器供与の要請を受ける度に、当初は拒否姿勢を示した上で、結局は同国高官の説得に押され、戦機を逸しかねないタイミングで供与に応じる行動形式を繰り返してきた。
ここ数カ月間、ウクライナは米政権に対し、米国製地対地ミサイル
「ATACMS」(エイタクムス、最大射程約300キロ)
の使用制限を撤廃して露国内の軍事目標を自由に攻撃できるよう求めている。
だが、米政権は慎重姿勢を崩そうとせず、ウクライナ軍は露軍に決定的な打撃を与えられずにいる。
背景にあるのは、
「外交通」
とされるバイデン大統領をはじめ米高官に根強く残る、核の均衡に基づく東西冷戦期以来の古典的な核抑止論の
「呪縛」
だ。
プーチン氏はこれまで核使用に言及し、米欧の政策決定者やメディアを一種のパニック状態に陥れることに成功した。
特に、東西冷戦を経験したバイデン氏に関しては、戦争の激化がロシアの核使用、そして米露間の核戦争にエスカレートする事態を恐れて同氏がロシアの核威嚇に屈し、ウクライナに早期の圧倒的勝利をもたらす支援には及び腰になると読み切っていた。
ウクライナ大統領直属の諮問機関
「国立戦略研究所」
のベレスコフ研究員は
「プーチン氏は極めて安上がりな手法でバイデン氏を手玉に取った」
とした上で
「中国はプーチン氏の言動から核威嚇は効果的であるとの教訓を得た」
と指摘し、中国が台湾海峡有事の際に同様の手口で日米の軍事介入を牽制するのは必至だと強調した。
プーチン氏が国際社会から決定的に孤立するリスクを冒してまで核使用に踏み切る可能性は低い。
また、核使用を強行して現行の核抑止の構造と核不拡散体制を崩壊させることは、ロシアにとっても何ら得にはならない。
ゼレンスキー氏は月内に訪米し、バイデン氏にATACMSの使用制限の撤廃を直接求めるという。
ロシアの核を巡る迷妄に捉われた同氏の目を開かせることができるかどうか。
ウクライナの対米外交は正念場を迎えようとしている。(ロンドン支局長)

ゼレンスキー氏、「戦勝計画」をトランプ、ハリス両候補に提示へ 軍事支援継続図る
2024/9/9 10:05
https://www.sankei.com/article/20240909-LF2K77OKTNP73AVKNVVYBCSSNI/
ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は8日のビデオ声明を通じ、国際フォーラム出席のため6日に訪問したイタリアで、ウクライナの
「戦勝計画」
について米代表団と協議したと明らかにした。
その上で、戦勝計画の全てをバイデン米大統領と、11月の米大統領選に出馬する共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領に提示する予定だと表明した。
ゼレンスキー氏は8月下旬、戦勝計画の存在に言及。
ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃や、欧米諸国による長距離ミサイルの供与を通じた対露圧力の強化が計画の一部に含まれていると説明していた。
ゼレンスキー氏は、ウクライナが有利な状態でロシアと停戦するためにはウクライナ支援を主導する米国の協力が不可欠だと訴え、軍事支援の継続や拡大を働きかけたい考えだとみられる。
ゼレンスキー氏は、11月にもウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」を開き、6月の第1回サミットには招待しなかったロシアを参加させる考えを示している。
クルスク州の占領地域や露国内を攻撃できる長距離ミサイルを背景にロシアを交渉の場に引き出し、譲歩を迫る考えだとみられる。
一方、ロシアは招待されてもサミットには参加しないと表明している。

ロシア、ウクライナ東部ポクロフスク近郊の町を制圧と主張 月内に市街戦の予測も
2024/9/9 9:02
https://www.sankei.com/article/20240909-HLBCBJSDBROVJLH3EOWPGOPPNA/
ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスク近郊の町ノボグロドフカを制圧したと主張した。
ウクライナメディアによると、同国の軍事専門家は、早ければ9月中にもポクロフスクを巡る市街戦が始まると予測している。
露軍は過去数カ月間にわたりポクロフスク方面で攻勢を強化。
これまでにポクロフスク方面の複数の集落を制圧したと発表していた。
米シンクタンク「戦争研究所」も8月下旬、露軍がノボグロドフカの中心部を制圧し、ポクロフスク方面で前進したと分析した。
露軍はポクロフスクを制圧し、全域の掌握を狙うドネツク州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。
ウクライナ軍のシルスキー総司令官によると、露西部クルスク州への越境攻撃には露軍戦力をポクロフスク方面から引きはがす狙いがあった。
ただ、露軍は主力を同方面に維持。
越境攻撃に予備戦力を投入したウクライナ軍に対し優勢を拡大したと伝えられている。

