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イギリスが作ったイスラエルはシリアへ軍事侵攻して水源の支配を目論む
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202501160000/
2025.01.16 櫻井ジャーナル
パレスチナ人はガザとヨルダン川西岸の地区に押し込められ、そこに住む人々をイスラエル人は虐殺してきた。ここにきてイスラエル軍はヨルダン川西岸のジェニンへ侵攻、難民キャンプを襲撃して住民を殺傷、パレスチナ側の抵抗勢力と交戦している。イスラエル軍はガザで侵略、破壊、虐殺の「三光作戦」を続けているが、ヨルダン川西岸でも残虐行為を繰り広げているのだ。その残虐行為にパレスチナ自治政府の治安部隊は協力している。
ドナルド・トランプ次期大統領が中東特使に指名したスティーブン・ウィトコフは1月10日にカタールからイスラエルへ電話、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の側近に対し、翌日の午後にイスラエルを訪れて停戦交渉について会談すると伝えたという。ユダヤ教では金曜日の日没から土曜日の日没までが安息日(シャバット)だったが、ウィトコフは安息日に興味はないと言い切ったともされている。当日、ネタニヤフはウィトコフと会談するためにオフィスへ出向いた。
イスラエルの新聞、タイムズ・オブ・イスラエル紙によると会談は緊迫したもので、ウィトコフはネタニヤフに対し、1月20日のアメリカ大統領の就任式までに人質交渉を成立させるため、必要な妥協を受け入れるよう強く迫ったという。ジョー・バイデン政権はイスラエル政府に妥協を強く迫らなかったということになりそうだ。
トランプ側がイスラエルに示した条件には、段階的な人質解放、数週間の停戦、ガザからのイスラエル国防軍の部分的撤退、少なくとも数百人のパレスチナ人囚人の解放が含まれているという。またトランプはイスラエル側に対し、停戦とガザからのイスラエル軍撤退に合意すれば、イスラエルが戦闘再開を決定した場合、速やかに支援すると約束したとされている。「停戦」と「撤退」という形が欲しいだけだとも言えるのだが、この条件をハマスは受け入れたとも伝えられている。
こうした交渉の一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸をガザのようにしようと目論み、シリアではアルマンタラ・ダムを奪取、水源のひとつを手にしている。カタール、イスラエル、レバノンの水不足は特に深刻だ。水の豊かな日本では水源を放射性物質で汚し、巨大な地下建造物で水脈を断ち切りつつあるが、世界では水争いが展開されている。
アメリカでは食糧生産を支えているオガララ帯水層の水位低下が深刻。シェール・ガスやシェール・オイルの開発に伴う水汚染が状況をさらに悪化させ、この帯水層は2050年から70年の間に枯渇する可能性があるとも言われている。カリフォルニア州の水危機はそれ以上に深刻だ。アメリカやイギリスの支配層がウクライナやロシアの穀倉地帯に執着している理由のひとつはここにあるのだろう。
イスラエルやネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを破壊してイスラエルの影響下に置こうとしてきた。中東を支配することで世界を動かせるだけのエネルギー資源を手に入れようと計画したのだろうが、その一方、水の支配も重視されていた。シオニズムを貫徹し、世界を支配するためには水も支配しなければならない。
本ブログでは以前から指摘してきたが、シオニズムは16世紀の後半にイギリスのキリスト教徒が作り出した妄想であり、19世紀には帝国主義と結びついた。19世紀の終盤から20世紀の初頭にイギリスで考え出された世界制覇プラン、海軍力を利用してユーラシア大陸の周辺を支配して内陸部を締め上げていくという計画は今でもアングロ・サクソンの世界では生きている。内陸部を攻めるときには複数のターゲット国を互いに戦わせたり、傭兵を使ってきた。
その計画を実現するため、西側の有力メディアは情報を操作してきたが、最近では荒唐無稽な話を恥ずかしげもなく伝えるようになっている。被支配者を馬鹿にしているのか、もっともらしい話を考え出す能力がなくなったのだろう。
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