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米大統領選、アイオワ州はなぜ重要か 勝者が苦戦するジンクスも／毎日新聞
毎日新聞 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AF%E5%B7%9E%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%81%8B-%E5%8B%9D%E8%80%85%E3%81%8C%E8%8B%A6%E6%88%A6%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%82/ar-AA1n2WcG?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=1aace32c7df641ca8393cbc4fb925e2e&ei=12
米大統領選で中西部アイオワ州党員集会は1976年以来、2大政党の党候補指名争いの初戦となってきた。選挙戦の行方を左右するため、各候補とも遊説や選挙広告に力を入れる。アイオワ州での勝利を足がかりに大統領に駆け上がった候補がいる一方、共和党では勝者がその後に苦戦する例もある。
アイオワ州の重要性が注目されたのは、76年の民主党の候補争いだった。カーター南部ジョージア州前知事（肩書は当時）は、全米レベルの知名度は低かったが、アイオワ州での勝利をきっかけに大統領選で当選した。2008年には民主党のオバマ上院議員が本命視されていたクリントン上院議員を破り、黒人初の大統領が誕生するきっかけとなった。
一方、共和党では近年、アイオワ州での勝者が党候補になれないジンクスが続いている。過去20年間で現職がでなかった選挙では、08年のハッカビー前アーカンソー州知事、12年のサントラム元上院議員、16年のクルーズ上院議員と、キリスト教福音派の支持が大きい候補がアイオワ州を制したが、2戦目以降は苦戦を強いられ、党候補になれなかった。
波に乗れない理由の一つは、初戦のアイオワ州と2戦目のニューハンプシャー州では党員の特徴が異なり、連勝が難しいからだ。
アイオワ州はキリスト教福音派に代表される保守の地盤で、保守志向が強い候補が有利だ。夜に開かれる党員集会は拘束時間も長く、参加者は政治に関心が高い党員の割合が大きい。一方、ニューハンプシャー州は個人の自由を重んじる気風が強く、通常の選挙と同様に日中の空いた時間に投票できる予備選を採用している。無党派の有権者も参加できるため、幅広い層から支持を集められる穏健派の候補が有利だ。
民主党は今回、「人種構成がより多様な州を優先する」として候補者選びの日程を変更し、白人が約9割を占めるアイオワ州で「初戦」を行う伝統は覆された。【デモイン（米中西部アイオワ州）秋山信一】
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