ロシア攻撃、ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発
2024/9/9 6:02
https://www.sankei.com/article/20240909-UHWGV4QGNFNTRA7FE57Q7TDPTQ/
ウクライナ東部ドネツク州の検察当局は8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。
ゼレンスキー大統領は8日、この1週間で、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾は800発以上に上り、イラン製の攻撃型無人機「シャヘド」も約300機発射したと発表した。
ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。
ドネツク州では8日もロシア軍の攻撃で村の女性3人が死亡した。
ロシア国防省は8日、ドネツク州の南東約14キロの集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。
一方、ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。
弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。
またロシアと隣接するバルト3国のラトビアの国防省は8日、同国東部で7日にロシア軍の無人機が墜落したと発表した。
ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。(共同)

ウクライナがロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難
2024/9/8 7:24
https://www.sankei.com/article/20240908-KQFQM7SDPZPB3JP7ZENNF4EATA/
ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。
弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。
情報筋が明らかにした。数カ所で火災が発生。
州は非常事態を宣言し、住民が避難した。
ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。
東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。(共同)

「公正な和平」実現に向けた支援継続を確認 伊ウクライナ首脳会談
2024/9/7 21:27
https://www.sankei.com/article/20240907-B6WSQZGPWJIZDIB6ZELFNSJTI4/
イタリアのメローニ首相は7日、北部チェルノッビオでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
イタリア首相府によると、メローニ氏はウクライナにとっての
「公正な和平」
実現に向けた支援継続を改めて表明。
ロシアがウクライナの重要インフラ施設への攻撃を強める中、防空支援などの必要性を協議した。
メローニ氏は会談後、チェルノッビオで開催されたフォーラムで演説し
「ウクライナを見捨ててはいけない」
「イタリアの選択は今後も変わらない」
と強調した。
中国とインドに対し紛争解決に向けた役割を果たすように求めた。
ゼレンスキー氏は6日にチェルノッビオに到着し、フォーラムで演説した。(共同)

ウクライナ首都キーウに無人機攻撃 議会近くに破片落下
2024/9/7 20:36
https://www.sankei.com/article/20240907-SKWG3VIDMJKOTO5N2YPWLBYB2A/
ウクライナの首都キーウで7日未明、ロシア軍の無人機攻撃があった。
市当局によると、飛来した複数の無人機は全て撃墜されたが、破片が市街地に落下して火災が発生した。
ウクライナの最高会議(議会)は7日、議会の建物の近くに無人機の破片が落下したと明らかにした。
建物に被害はなかった。
市中心部では同日午前3時ごろ、爆発音が連続で響いた。
集合住宅の敷地にも破片が落ちたが、負傷者は報告されていない。
一方、ロシア南部ボロネジ州で7日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、地元からの情報によると撃墜された破片が落下して弾薬庫で火災が発生した。
同州のグセフ知事は火災が発生した地域に非常事態を宣言し、住民の避難が行われている。
ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの東方約35キロの集落カリノベを制圧したと発表した。(共同)

イラン、ロシアに短距離弾供与 英紙報道、射程110キロ超
2024/9/7 21:13
https://www.sankei.com/article/20240907-M5ZRL2ND6JJJNGV3DR3HUYS2JY/
英紙タイムズは6日、ウクライナ軍関係者の話として、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じた。
ウクライナ側は射程110キロ超のイラン製ミサイルとみている。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国も提供を確認しており、欧州など同盟国に通知済みだという。
イランはロシアに攻撃型無人機「シャヘド」を提供しており、ウクライナ侵攻で多用されている。
WSJによると、欧州高官は
「これで終わりではない」
と述べ、より射程が長いミサイルを保有するイランのロシアへの武器供与が続くとみている。
国営イラン通信は7日、イラン国連代表部がミサイル供与の報道を否定したと報じた。
ウクライナ外務省は7日、ミサイル供与の報道について
「深刻な懸念を表明する」
との声明を発表し、イラン指導部に対し、いかなる兵器もロシアに提供しないよう求めた。(共同)

