<■172行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> >>22 ★続き自国がコメ不足なのになぜ輸出するのか、と調べたら 農水省に下記のページが有りました。 https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/kome_yusyutu/kome_yusyutu.html >我が国のコメの消費量が毎年約10万トン減少していく中で、 >食料自給率・食料自給力の向上や米農家の所得向上を図っていくためには、 >海外市場に積極的に進出し、輸出を拡大していくことが喫緊の課題です。 そして、なんと下記は去年(2024年)の記事です! 中国への米輸出が増えない、減っていく、その理由は何故か?と追及。 繰り返しますが、2024年の記事ですよ、>>9 さん。 興味深かったので、全文コピペ。 ■中国へのコメの輸出はなぜ増えないのか (2024/7/10) https://go2senkyo.com/seijika/178781/posts/927429 日本の米が中国で徐々に評価を上げている。 中国で人気があるのだからもっとたくさん輸出したら良いという声が聞かれる。 確かにその通りであるから少し調べてみた。 日本から中国への米輸出量は2019年の1007トンを境に減少しており 2021年には575トンとなっている。 中国での日本米の評価は上がっているのになぜ日本米の輸出量は 増えないどころか減少しているのか。それには2つの要因が考えられる。 1つ目は日本から中国へ米を輸出するにあたり検疫条件が厳しいこと。 日本産米の中国向け輸出に当たっては植物検疫条件により 中国側が認可した指定登録施設で精米・くん蒸等がなされたお米のみ輸出できる こととなっている。 現在、精米工場は北海道のホクレン農協、神奈川の全農パールライス、兵庫の神明 の3か所、燻蒸倉庫は小樽倉庫、石狩倉庫、酒田港西埠頭2施設、上組3施設の7か所 となっている。 精米工場や燻蒸倉庫の認可数を中国当局が絞ることで輸出の増加を抑制している のではないかと指摘されている。実際はどうだろう。 一般的な業務用精米卸メーカーで導入されている精米機でどのくらいの処理能力が あるのか計算してみた。 ミルモア精米機HPR25Bは業務用としてロングセラー商品である。 ミルモア精米機HPR25Bの精米処理能力は1500キロ/時間であるから、1日8時間稼働 させたとして12トン、年間稼働日数を250日として年3000トンとなる。 ミルモア精米機HPR25Bを認可した3工場に1台ずつ設置されていたとしたら9000トン となる。 ホクレンも神明も全農パールライスも50トン以上/日の農水省の工場リストに 載っている。3工場で1日50トン250日稼働すると年37500トンとなる。 実際には37500トン以上の処理能力を持っているだろう。 燻蒸倉庫に関してはどうか。酒田港は中国に最も近い海上輸送路を持つ。 燻蒸倉庫は2施設を備えており年間2000トンを処理できる燻蒸倉庫を備えている。 酒田港は2025年には20万トンの処理能力を備える計画であった。 他にも規模は定かではないが認可を受けている他の5施設を考慮すると 年1万トン以上の収容能力は持つと考えられる。 即ち、燻蒸施設の処理能力は余裕があるだろう。 精米も燻蒸も処理能力に問題はないとすれば中国当局の締め付けによって 日本米の輸出が阻害されているという論は当てはまらない。 ちなみに、中国に向けて米を輸出しているアメリカにも日本と同様に 中国当局による精米工場と燻蒸倉庫の認可承認を課している。 日本だけが他国と比較して米の輸出に関して中国から厳しい条件を 課されているということはない。 かつて、2010年に日本米の中国への輸出を拡大させるという日中合意 ←★★★ によって日本各地の港やコメどころが期待を膨らませた。 精米工場は3か所、燻蒸施設は7か所の中国側による認可にとどまっているが、 2011年には30か所以上の精米工場や燻蒸施設が中国当局に認可を申請している。 内外価格差が大きかった当初は日本米がたゆまぬ技術革新と品種改良によって価格を 半分以下にしたことで少なからず輸出が促進された。 その結果、世界各国で日本食ブームが起こり国際的な認知度も増した。 その努力は水泡に帰すことになったと言っても過言ではない。 コメの輸出は増えるどころか近年では減っている。 かつては1粒たりとも入れないと市場開放を拒否してきた外国米であったが 1993年の冷夏による不作をきっかけに解禁された。 毎年、ミニマムアクセス米として国内生産量の8%を輸入する←★★★ ことが課せられており、←★★★ 現在でも年70万トンから80万トン程度を輸入している。←★★★ 国内のコメ収穫量は年10万トン程度ずつの減少が続いている。 1999年に制定された食料・農業・農村基本法は貿易自由化に対応するために 大規模な専業農家による生産性向上を目指す方向を示したはずだった。 ところが、その後の政府の農政は一貫せず兼業農家などの農業の多様性を重視する ことで生産集約による効率化を阻むこととなった。 輸出拡大と生産性向上を並行して行うことで食糧安全保障に繋げるはずが時代に 逆行する減産政策を進めてしまっている。 国の農業政策のブレによって品質、価格、といった国際競争力は発揮されず 生産性の向上には結びつかなかった。日本の農産物や食品の輸出額は1兆円に 上ろうとしているが、そのうちコメは僅か30億円に過ぎない。 もはや、国際競争力を失った輸出品目である。 コメの生産は日本の食糧安全保障と密接に関わる。民族の主食であるコメは 数少ない国内自給率ほぼ100%の産物である。減反を容認すべきではない。 二つ目の要因は中国国内での日本米の栽培の普及と増加である。 オーストラリア産の和牛がアジア各国やヨーロッパで日本の和牛より格安で販売 されているのと同じ仕組みである。 中国国内では中国で生産されたコシヒカリやあきたこまちが日本産と比較して 五分の一から十分の一の価格で流通しているという。 