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ゼレンスキー大統領はウクライナ国民の支持を失った 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/337522
2024/03/14 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
ウクライナの首都キーウ中心部の独立広場で、軍総司令官だったザルジニー氏の解任に反対、抗議集会を開く市民ら(C)共同通信社
ロシア軍の侵攻で始まったウクライナ戦争から2年が経った。
米国などの西側諸国が今も武器供与を続ける中、ロシアの独立系調査機関「レバダセンター」が2月にロシア国民に対し、「プーチン大統領としての活動を支持するか」との世論調査を行ったところ、「支持する」との回答は86%に達し、侵攻前の21年8月の支持率(61%)よりも増えている結果となった。
他方、ウクライナの調査研究機関「キーウ国際社会学研究所」が2月15日に公表した世論調査の結果では、ゼレンスキー大統領を「信頼する」と答えた割合は64%で、昨年12月の前回調査(77%)から低下した。
ウクライナでは、2月8日に解任されたザルジニー前軍総司令官について「信頼する」との回答が94%を占め、ウクライナが現在進む方向について「間違っている」との回答が46%となった。「正しい」は44%で、22年5月以降、「間違っている」が「正しい」を初めて上回る結果となった。
ウクライナの調査機関SOCISが「大統領選挙が行われたら、誰に投票するか」との調査を行ったところ、「ザルジニーは第1回投票で得票率41%、決選投票で67.5%を獲得、ゼレンスキーの得票率は当初23.7%、第2回投票では32.5%にとどまる」と予想していた。
ウクライナでは戦争中、大統領選を行わない予定であり、大統領選でゼレンスキーが外されることはない。だが前線での苦戦を背景にゼレンスキー批判が急速に高まっている。
それは世論調査だけに限らない。キーウ市長で元ヘビー級ボクシングの世界チャンピオンであったクリチコ氏はウクライナで高い支持を集めている。このクリチコ氏はゼレンスキー大統領のザルジニー総司令官解任に反対し、「解任が国全体に重大な影響を与える可能性がある」と警告していた。
現在、ウクライナ軍の劣勢は、砲弾、無人機の劣勢、ロシア空軍の滑空爆弾の投入などによる。ウクライナ東部でウクライナ軍の更なる敗北の可能性は高い。その場合、ゼレンスキーへの不信は加速する。ユダヤ人のゼレンスキーは米国を除き、強固な支持基盤はない。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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