ゼレンスキー氏、戦争終結へ対露圧力必要と訴え 米国防長官は長射程兵器の使用制限撤廃に慎重
2024/9/7 18:32
https://www.sankei.com/article/20240907-67V5OLU5CBOKXNXS3T3VH46F7I/
ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、自国の勝利による戦争終結に向けてロシアを交渉の席に着かせるには、各国が連帯してプーチン大統領に圧力をかける必要があると述べた。
対露交渉に備え、ウクライナは軍事的優位を確保しなければならないとも強調。
欧米供与の長射程兵器による露領内への攻撃を、欧米は容認すべきだと訴えた。
イタリア北部チェルノッビオで開かれたフォーラムで演説した。
米国のオースティン国防長官は6日、訪問先のドイツで記者会見し、長射程兵器の使用制限撤廃に慎重な姿勢を崩さなかった。
「ウクライナは無人機などで露領内を攻撃する能力を既に持っている」
と述べた。(共同)

ガザやウクライナの紛争当事国首脳ら出席か 国連総会一般討論
2024/9/7 16:45
https://www.sankei.com/article/20240907-KIVQQ47X3RIPFKZKV4OE2DN77Q/
国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。
パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。
昨年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定。
実現すれば、ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが集う異例の機会になる。
演説者は当日まで変更の可能性がある。
ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。
総会に合わせ、安全保障理事会は25日に世界的な紛争を協議する首脳級会合を開催する。
議長国スロベニアは、ネタニヤフ氏やアッバス氏、ゼレンスキー氏らが顔を突き合わせて議論し、ガザ、ウクライナ両紛争の解決の足掛かりになることを期待している。(共同)

「6万8000人の露軍戦死者を確認」英BBC報道 「実際はさらに多い」と指摘
2024/9/7 16:42
https://www.sankei.com/article/20240907-N2DBBBSIRNLSHH6U4CX2IEFNPU/
英BBC放送は6日、ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍で約6万8000人の戦死者を確認したと伝えた。
露各地の自治体トップの発表や地方メディアの報道、遺族による交流サイト(SNS)への投稿など公開情報のみを集計したもので、BBCは
「実際の戦死者数はこれより更に多い」
と指摘した。
BBCはウクライナ侵略に関し、露独立系メディアと共同で露軍の戦死者数を追跡してきた。
BBCによると、露軍で戦死が確認されたのは6万8011人。
戦死者の分類では、
▽露国防省と契約した契約兵=1万3348人
▽自発的に従軍した志願兵=1万3152人
▽恩赦を約束されて軍に入隊した囚人兵=1万3037人
▽予備役から招集された動員兵=8797人
▽民間軍事会社の兵士=2586人
▽分類不能=1万7091人
となった。
ロシア軍とウクライナ軍の戦死者数は判然としていない。
露国防省は自軍の戦死者について、2022年9月に5937人だと主張して以降、言及を避けている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月、自軍の戦死者を3万1000人だとする一方、露軍の戦死者は18万人だとした。
米紙ニューヨーク・タイムズは2023年8月時点で、米国が露軍の戦死者を最大12万人、ウクライナ軍の戦死者を7万人と推計していると伝えた。

ウクライナに連帯表明 中国の対露輸出にも懸念 イタリアでG7下院議長会議
2024/9/7 12:19
https://www.sankei.com/article/20240907-P6INNAUXKNOMJEY6MVAGMUX5N4/
先進7カ国(G7)下院議長会議が6日、イタリア北部ベローナで開かれ、ロシアの侵略戦争に対峙する
「ウクライナと無条件に連帯する」
との共同宣言を発表した。
中国から軍事転用可能な物品がロシアへ輸出されていることにも
「強い懸念」
を表明した。
日本からは額賀福志郎衆院議長が、ウクライナからも最高会議(議会)のステファンチュク議長も参加した。
イタリアのメローニ首相はオンラインで演説し、ウクライナ支援について
「公正で恒久的な平和が達成されるまで継続される」と強調した。
また、会議では人工知能(AI)を巡る問題も主要議題となった。
共同宣言では、生成AIを使った
「ディープフェイク」
などが選挙で悪用されないよう
「特別な注意を払い続けなければならない」
と指摘した。(共同)

