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2024年7月20日 19時19分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/341361
【ワシントン=鈴木龍司】11月のアメリカ大統領選で、高齢不安から党内の撤退圧力が強まっている民主党のバイデン大統領(81)は19日、「われわれは投票で彼(トランプ前大統領)を打ち負かすことができる」と声明で訴え、選挙戦の継続に強い意志を示した。ただ、公然と撤退を求める連邦議員は計37人まで増え、近く撤退を決断する可能性があるとの観測が強まっている。
新型コロナウイルスに感染し、地元の東部デラウェア州で自主隔離をしながら職務を続けるバイデン氏は声明で「来週、選挙戦に戻り、私自身の実績やビジョンを訴え続けることを楽しみにしている」と主張した。
共和党大会で大統領候補に指名されたトランプ氏の受諾演説については「自らの不満に焦点を当て、国を団結する計画も、働く人々の生活をより良くする計画もなかった」と酷評した。
◆出馬に反対する民主党議員は37人に
ただ、米紙ワシントン・ポスト電子版によると、18日夜から19日にかけて、新たに上下両院議員の計12人がバイデン氏の出馬に反対する意向を表明し、同紙の集計では19日午後時点で、計37人に拡大した。
同紙は18日、党内で強い影響力を持つペロシ元下院議長が、バイデン氏が近く撤退を決断する可能性があるとの見方を示したとも報じており、予断を許さない状況が続いている。
◆トランプ氏「次期大統領として戦争を終わらせる」
一方、トランプ氏は19日、自身の交流サイト(SNS)でウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談したことを明らかにし、「次期大統領として世界に平和をもたらし、戦争を終わらせる」と表明した。
ゼレンスキー氏もSNSで、公正で真に永続的な和平の実現に向けた話し合いをすることで合意した、と発表した。ウクライナへの軍事支援に否定的なトランプ氏の大統領返り咲きを想定した動きとみられ、両者の接近は党内の撤退論で足元がぐらつくバイデン氏にとって痛手となる。
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