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鹵獲したT-72戦車と「記念撮影」も...ウクライナ精鋭部隊が自爆型ドローンでロシア軍の車列を「粉砕」する瞬間/
ニューズウィーク日本版 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E9%B9%B5%E7%8D%B2%E3%81%97%E3%81%9Ft-72%E6%88%A6%E8%BB%8A%E3%81%A8-%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%92%AE%E5%BD%B1-%E3%82%82-%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E7%B2%BE%E9%8B%AD%E9%83%A8%E9%9A%8A%E3%81%8C%E8%87%AA%E7%88%86%E5%9E%8B%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E3%81%AE%E8%BB%8A%E5%88%97%E3%82%92-%E7%B2%89%E7%A0%95-%E3%81%99%E3%82%8B%E7%9E%AC%E9%96%93/ar-BB1lkA2O?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=cf7b0d52c8d7406baaba9e9d48c6f430&ei=40
前線で戦う第12特務旅団アゾフの兵士たち(4月5日、ドネツク州) Sofiia Gatilova-REUTERS
<この攻撃で戦車など11両を無力化し、T-72B3M戦車を鹵獲したとアゾフ旅団の広報が伝えている>
来月にも予想されるロシア軍の攻撃を前に、ウクライナ軍の部隊が同国北東部でロシアの装甲車両の一団を「粉砕」した。
現在はウクライナ国家親衛隊の一部となっているアゾフ旅団が4月5日の声明で述べたところによれば、東部の都市クレミンナからあまり離れていない自陣付近で、ウクライナの偵察用ドローンが装甲部隊を発見して照準を定めたという。クレミンナは現在ロシアの支配下にある。
ロシアは2023年10月中旬にドネツク州アウディーイウカへの攻撃を開始し、2月中旬に戦略上重要な拠点であるこの地を制圧した。ロシア側の主力はこの拠点に集中しているが、クレミンナからウクライナ南部のヘルソン州まで蛇行して延びる長い前線沿いでも衝突が続いている。
アゾフ旅団はメッセージングアプリ「テレグラム」への投稿のなかで、テルニーの集落付近で「第12特務旅団および第95独立空中強襲旅団の兵士が敵の車列を粉砕した」と述べた。ロシア軍は戦車など11両を失い、T-72B3M戦車を鹵獲したと同旅団の広報が発表した。また、計50人のロシア兵が死亡したと付け加え、攻撃の様子を映したものとされる映像を公開した。
この動画には、ウクライナの自爆型ドローンが装甲車両の列に向かっていく様子と、車列の近くで爆発するシーンを上空からドローンで記録した映像が含まれている。最後に映っているのは、ウクライナ軍が奪ったロシアの戦車のようだ。
アゾフ旅団の主張や公開された映像の信ぴょう性について、本誌は独自に確認することができていない。ロシア国防省にもメールでコメントを求めている。
5月の攻撃に備えるロシア軍
ロシア軍は現在の陣地の西にあるテルニーに向かってじりじりと前進している。米国のシンクタンク戦争研究所(ISW)は最近、ロシア軍はこの村からおよそ700メートル以内にいると推測した。
ウクライナ軍は7日、過去1日の間にテルニー周辺で7回にわたるロシア軍の攻撃を「撃退した」と述べた。ロシア国防省も同日、テルニー周辺における「第95独立空中強襲旅団の強襲部隊による2回の反撃」を撃退したと発表した。
アゾフ旅団の発端であるアゾフ大隊は極右のイデオロギーと超国家主義にルーツを持つが、今回の全面戦争ではそうした思想から努めて距離をとっている。かつては義勇兵からなる準軍事組織だったが、現在はウクライナ国家親衛隊に組み込まれている。
ウクライナ側は、ロシアが5月下旬もしくは夏の間に新たな攻撃を開始する可能性が高く、そのための新たな兵力を集めていると注視している。
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