ブリンケン国務長官、ウクライナ新外相と電話会談 米国の軍事・復興支援継続を確認
2024/9/7 10:33
https://www.sankei.com/article/20240907-7INP5ETF25MTTKN3EJ2U7FUNOE/
ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナのシビハ新外相と電話会談し、ロシアの侵略に対抗するための軍事支援のほか、経済復興を後押しする取り組みを継続する考えを強調した。
今月の国連総会に合わせて予定されるウクライナ関連イベントでの連携も確認した。(共同)

国連総会演説 ネタニヤフ首相、アッバス議長、ゼレンスキー大統領 紛争当事国首脳らが出席か
2024/9/7 10:32
https://www.sankei.com/article/20240907-ZGI2WKDWAVIALCPCB2QU7BXYOA/
国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。
パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。
ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが顔を揃える異例の機会になる可能性が高まった。
演説者は当日まで変更の可能性がある。
2023年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定する。
ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。
最新の演説者リストによると、初日の24日には開催国米国のバイデン大統領が登壇し、同日中にイスラム原理主義組織ハマスを支援するイランのペゼシュキアン大統領も演説する。
最終日の30日には北朝鮮の国連代表部の演説が予定され、金星(キム・ソン)国連大使が登壇するとみられる。(共同)

イランがロシアに数百発の弾道ミサイル供与 米紙報道、ウクライナへの脅威拡大
2024/9/7 8:25
https://www.sankei.com/article/20240907-6TWXDOV4EFK5RMUNBVMXPXYCTQ/
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、ウクライナ侵略を続けるロシアにイランが数百発規模の短距離弾道ミサイルを供与したと伝えた。
米国と欧州の当局者の話だとした。
米国が最近、このことを同盟国に通知したという。
同紙によると、イランの国連代表部の報道官はロシアへのミサイル供与を否定した。
ウクライナでは最近、露軍による大規模ミサイル攻撃が相次ぎ、防空システム不足などで多数の民間人が死傷している。
イランからロシアへのミサイル供与が事実であれば、ウクライナにとって更なる脅威となる。
ロシアは従来、イランから自爆ドローン(無人機)を調達する一方、北朝鮮から砲弾や弾道ミサイルを調達してきたとされる。
ロシアはいずれも否定している。
先進7カ国(G7)は今年3月、イランに対し、ロシアに弾道ミサイルなどを供与した場合は制裁を科すと警告。
ただ、複数の欧米メディアは最近、イランがロシアへの弾道ミサイルの輸送を開始する兆候があると報じていた。

「ロシア兵に同情」批判 ウクライナ、映画祭で物議「恥ずべきこと」
2024/9/7 8:04
https://www.sankei.com/article/20240907-BEESFJNCRZIYHOXPNZ653O77NE/
ウクライナのイエルマーク大統領府長官は6日、イタリア北部で開催中のベネチア国際映画祭で、ウクライナに侵攻したロシア軍兵士のドキュメンタリーが上映されたことを
「恥ずべきことだ」
と批判した。
ロシア兵に同情的な描写が物議を醸しており、ロシアの
「プロパガンダ映画」
とX(旧ツイッター)に投稿した。
欧州メディアによると、映画はロシア系カナダ人のトロフィモワ監督が前線近くの部隊に同行して制作。
ロシア兵を
「戦争犯罪者」
とみなす欧米諸国の固定観念に挑戦したとしているが、ウクライナの被害実態にはほとんど触れられていないという。
ウクライナの映画関係者らは
「ロシアの侵攻を正当化している」
「ウクライナ人の苦しみを無視する内容だ」
と非難していた。(共同)

露ミサイル攻撃で51人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワで教育施設など被害
2024/9/4 1:19
https://www.sankei.com/article/20240904-XXWVQPI6WZIQFCAMAMFHGILXCM/
ウクライナの中部ポルタワ州ポルタワ市で3日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡し、負傷者は200人を超えた。
ゼレンスキー大統領らが通信アプリへの投稿などで明らかにした。
前線の東部ドネツク州などに比べ頻度が少ない中部への攻撃で、1度の攻撃としては異例の被害規模。
地元メディアによると、攻撃は午前中に起きたとみられる。
ゼレンスキー氏は、弾道ミサイル2発が使用され教育関連施設とその隣の病院が標的になったと指摘した。
通信関連施設の一部も損壊したという。
現場は軍関連の通信学校。
国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。
ゼレンスキー氏は防空態勢と長距離攻撃能力を強化する必要があるとして、各国に一刻も早い支援を求めた。(共同)

