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米政府はカーンを排除するために不公正選挙をパキスタンに実施させたが、失敗
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202402130000/
2024.02.13 櫻井ジャーナル
パキスタンで2月8日に実施された総選挙の結果、266議席のうち無所属の候補者が100議席以上を獲得、そのうち93議席はイムラン・カーン元首相が率いるPTI(パキスタン正義運動)が占めた。70議席は各政党が獲得した議席数に基づく比例代表制で女性(60議席)と非イスラム教徒(10議席)に割り当てられるのだが、PTIは政党からの出馬が認めていない。
選挙の前、パキスタンの裁判所はカーン元首相に対し、「カンガルー法廷」で立て続けに懲役刑を言い渡した。その背景でアメリカ政府が暗躍していることは本ブログでも指摘した通りだ。
インターネット・メディアの「インターセプト」が公開したパキスタン政府の機密文書によると、アメリカの国務次官補を務めていたドナルド・ルーやレ・ヴィグリーを含む国務省高官が当時の駐米パキスタン大使のアサド・マジード・カーンと2022年3月7日に会談、ルー国務次官補は不信任決議を提案している。アメリカの言いなりにならないカーンをジョー・バイデン政権は排除したかったのだ。
その命令に従い、2022年4月に内閣不信任決議案が提出されるが、下院議長は却下、カーンは解散総選挙に打って出ると表明し、4月3日に議会は解散された。
しかし、その議会解散を違憲と最高裁は4月7日に判断、4月10日に内閣不信任決議案の採決が行われて可決された。そして軍を後ろ盾にするシャバズ・シャリフ政権が誕生するのだが、国民は強く反発し、大規模な抗議行動や暴動という形で表面化した。
そこで軍は市民の自由を大幅に削減し、軍への批判を犯罪化し、国内経済における軍の役割を拡大、国内は麻痺。言論統制のひとつの結果として、アメリカ政府に従属する軍に批判的なジャーナリストが殺害されたり行方不明になったりしている。カーンは政治集会で銃撃されて足を負傷、その際、支持者のひとりが殺されている。
カーンを刑務所に隔離、彼の率いるPTIの候補者が政党から出馬すること、またクリケットのバットを選挙シンボルとして使用することが禁止された。非識字率40%のパキスタンでは大きな打撃となると見られていたが、それでも第1党になった。通常の選挙だった場合、PTIは圧勝していたのだろう。
これだけカーンを支持する国民が多いと、アメリカ政府の命令でも軍は簡単にクーデターを起こせない。
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