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逆境のウクライナ 命運かける隠密作戦とは?/津屋尚・nhk
2024年03月13日 (水)
津屋 尚 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/492446.html
ロシア軍に対して苦戦が続くウクライナは、ロシアの戦力を削ごうと、情報機関が中心となって戦場から離れた後方の地域で隠密作戦を展開しています。国際安全保障担当の津屋尚解説委員が解説します。
Q: ウクライナ軍は厳しい戦いが続いていますね?
A: 深刻な弾薬不足もあってウクライナ軍は後退を余儀なくされています。そこで、ウクライナ軍がいま進めているのが、最前線から遠く離れたロシア国内での破壊工作や特殊作戦です。アメリカからの軍事支援が滞り、すぐには反転攻勢の再開が難しい中で、ウクライナは隠密作戦に活路を見出そうとしています。その中心となっているのがウクライナの情報機関「国防省情報総局」です。そのトップ、ブダノフ局長は「最前線の戦闘だけで勝負は決まらない。我々は後方にある戦略目標を叩いていく」と述べています。
Q: 具体的には何をするのですか?
A: ウクライナの諜報員や特殊部隊員が密かにロシア国内に潜入し、現地の協力者とも連携して極秘の作戦を実行しているとみられています。こうした活動は爆発などが起きて初めて明らかになるわけですが、ウクライナの当局者によりますと、例えば、▼北朝鮮からの軍事物資が運ばれるとみられるロシア東部の鉄道のトンネルや鉄橋を爆破、▼ロシア各地の石油関連施設を破壊、さらには▼ウラル山脈の近くにある航空基地で戦闘爆撃機に放火して炎上させました。▼ロシア国内だけでなく、クリミア半島を拠点とするロシア黒海艦隊の艦艇も自爆型無人艇で相次いで撃沈しています。ウクライナ軍は「黒海艦隊の3分の1は無力化した。黒海にロシアの安全な場所はもはや存在しない」と成果を強調しています。
Q: ウクライナは戦況を好転させられるでしょうか?
A: 最終的には、反転攻勢を再開し地上戦によって領土の奪還をしなければなりませんが、それがすぐには難しい現状では、後方にあるインフラや軍の装備に打撃を与えてロシアの戦争遂行能力そのものを低下させようとしているのだと思います。また、ロシア国内に動揺をもたらし、プーチン政権を揺さぶる狙いもありそうです。戦場以外での見えない攻防も今後の戦況を左右するかもしれません。
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