ロシアのミサイル攻撃で47人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワの教育施設など
2024/9/3 23:36
https://www.sankei.com/article/20240903-TZQ2TTV4CZLHZO2IQSNNXOIDQM/
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、中部ポルタワの教育施設と、隣接する病院の敷地内にロシア軍のミサイルが着弾し、41人が死亡、180人以上が負傷したと発表した。
ゼレンスキー氏の妻、オレナ夫人はその後、死者が47人、負傷者が206人に増えたと明らかにした。
ゼレンスキー氏は暫定情報として、弾道ミサイル2発による攻撃だとみられると指摘した。
瓦礫の下に閉じ込められている人々がおり、救出作業が続いているとも説明した。死傷者数は更に増える恐れがある。
ゼレンスキー氏は死傷者らに哀悼の意を示し、
「ロシア人はこの攻撃の代償を必ず支払うことになる」
と表明。
「露軍のテロを止めるためにウクライナには防空システムや長距離ミサイルが必要だ」
とし、軍事支援の継続と拡大を求めた。

ロシアは中国と戦略的連携 極東の即応態勢維持、プーチン大統領は北方領土訪問を示唆
2024/9/3 20:23
https://www.sankei.com/article/20240903-WMA6SSIMJJJZBDPSAOPYCM7KUM/?479939
ロシアはウクライナ侵略を継続し、西側に地上戦力を割く一方、極東の日本周辺でも航空機や艦艇による軍事活動を活発化させている。
中国との戦略的な連携を強化する動きも顕著になっている。
プーチン大統領は将来的な北方領土訪問も示唆しており、日本政府は警戒を強めている。
ロシアはウクライナ侵略で地上戦力を消耗させている。
だが2023年10月にロシア所属とみられるヘリコプター1機が北海道根室半島沖を領空侵犯するなど、日本周辺での海空戦力の活発な活動を継続している。極東における即応態勢の維持を強調し日米同盟を牽制する狙いがあるとみられる。
中国とは緊密な軍事協力を進める。
2023年6月、中露の爆撃機が戦闘機を伴い日本海から東シナ海、太平洋に渡る空域を共同飛行。
2023年7〜8月には3回目となる中露艦艇の共同航行を日本周辺海域で実施した。
日本政府は
「我が国に対する示威活動を明確に意図している」
とみる。
日本の対露制裁に反発するプーチン氏は2024年1月と6月、自身による初の北方領土訪問に意欲を示しており強行する可能性もある。
木原稔防衛相は3日、ロシアと東側で国境を接するノルウェーのグラム国防相と会談し、中露を念頭に
「最近の我が国周辺における軍事活動の状況を極めて重大かつ深刻に捉えている」
と述べ、強い警戒感を示した。

ロシア選手が挑発と抗議 ウクライナのパラリンピック委員会会長「非常に不快だ」
2024/9/3 17:04
https://www.sankei.com/article/20240903-BVXMATE5ARNNZIMWFFHBKFP4YE/?outputType=theme_paris2024
ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長(70)は3日までに、パリ・パラリンピックに個人の中立選手(NPA)として出場しているロシア選手から自国の選手が挑発を受けていると主張した。
共同通信のインタビューに応じた。
国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に抗議したとしている。
スシケビッチ氏は、ロシア選手が
「ウクライナ野郎」
などと差別的な用語を発したり、親しげに挨拶をして気を引こうとしたりしたと述べた。
「非常に不快だ」
と批判し、ウクライナ選手を動揺させる目的との見方を示した。
ロシアの侵攻を受けるウクライナは開会前、ロシアと同盟国ベラルーシの出場を禁じるよう求めたが、IPCは侵攻不支持などを条件にNPAとしての参加を容認した。
スシケビッチ氏は
「侵攻不支持を表明した選手はいない」
「中立ではなく、出場を認めたのは間違いだった」
とIPCの対応も批判した。(共同)

