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百田尚樹
有本香
飯山あかり
日本保守党の三悪人。党首の百田、マネージャーの有本、そして二人に担ぎ出された広告塔、飯山。この三人で団結、飯山はよせばいいのに衆議院補欠戦へ名乗りをあげとりあえずの党の国政選挙デビューを援助した今年の春。しかし日本保守党の今後を占う重要な選挙活動中に、飯山は百田・有本と揉めだし、落選の後で決裂。今ではYoutube飯山あかりちゃんねるにて、日本保守党を貶める暴露活動にほぼ毎日、ライブで粘着している。いや、ほぼ、ではなく毎日であった。
一体、なにが起こったのだろうか。飯山はつい最近にも、同じイスラム研究家である大学教授から名誉毀損で訴えられ抗戦するための裁判基金を募ったばかりだ。月額数百万円の高額収入を得ることのできる代議士への道が閉ざされた今、そんなに喧嘩をして回る軍資金はどうするのかという話。執念にとらわれた飯山による百田・有本への報復攻撃はおさまることなく連日展開されており、週刊文春よりも度を過ぎた追い込みキャンペーンには異様な空気が漂っている。
私は百田からも飯山からも過去においてSNS真理投稿への制裁として言われなきブロックを受けており、その意味においては中立の立場である。どっちの言い分に正義があるのか、ジャッジメントのハマーを持ったまま私は両者の動画や投稿を往復した。
日本保守党側は、選挙キャンペーン中のストレスが原因で実際に精神科に通院した飯山の内的病理が生み出した被害観念ということで、案ずる態度に徹している。党は衆議院選で何人当選者を出すかにフォーカスしているので、自分から去った人間の時間差恨み節など相手している暇がない。
飯山は日本保守党を暴く復讐行為について「国益のため」だと開き直っている。つまり、国会に代表を何人か送り込むことが予想されるポピュリズムにのっかった百田の政党がカルト化する現状を内部から国民に知らせる義務があるということである。おい、お前は共通の理念のもと、百田💜有本と結束して世の中と戦おうとしていたのではないのか？保守は国民の１０％前後か以下のマイノリティーなのだから、保守の正義は必然的に多数の不都合を導くわけだが、そんな覚悟さえなかったのか。
私は飯山あかりのあまりの幼稚さに唖然としてしまう。その極端なズレ方は、ライブ中継中の語りに全て現れている。話し方が、古畑任三郎のパクリ。それが悪いとはいわない。私だって田村正和が大好きだ。孤独な個人主義者である古畑任三郎は、つうか正和は、一般社会のペースには決してのまれず、ゆったりと独自の価値観を言動に反映させる習慣を守り、ぎりぎりのところで周囲との調和を成立させるのだ。しかしながら飯山は、任三郎の様式上のモノマネをしているだけで、肝心のところでは調和を目指せず、わがままを爆発させて自宅に引きこもってしまった。古畑任三郎流対話術のエッセンスが全く現実に活用できていない。
3者の間に決定的な不和が生じたのが、CoCo壱カレー事件である。選対のルティーンとして街頭演説の後、ニコ生で全国の視聴者との交流をはかるライブがあったのだが、飯山はライブ中継の寸前までホテル待機を命じられ、その間に日本保守党スタッフ一同は、全国チェーン展開する有名カレー店のテイクアウトでお祭りをしていたのである。ライブ中に、みんなでカレーを食べていたことを知らされ、思わず事実を確認する飯山。そして自分の取り分が残されていないと、不機嫌になり自前で持ち込んだスナック菓子を食べ続ける。あまりの傍若無人さに、途中退場を命じられる飯山。これも、ほぼ古畑任三郎の生写しだ。たまたま見たドラマのエピソードにあったことを覚えているのだが、古畑任三郎が映画館にやってきてドーナツだったかスナックを場内で食べていると、食べ物の持ち込みは禁止だと注意される。そこで正常な社会人であれば速やかに処分するなり、車に置きに行くなりするところだが、古畑は「はじめからそう言ってくれ」などと無理のある言い訳をしてごねるのだ。これをドラマの登場人物でもない、政党のキーメンバーが選対放送でやらかすのだから、非常識もいいところである。古畑任三郎の生みの親である放送作家の叔父貴分にあたる伊丹十三は映画「マルサの女２」の中で三國連太郎にこう言わせている。「学者は世間知らずだからな」と。
飯山あかりはプロフィールによれば、アフリカ、アジアなど数カ国に何年も滞在し、異文化研究や報道のエキスパートとして活躍したという。どうして海外で、しかもイスラム教徒など一筋縄にはいかない人種の中でやってこれて、志を同じくする同胞の百田らとは折り合いがつかないのか。海外でも、箱に入ったままその保護枠の中でわがままをぶっこいていただけなんじゃないのか。ま、遠からずであろう。
日本保守党を離れた今、また国政へ再チャレンジをする気はないのだろうか。わがままを治して共存共栄の仕方を学べば、飯山は必要とされる人間ではないかと思う。百田・有本とは馬が合わないなら、日本第一党ならどうだ。ガチ保守だし、正義のためなら良識とも戦うという強固な姿勢で知られる桜井誠なら、多少の非常識は看過するのではないかと思う。今回の騒動で、一皮むけたところを見せてみるがいい。
飯山あかりの新著「イスラム移民」は１１月１日の発売である。１２１０円。みなさま、４８歳のワガママ娘に、CoCo壱カレーも十分賄える金額を寄付してやってくれ。私は買わない。私は飯山のPHD論文も読んだが、特に学べる思考回路がないので、この程度の情報運用のテクにつきあうのは時間の無駄だからである。ソースはほぼ１００％、得意のアラビア語ではなく日本語か英語であり、それなら申し訳ないが、私は飯山よりも、飯山の係争相手の池内恵よりもずっと有益な情報発信源を知っているのでわざわざ仲介人をつける必要がない。それでも、飯山のキャラは面白いし、必死に保守の旗を振り続けようとする熱意には泣ける。
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