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アジアの不安定化を計画しているNATO
2024年07月25日
2024年7月23日
サルマン・ラフィ・シェイク
New Eastern Outlook
中国に対抗するため、アジアに足場を築くというNATO計画は確実に災難を引き起こす。アジアにやって来て、誰も攻撃をしていない国に対して、戦争の陣太鼓を鳴らすのは、自国権益を守るため、必要なあらゆる手段を講じるよう中国に迫るのと同じことだ。地域に焦点を当てた平和主義を捨てて、より好戦的姿勢を取るようNATOは中国に迫っているのだ。NATOの計算では、より攻撃的な中国は、覇権国北京に対する共通の恐怖から、アジア諸国を更にアメリカに接近させる。しかし、アジア諸国は、そう易々とはアメリカの言い分を受け入れない。依然懐疑的ながら、それでも「冷戦2.0」に陥らないよう、米中のバランスを維持することに彼らは依然取り組んでいる。
アジアでNATOが狙う不当利益
近年、触手を広げるため、NATOはアジアで要求を高めている。この戦略の要点は、アジア諸国の防衛および軍事戦略を乗っ取り、厳密に欧米風に形成し直すことだ。これには、欧米諸国と同様に、軍事競争に加え、北京との深い経済関係からの移行が含まれる。これが実現すれば、中国を世界的に孤立させるのに役立つ。2016年以来、アメリカは、ドナルド・トランプ政権とジョー・バイデン政権で、中国との「分離」に向けた措置を講じている。中国との貿易に厳しい制限を課す考えに、欧州連合も益々賛同しつつある。主な理由は、アメリカ、EU、どちらも中国製品とは競合できないことだ。最終的に、アジアにも同じ教訓を「学ばせ」たいと連中は望んでいるのだ。
これはまさに、7月初旬にフォーリン・アフェアーズ誌に寄稿した記事でNATO事務総長イエンス・ストルテンベルグが主張した考えだ。中国とロシアの関係に言及し、ウクライナでロシアを破れなかった、アメリカ、EU、NATO共同の失敗を中国のせいにして「これは今日の世界では、安全保障は地域問題ではなく、地球規模の問題であることを示している。欧州の安全保障はアジアに影響し、アジアの安全保障は欧州に影響する…これは大胆な決断を必要とする大きな課題だ」とストルテンベルグは述べた。
この大胆な決断は、ヨーロッパの安全保障を、不必要に、いかなる代償を払っても、アジアと結びつけるというものだ。これはアジアの安全保障を共通の枠組みの下に欧米諸国が集中させることに貢献し、究極的に、アジア諸国は主体性と自立性を失うことになる。少なくとも、そういう考えだ。
それを中国はどう見ているのか
既に、アジアで「混乱」を起こさないよう中国はNATOに警告している。「中国内政に干渉し、中国のイメージを汚すのをやめ、欧州で混乱を引き起こした後、アジア太平洋で混乱を起こさないよう中国はNATOに要求する」と中国報道官林建は述べた。
たとえ中国が、地域諸国をNATOから引き離すような形でNATOの主張を組み立てても、NATOの主張は中国にとって不利に働きかねない。例えば、既に明らかなように、アジア太平洋地域の近隣諸国に対して北京が侵略行為をした実績が中国にはないにもかかわらず、実際対決を推進する形で、アメリカと西欧諸国全体が証拠つきでNATOの主張を投影している。北京に対する軍事連帯を求める世界的抗議を引き起こしかねない発砲はまだ行われていないが。
それゆえ、誇張とプロパガンダの度合いが高いのだ。中国に対抗するのが本当に急務なら、なぜ、アジア諸国との深い経済関係構築をアメリカとNATO諸国は重視しないのか。理由は、中国に対抗できるほど大規模経済計画がないためだ。それゆえ欧米は軍事援助をするしかないのだ。だが、これはアジアの多くの国々が求めていない援助だ。アメリカとの防衛協力と、典型的軍事同盟であるNATOを自国領に迎え入れ、世界的軍事同盟を発展させるのは全く別物だ。
アジア諸国は、どう見ているのか
自国の安全保障をNATO化する動きは、何世紀にもわたり、これら地域や国民と欧米との関係を特徴づけてきた植民地主義や帝国主義の関係を、アジアの多くの国々に想起させる。そのため、これらの国々は戦略的自立性の維持を非常に重視しているようだ。
皮肉なことに、本格的同盟関係構築に反対する声は、フィリピンなど「親米」で知られる国でも見られる。この地域に「冷戦思考」を拒否するよう、フェルディナンド・マルコス大統領は呼びかけている。例えば、早くも2021年、NATOのインド太平洋シフトの「最大の危険」は、この同盟が「破滅的軍国主義文化を東アジアに輸出してしまう可能性がある」ことだとシンガポールの元国連大使キショア・マブバニは警告していた。例えば、6月、「中国との強力な協力関係を継続する」が「同時に、アメリカと西欧諸国との緊密な提携を拡大し深化させるよう努める」とインドネシアのプラボウォ・スビアント次期大統領は述べた。
また、この地域にはインドネシアのように「非同盟」の歴史を持つ国々が多数含まれることも忘れてはならない。冷戦中、これらの国々は、どちらの側にも立たなかったが、現状でも同様の立場を維持する強い兆候を示している。
それでも最近のNATOの実績ゆえに、これらの国々の懐疑心は強まっている。これまでNATOはウクライナで大失敗している。リビアとアフガニスタンでもNATOは大混乱を引き起こし、結局どちらの場合も安定をもたらせなかった。一体NATOに、約束を果たし狙いを実現した実績があるのだろうか。このような実績の乏しい組織と同盟を結ぶのは、アジア諸国にとって得策ではない。利益が余りないだけでなく、繁栄する中国との経済関係に直接悪影響を及ぼす可能性があるからだ。
Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交・内政専門家、オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.su/2024/07/23/nato-plans-to-destabilize-asia/
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