常に深呼吸を心掛けて二年目だが、以前だったら到底、彼の死生観を受け入れる事はできなかったが、今は人事異動をエールで見送る位の感覚である。
荘子も最初は妻の死にワンワンと泣いたそうだが、ほどなく違くねと思い至ったようで、私もしつこく深呼吸していくうちに喜怒哀楽が弱まっていき、ついには四苦八苦もどうでもよくねみたいな心境になり、部下ではないが部下みたいなアラフィフやアラフォーやアラサーに俺が変な事を言い出したら松沢病院にぶちこめと言い続けてきたのだが、彼が紹介した荘子を読んでビックリしたが、自分の当時の心境を文字にしてくれていて、生死についてもあっさりとしかしズバリ書いていてくれていて、畏れ多くもお前は俺かと言いたくなったものだが、真言密教をかなり勉強しているアラフィフは荘子なんて薄っぺらですよとの感想だが、その癖、お父上が大往生で亡くなった時は私に慰められるという体たらくだったのだが、それは言わない約束だが、アラフィフの言うように荘子に食い足りなくなる日もあるのかもしれないが、私の感触ではファイナルアンサーという感じである。 　

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