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アメリカ大統領選でロバート・ケネディ・ジュニアが活動を中断した理由 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359802
2024/08/29 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
トランプ前米大統領(右)を支持すると、出馬を撤退したロバート・ケネディ・ジュニア(C)ロイター
米大統領選から撤退した弁護士のロバート・ケネディ・ジュニアが23日に会見を開き、自身の選挙活動を中断して共和党候補のトランプ前大統領を支持すると表明した。
ケネディは、「ホワイトハウスへの現実的な道のりがあると言えない状況で、スタッフやボランティアに長時間労働を依頼したり、献金者に寄付継続を要請したりすることは良心に照らして出来ない」と中断の理由を語っていた。
ケネディは無所属としての出馬を予定。一時世論調査で12〜13%の支持を集めたものの、最近は5%台で、勝利の可能性はなかった。
ただ、ケネディ撤退は、今回の大統領選全体に大きく関わってくる。
政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の調査によると、民主党候補のハリス支持が48.4%だったのに対し、共和党のトランプ支持は46.9%。ならば現時点で選挙を行えばハリスが勝利するかと言えば、勝利はなく負けるだろう。
米大統領選は州ごとに選挙人を割り当て、この数で決める。ほとんどの州で優位に立った方が「全取り」する。そして、米国では常に共和党候補が優位になる州と、常に民主党候補が優位になる州があるのだ。そして選挙ごとに共和党か民主党の候補どちらかに揺れる州があり、この州の動向で大統領選が決まると言っていい。
この揺れ動く州は7〜10州あるといわれるが、最も重要な7州は、アリゾナ、ネバダ、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアである。うち、2020年選挙で共和党が勝ったのはノースカロライナだけ。全体ではバイデンが獲得選挙人数306、トランプが232であった。
今回の選挙では、この7州で接戦が続いており、ハリスはウィスコンシン、ミシガンでリード、他はトランプがリードの状況である。つまり、民主党から共和党へ変更する動きの州が出ているのである。選挙人の数は合計52人で、その結果として、ハリスは254人、トランプは284人となる。
こうした激戦を踏まえ、ケネディは激戦区での立候補を取り下げ、トランプを支持したのである。
ケネディはトランプ支持の理由について、「我々は、戦争の終結、小児疾患の蔓延の終結、国境の確保、言論の自由の保護等の重要な問題に関し一致している」と述べた。
「米国の自由を取り戻すために結託する」というのがケネディの主張なのである。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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