ロシアへの越境攻撃「復讐でなく倫理」に基づき実行 駐日ウクライナ大使インタビュー
2024/9/3 18:20
https://www.sankei.com/article/20240903-H2MBCYU5R5NCJGFSHQ6Z3JWH6A/
ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が産経新聞とのインタビューに応じた。
ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への進軍は
「復讐」
ではなく、
「倫理」
に基づき抑制された形で実行されていると言及。
「有意義な作戦だ」
と強調した。
コルスンスキー氏は越境作戦について、露軍に強力に反撃でき、ウクライナが最終勝利するとの確信を国民に抱かせているという意味で
「士気高揚に繋がる」
と指摘した。
露軍が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで住民を虐殺したことを念頭に
「私たちの軍は露領土で民間人殺害、レイプに手を染めていない」
「文明的に行動している」
と述べた。
ウクライナ軍はクルスク州の住民に支援をしているとも述べ、復讐ではなく倫理に基づいた行動を
「味方や敵の国家に示している」
と語った。
米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ前大統領と争う民主党候補のハリス副大統領について、
「バイデン大統領に代わって多くの国際会議に参加した十分な経験を持つ」
と指摘。
どちらが大統領に就任しても
「有効なウクライナ支援が堅持されると信じている」
と強調した。

インタビューの詳細は以下の通り。

■露軍の若い兵士、自主的に投降
ーー8月に始まったウクライナ軍の露西部クルスク州への越境作戦について
ウクライナ軍が強力な力を持っていると国民が再確認した。
最終的にウクライナが勝利できるとの確信を国民に抱かせている。
士気高揚に繋がる。
有意義な作戦だ。
ウクライナ軍は露領土で民間人の殺害、レイプに手を染めていない。
文明的に行動している。
ウクライナ軍は露政府がほったらかしにした地域で、現地住民に様々な支援を展開している。
復讐ではなく、倫理に基づく行動を味方や敵の国家に明確に示している。

ーーウクライナ軍の越境作戦に露軍が効果的に反撃できていないように見える
多くの神話、伝説が存在することが改めて明らかになった。
その典型は露軍が世界で2番目の力を持つということだ。
露軍は即時に予備役を集めることもできない。
また、ロシア国民の運命はどうでもいいとプーチン(露大統領)は思っているようだ。
クルスク州の前線に投入され、捕虜になっている露軍兵士は、恐怖でいっぱいの17、18歳の若い兵士たちだ。
みんな自主的に投降している。
母親と今回、初めて別れた子供たちだろう。
適切な時期に彼らを母親のもとに返す。

■ドローンが露軍の補給路破壊
ーープーチン氏の露国内での立ち位置をどう分析するか
苦境にあるというより、弱く見える。
欧州の童話にあるように『裸の王様』同然だ。
ロシアで彼は『神様』のように、崇められてきた。
しかし、近くで見ると裸だった。

ーーウクライナは新型無人機(ドローン)を開発したといわれる
ウクライナは航空機『アントノフ』の開発で知られた国だ。
(大使であると同時に)航空技術関連の専門家として私が言えるのは、ウクライナでは伝統的に航空力学の学校教育が充実しているということ。
航空機やヘリコプター用のエンジンやモーターなどの設計事務所、工場は未だに活動している。
ウクライナは1000キロ以上飛行できるドローンを作っている。
露軍の空からの攻撃を回避するため、ロシアの飛行場や露軍の補給路破壊などに当たっている。

■米、大統領選後も支援堅持を信じる
ーー米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は指導力不足が指摘されている
米国の大統領、副大統領の権限は明確に定められている。
大統領がいる以上、(指導力不足に見えるのは)当たり前だ。
思い出してほしいのは、ハリス氏はバイデン大統領に代わり、多くの国際会議に参加していること。
各国の国家元首とコミュニケーションをし、やり取りをしているという十分な経験を持っている。
ハリス氏と(共和党候補の)トランプ前大統領のどちらが当選しても、有効なウクライナ支援が堅持されると信じている。

ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる
小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。
どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続される。

ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる
小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。
どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続されると信じている。

射程600キロ超の新兵器でクリミア攻撃か ウクライナ、国産のミサイル型無人機
2024/9/3 8:03
https://www.sankei.com/article/20240903-O4XC5ZYFPBOCLKVSEJUNMCGJFQ/
ウクライナメディアは2日、軍が新開発の国産ミサイル型無人機を初めて使用し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。
英メディアによると、射程600〜700キロとされる。
欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されていない中で戦局好転への期待をかけるが、配備数は不明で効果は見通せない。
ゼレンスキー大統領が8月24日に初使用を公表したが、攻撃目標は明らかになっていなかった。
開発期間は1年半で、ロシア領内にある軍用飛行場少なくとも20カ所を射程に収めるとされる。
ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル
「ストームシャドー」
や300キロの米国製地対地ミサイル
「ATACMS(エイタクムス)」
を供与されており、ゼレンスキー氏は
「防衛を強化できる」
として再三にわたり使用制限の解除を求めている。(共同)


