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ヒズボラの戦闘部門は光ファイバーで通信、ボケベルなどを使うのは社会福祉部門
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202409250000/
2024.09.25 櫻井ジャーナル
レバノンやシリアでポケベル(ページャー)やトランシーバーが爆破されるテロ攻撃があったのは9月17日と18日のこと。ヒズボラの戦闘員が狙われたとされたが、その話に疑問が生じている。2006年7月から9月にかけてイスラエル軍がレバノンへ軍事侵攻した当時、すでにヒズボラは無線データの送信を回避するために光ファイバー・ネットワークをベイルート南部から南レバノン、そしてベカー高原まで築いていたとイスラエルのメディアが2017年に報じていたのだ。
ヒズボラはポケベルやトランシーバーを社会福祉部門で使用していたことから、イスラエルのテロ攻撃で犠牲になった人の大半は子どもを含む非武装の市民で、戦闘員へのダメージは少なかったと見られている。社会不安を煽ろうとしたのかもしれないが、今回のイスラエルによるテロ攻撃はヒズボラにとって軍事的なダメージにはなっていない可能性が高い。
テロ攻撃の直後、イスラエル軍はレバノン南部を爆撃した。通信が混乱する中、イスラエル軍はヒズボラの幹部を暗殺、軍事施設を破壊して優位に立っているとする主張もあるのだが、そうした見方に反する情報があったのだ。
こうした事実をイスラエルも認識していたはずで、ポケベルやトランシーバーへの工作がヒズボラへの攻撃で有効ではないと認識していたはず。ガザと同じように、イスラエルは市民を死傷させただけだ。
ハマスをはじめとするパレスチナ勢力にガザで拘束された後、11月24日に解放されたイスラエル人女性のアディナ・モシェによると、イスラエル軍はハマスの地下トンネル網について何も知らない。病院や学校にハマスが軍事拠点を築いているという話は嘘であり、攻撃のための口実にすぎないということだ。現在、イスラエルはレバノンに対して激しい攻撃を始めているが、そのターゲットがヒズボラの拠点だという主張も怪しい。ガザと同じように、市民を虐殺することが目的なのだろう。
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