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クーデターを容認する「護憲派」はありえない
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202405010000/
2024.05.01 櫻井ジャーナル
イスラエル軍がガザで行っていることは住民の虐殺であり、民族浄化作戦以外の何物でもない。その事実に対する怒りを緩和させるためなのか、「ロシア軍によるウクライナ侵略」なる語句を枕詞のように使っているのだが、その8年前にアメリカのバラク・オバマ政権がネオ・ナチを利用したクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒したことには触れない。クーデターは勿論、ウクライナ憲法を破る行為であり、ヤヌコビッチの支持基盤である東部や南部の人びとはクーデター体制を拒否し、クリミアの住民はロシアに保護を求め、ドンバスでは軍事抵抗を始めた。「護憲」を主張する人なら、このクーデターで成立した体制を容認するはずはなく、容認しているなら「護憲派」ではない。
日本では5月3日を「憲法記念日」と定めている。その憲法の第1条で天皇を「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」だと定め、第8条まで皇室に関する規定が続く。そして第9条で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と宣言しているが、おそらく、この規定は日本がアメリカに対して反旗を翻すことを恐れて入れたのだろう。その心配がなくなると、この規定をアメリカは無視させるようになった。
本ブログでは繰り返し書いてきたことだが、1995年以降、日本はアメリカの戦争マシーンに組み込まれている。この段階で日本は「戦争する国」になったのだ。
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