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数万人行進、強制排除せず=ナワリヌイ氏葬儀で政権―目立つ若者参加・ロシア/時事通信
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%95%B0%E4%B8%87%E4%BA%BA%E8%A1%8C%E9%80%B2-%E5%BC%B7%E5%88%B6%E6%8E%92%E9%99%A4%E3%81%9B%E3%81%9A-%E3%83%8A%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%A4%E6%B0%8F%E8%91%AC%E5%84%80%E3%81%A7%E6%94%BF%E6%A8%A9-%E7%9B%AE%E7%AB%8B%E3%81%A4%E8%8B%A5%E8%80%85%E5%8F%82%E5%8A%A0-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2/ar-BB1jexV4?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=c71224b6e0fe4aad860ab1d887649fc0&ei=15
獄死したロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の葬儀は1日、モスクワ市南東部の墓地に向かう「数万人」(独立派メディア)の支持者の行進に発展した。プーチン政権は「無許可デモは法に基づき責任を負う」(ペスコフ大統領報道官)と事前に警告し、市内で約10人を拘束。しかし、葬送という建前上、機動隊は強制排除に踏み切らず、混乱が深まらないようあえて静観した。
◇死の現実
「プーチン(大統領)は人殺し」。教会に集まり、ナワリヌイ氏の名前を連呼していた支持者の声は次第に政権批判へと変わった。戦時のデモ禁止下、久々に「(ウクライナ)戦争反対」「政治犯を解放せよ」とスローガンが響いた。
午後2時、教会での祈りに立ち会えたのは親族が中心。中に入れた支持者の女性がメディアに語ったところでは「ひつぎのナワリヌイ氏はやせ細っていた」。人々は母リュドミラさんを囲んで「息子さんをありがとう」と声を掛けた。
当局は当初、死亡した刑務所に近い極北で「密葬に同意しなければ遺体を返さない」と迫ったが、リュドミラさんらが辛抱強く交渉。参列者からは密葬でなく大勢が参加できる葬儀にこぎ着けたことへの謝意も母親に伝えられた。
遺体は支持者らに死の現実を突き付けるとともに、真相究明の決意を新たにさせている。国際的調査報道機関ベリングキャットの調査員は1日、「死因は1カ月で分かる」との見通しを示した。
◇「諦めない」
住宅街に近い墓地では午後4時、親族が臨席し、フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」、映画「ターミネーター」のテーマ曲が演奏され、ひつぎが土中に下ろされた。約1時間後に閉門の時間を迎えても、教会から押し寄せる支持者らの人波は途切れなかった。
墓地は夜まで弔問を受け入れる異例の対応を取った。かつての反政権デモと同様、当局は機動隊でにらみを利かせつつ、参列者らを地下鉄駅まで誘導。衝突で本格的な「抗議」にこじれる事態を避けたとみられる。
「何日も拘束されるのはごめんだ」(拘束経験のある男性)と参列に様子見だった人々も、SNSで現場が安全と知り、夕方から特に若者の姿が目立つようになった。
周辺では、墓地に入らなかった花や似顔絵、メッセージカードが並んだ。その一つには「私たちは諦めない」の文字も。ナワリヌイ氏が生前、米ドキュメンタリー映画の中で残した「諦めないでほしい」という遺言への回答とみられる。
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