いくら日本産コシヒカリの品質が高くても一部の高級レストランや富裕層にしか 届かない。これだけの価格差があると中国で流通する日本米のほとんどが 中国産の日本米となるのは当然ことと言える。 中国国内ブランドとして高い評価を得ているブランド「五優稲4号」に関して 中国政府の公表するデータを分析すると3代遡ったところで日本種との掛け合わせ であることがわかる。 中国米「遼粳5号」は日本種の「豊錦」との掛け合わせ、中国米「合江12号」は 日本種の「石狩白毛」との掛け合わせ、中国米「合江16号」は日本種の「蝦夷」 との掛け合わせ、中国米「合江20号」は日本種の「下北」との掛け合わせ であることがわかる。 1910年の日韓併合によって日本米は朝鮮半島で広く耕作されるようになった。 その後、1931年の満州事変、1932年の満州国政権設立以降に日本人が満州開拓団 として入植する。それから間もなく中国国内でも中国米と日本米との掛け合わせに よって普及していく。 多くの中国人が「五優稲4号」が日本米との掛け合わせであることは知らない ようである。 そもそもコメの栽培は中国から日本に伝わり、日本で品種改良が進められ、 再び朝鮮、満州を経由して中国に戻ったことになる。 所得の上昇にともなって中国で消費されるコメは急速に高品質化、高付加価値化が 進んでいる。その中国米ブランドの多くが日本米にルーツを持つとは 因果な巡りあわせである。 品質は高いがそれ以上に価格が高い日本のコメが飛躍的に需要を伸ばす余地は 限られている。中国では既に日本米は広く普及しており、日本から輸出するコメ よりも安く手に入る状況にある。 そのことが対中国への日本米の輸出が伸びない要因になっていることは否めない。 上記の二つの要因を検討した結果、中国への日本米の輸出が伸びないことと 中国当局による精米や燻蒸の施設の認可は自由な貿易競争を阻害しているとは言えない。 また、中国が中国産ブランド米のルーツが日本米であることを隠していることもない。 むしろ、日本米の国際競争力を阻害しているのは価格である。 農家の努力によって一定のところまで価格は下がったがその後が続かない。 農業の大規模化、効率化を進められず、逆に兼業農家などの多様性を重んじたこと によって低コスト化は進まなかった。 政府は減反政策の一環としてコメ農家に飼料用米の栽培に変更した場合には コシヒカリを生産したときと同様になる補助金を給付した。 コメ農家は中国をはじめとした新しい市場で価格競争にさらされるよりも 補助金で安定収入を確保する方を選んだ。 政府の農政が農業の大規模化や生産効率の向上を阻害する結果となっている。 コメの国際競争力を失ったのは政府による人災なのかもしれない。 とはいえ、中国以外の国への米の輸出は伸びている。 ←★★★ 香港、シンガポール、台湾、アメリカへの輸出が多く ←★★★ 直近10年で10倍になっている。←★★★ アメリカ国内ではカリフォルニア米と日本米がほぼ同じ価格で販売されていること から中国よりもビジネスチャンスは大きいのではないか。 アメリカと対等にコメの販売競争をするには関税の撤廃が必要となるが、 生産者支援や政策目的の誘導を行うために関係者へ直接的に補助金を支払う制度を 導入すれば可能となる。 EUは関税を撤廃後、直接支払いを利用して生産者を保護している。 農家の生産性の向上、技術革新などを後押ししつつ、直接支払制度を活用すれば 減反の必要はないし国際競争力は一気に増す。 そして、国家の食糧安全保障にも貢献する。 参考 日中合意、精米工場2カ所、くん蒸倉庫5カ所を追加 JETRO https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/05/5164559f877552b9.html 中国への精米の輸出について 農林水産 https://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/kome_yusyutu/china.html 日本産コメ・コメ加工品輸出ハンドブック 一般社団法人全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会 https://zenbeiyu.com/jp/wp-content/uploads/sites/2/2020/10/handbook-all.pdf 日本米の輸出は極めて有望だ 山下 一仁 キャノングローバル戦略研究所 https://cigs.canon/article/20200622_6500.html 精米工程とお米のクレーム 松岡延勝 叶_明 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/20/3/20_3_173/_pdf/-char/ja 「中国への日本米輸出販売について」 羽子田礼秀 https://export-rice.net/movie/document_data/hakoda.pdf コメの輸出・輸入 農水省 https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/200730/attach/pdf/index-33.pdf 中国向けコメ輸出の状況 https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/220727/attach/pdf/220727-18.pdf 説明参考資料 農水省 https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/sienhou/attach/pdf/sienhou_setumeikai-2.pdf --------コピペ終了 >>9 さんの「中国が〜〜」は、完全なデマだという事です。
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