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窮地に立つガザ人道支援/鴨志田 郷・nhk
2024年02月07日 (水)
鴨志田 郷 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/491527.html
イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まって4か月がたちました。ガザ地区では2万7千人以上が死亡し、人道状況が深刻化する中、住民の支援にあたっているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関が、いま窮地に立たされています。鴨志田解説委員です。
Q1、UNRWAをめぐって何が問題になっているのでしょうか?
A1、UNRWAは長年にわたり中東各地でパレスチナ難民を支援してきた国連の機関で、現地で採用された職員が中心となって、住民への物資の配給から医療や教育に至るまでを支えてきました。ガザ地区で戦闘が始まってからは、人道支援の中心的な役割を担っています。
そんな中イスラエルは先月、一連の衝突の発端となった去年10月7日のハマスによる襲撃に、UNRWAの職員12人が加わっていたと告発しました。UNRWAが運営する学校の教師や支援物資を管理する職員などが、人質の誘拐や武器の調達などに直接関わったとされているのです。
Q2、国連職員がテロに関わったとして衝撃が広がったのですね。国際社会の反応は?
A2、国連は直ちに調査に乗り出し、すでに9人の職員を解雇しました。しかし、UNRWAの最大の資金拠出国のアメリカを始め、ヨーロッパの主要国や日本も、徹底した再発防止策がとられるまで支援を停止すると、相次いで表明したのです。すでに645億円もの資金が凍結され、UNRWAはこのままでは今月中にも全ての活動を停止せざるを得なくなるとしています。
Q3、ガザ地区の状況がさらに厳しくなりかねないのですね。
A3、国連のグテーレス事務総長は、「UNRWAはガザへの人道支援の柱だ」として支援の継続を強く求めているほか、支援国のうちノルウェーなども「極限状況にある数百万人の住民を集団で懲罰してはならない」として、支援の継続を表明しています。UNRWAの職員の多くは、これまで過酷な状況の下で物資の配給や避難所の運営にあたり、攻撃の巻き添えで150人以上もが犠牲にもなっています。ごく一部の職員の行動を理由に、すべての活動が否定されてはなりません。また、日々激しい攻撃にさらされながら寒さの中で必死に命をつないでいるガザの住民の窮状を思えば、国際社会がそれに追い打ちをかけたり、生きる希望を奪ったりすることは許されないはずです。国連が早急にできる限りの対応策を示し、各国が一日も早くUNRWAへの支援を再開することが求められていると思います。
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