[18初期非表示理由]:担当:スレと関係が薄い長文多数のため全部処理。自分でスレを建てて好きな事を投稿してください

2. 2024年9月09日 17:43:39 : hOZSeqFwkI : blUzQ29ZMm1zelk=[1664] 報告
<▽34行くらい>

あんまり長い「秘密のアッコちゃん」氏(コメント1のかた)について、「自分でスレを建てて好きな事を投稿してください」と阿修羅側が言ってて爆笑。
 だって、話はパラリンピックにまで及んでいて読むほうも辛い。
アッコちゃんは読む人のことも考えてちょうだいね。

 
 だいたいの内容はネット上に出て来ている話が殆どで田中氏位の情報収集能力があるならもっと「鋭い」切り口(って言うんでしょ)で評論出来るはずなんじゃないか、というのが今回の感想でありました。
 私みたいなドシロートがすでに見聞している情報を出してどーするんだろ。

...

日本じゃいろんな「政治評論家」がいるけど言ってることは殆ど一緒。
どーしてでしょうね?
(どうしてだか知ってるけど、一応疑問を投げかけてみました)

  昨日ネット上で田中龍作氏が小泉進次郎と「デキレース」の党首選·談話を取って
 いたって話題が出ていて、私も「田中龍作」ならやるだろと思った。
 そういう世界。
 っつーことは、もうみんなわかってるっちゅーことだ。

 一番真実に近い事を(常に)言っているのは森永卓郎氏だけである。
彼は国際政治にはコメントしない。しかし金融界の内容についてはしゃべる。個別の金融ケースについてある程度の背景をしゃべるからそれが世界の全体的姿の理解に役立つ。
(全部はしゃべらない、全部しゃべると回復途上にある「ガン」が突然「悪化」して死んじゃう。モリタクに死なれたら日本は<余人をもって代えがたい>損失をこうむります。あんなに愉快でユニークな人間はいませんからね。)

 で、モリタクみたいな存在は「国際政治評論家」には一人もいない。
 誰一人いない。
 そのような「政治評論家」を、メデイアは絶対「人前」に出さない。
 (佐藤優氏はあれだけの頭脳が、動いている気配もないがどうな
 っているのか。先日ロシアについてコメントを出してはいたが。ロシア寄り
 のコメントを出す人物は日本じゃ潰されるのか。それとも別の何かがあるのか。)


「評論家」の位置は2024年を境に難しくなるだろうと予想する。
なぜなら「評論」よりも「事実」が先に開示されるようになる(はずだ)からだ。
医療詐欺や気象詐欺やアカデミズム詐欺と同様、嘘を材料として生息している「評論家」は終焉を迎える。

 モリタクは、財務省が脅されている内容を知っているはずだ。


3. 大儀であった![14] keWLVoLFgqCCwYK9gUk 2024年9月19日 10:07:46 : txyNT6IOe2 : NVVTLy53bVl4WFk=[1] 報告
そりゃー、ロ当局(国営メディアも含めて)は一連の拉致を否定するでしょうな。だが、連れ去りの実態は2022.2.24以降に起こったことではなく数年前に遡るようだ(という報告も有る)。ドネツクやルハンスクの子ども達はロシアの子どもと曲解しているフシがある。

ところで、集団拉致に関してプーチンが認めているフシもあるようだが(フシばかりで申し訳ないが、遠く広大なロシアの大地で起こっていることは確かめようがない)

以下、wikipediaから:

2022年5月30日、ウラジーミル・プーチンロシア連邦大統領はウクライナ人の孤児や保護者のいないウクライナの児童を養子にしてロシア国籍を与える手続きを合理化する法令に署名した[16][32][33]。
 


2022年5月30日、ウラジーミル・プーチンロシア連邦大統領はウクライナ人の孤児や保護者のいないウクライナの児童を養子にしてロシア国籍を与える手続きを合理化する法令に署名した[16][32][33]。

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