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ウクライナ戦争:継戦と停戦それぞれの行く末
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/381.html
投稿者 佐藤鴻全 日時 2024 年 2 月 25 日 18:31:17: ubCRqOmrnpU0Y jbKToY2DkVM
 

ウクライナ戦争開始から2年が経過した。戦況については、ロシアの黒海艦隊は実戦経験の少なさからか旗艦モスクワが撃沈されたのを始め弱さを露呈している一方、陸戦では東南部4州の大半を押さえたロシアの優勢は動かない状況となっている。

今後継戦するか停戦するかによって、当事両国および世界に何を残してどう影響するかを考えてみたい。以下は専門家を含め恐らくは賛同は少ないと思われるが、筆者なりに詰将棋風に考えるとこうなるという事でご容赦願いたい。

◆継戦の場合◆

ウクライナは更に疲弊するだろう。西側の更なる支援があっても兵員不足と練度の不足で戦況を逆転するのは難しい。スナクとマクロンはNATOの直接参戦をチラつかせプーチンを牽制するが、その場合プーチンは予告通り核を使うだろうから現実的なオプションとしては考え難い。
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/55105717.html

ロシア優勢のまま、だらだらと戦争は続き、米国のヌーランド国務次官が明言している通り、援助は主に米国の軍事産業に還流するため、米現政権にとって積極的な停戦のインセンティブにはならないだろう。
https://twitter.com/disclosetv/status/1761456421453844794

ロシアは西側の制裁により、虎の子のガスと石油を中国とインドにディスカウントして売っているが、サウジ等OPECの減産等でベースの価格は下がっていない為、結果ロシアのGDP成長率を押し上げている。加えてここに来てガザ紛争でフーシ派が西側船舶に対し紅海通航を塞いでいるため、ロシアに更なる追い風になっている。

中露は更なる疑似同盟化を強め、不動産バブル崩壊で喘いでいるものの中国のベースの市場規模と、ロシアの資源食料、加えて巻き込んだグローバルサウスの市場が融合し、西側を追い詰めるだろう。

◆停戦の場合◆

米バイデン政権は、少なくとも11月の大統領選までは、ウクライナ戦争から降りる訳には行かない上に前述の支援の米軍需産業への還流もあるため、具体的に停戦が見通せるのは大統領選でトランプが勝った場合となる。

トランプは宣言通りプーチンと話を付け、ウクライナへの軍事支援を打ち切り停戦に向かわせると見られる。ロシアへのウクライナ東南部4州とクリミアの帰属を既定事実とし、ウクライナの中立国化を図るだろう。

また、以下は議会の状況が許せばという条件付きとなるが、トランプは中国が米国にとって最大の敵とも明言しているため、中露疑似同盟間に楔を打ち込んで事実上の「米露同盟」若しくは協商関係に入り、中国に再び貿易戦争を仕掛け、グローバルサウスを逆に巻き込んで「拡大中国包囲網」の形成を目論む。その際、日本は鎹(かすがい)として積極的に動くべきだ。NATOは、事実上解消され拡大中国包囲網の一翼の機能に組み替えられるだろう。

加えて、トランプ、プーチン共通の「グローバリズムvs ナショナリズム、自国ファースト」の世界観の下に、LGBT、CO2地球温暖化説、パンデミック時のWTO権限強化・・・・等々に対する巻き返しが図られる。

以上は、あくまでもトランプ再選がなされた場合である。ウクライナから話が離れたので、再び戻すと、日本で著名なウクライナ人であり現地でボランティア活動を続けるボグダン・パルホメンコ氏は、ここに来て「ウクライナは永世中立国家として行くのがいいのではないか」と発言している。元々そうすればウクライナ戦争は起こらなかったと思われるが、ウクライナの国益を深く考える当事者からこうした声が出てきた事は大きい。
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02231055/

筆者は、開戦から2年を経た今こそウクライナ停戦へ向け、世界世論が形成されるべきだと思う。

なお、保守論壇の有力論者である櫻井よしこ氏は、「トランプ氏が大統領に復活すればウクライナ支援は終わります。ウクライナの運命は台湾有事の際の日本に似ています。私たちはウクライナを負けさせるわけにはいきません。」と述べている。
https://twitter.com/YoshikoSakurai/status/1755903880397988155?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Etweet

ロシア・ウクライナ関係と中国・台湾関係のアナロジーに注目した見方だろう。だが中国敵対姿勢を控え、国内に深刻な民族対立を抱えてはいない台湾は、ウクライナの状況とは異なる。筆者は中露分断し拡大中国包囲網でロシアに中国を背後から牽制してもらう方が、台湾および日本の安全保障に現実的に資すると考える。なお北朝鮮も中国と心中する道は選ばないだろう。

筆者は、世界も日本も皮相な理想論や時代遅れの冷戦思考から脱し、何事も自分事として主体的に考え行動する事無しには、混迷深まる時代を乗り切れぬと考える。


佐藤戦略総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
 

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コメント
1. コンスタンチノフカ対応[1] ut29wN3Bycy2kc6Jng 2024年2月25日 21:46:21 : iTkY7gcKbY : N05vaGJ0SUx6Q1U=[19] 報告
コンスタンチノフカの駅への夜襲の結果の映像(写真、ビデオ)
https://rusvesna.su/news/1708852190

2024/02/25 - 12:09

この駅はウクライナ軍の人員と装備の拠点として使用されたと報告されている。

さらに、第39専門学校を含む、ウクライナ過激派が駐留していた多くの建物に対してもストライキが行われたと報告されている。

「3つの教育機関、2つの管理棟、12の高層ビルと2つの民家、21の店舗と19のショッピングパビリオン、寺院とインフラ施設が被害を受けた」と占領軍のいわゆる行政長官ウラジミール・フィラシキンは述べた。

2. イワツバメ[1528] g0ODj4Njg2@DgQ 2024年2月25日 22:01:18 : AUjLr1EJ72 : c2FMZllMTlBVT2s=[3951] 報告

3. [-243] iKQ 2024年2月26日 12:45:01 : jMrxyyBaao : ZVA5aFpKL1BzdjY=[983] 報告

 日本のテレビでは いまだに 「プーチン=悪」として 報道されている

 
 こりゃ〜〜  ダメだ〜〜〜

 
 

4. воробей[35] hHKEgISChICEcYR1hHo 2024年2月26日 13:05:53 : ROuSXtitQc : RU9HZEQzRm1NeGs=[27] 報告
<△26行くらい>
>中露疑似同盟間に楔を打ち込んで事実上の「米露同盟」若しくは協商関係に入り

そのシナリオは非常に低いように思います。
https://alzhacker.com/ep-73-the-vladimir-putin-interview/
これはタッカー・カールソンによるプーチン大統領へのインタビューでも明らかだと思う。
冷戦終了以降、西側諸国は既に何度もロシアを騙し続けてきた。
それを自ら何度も経験しているプーチン大統領がアメリカを信じて同意する可能性は低い。
既にロシアと天空帝国(中国)の関係は、トランプの一存で動かす事はできなくなっている。
それを裏付ける以下ロシアの記事。

Платой Трампу за Украину может стать антикитайский разворот России
(トランプ大統領のウクライナに対する代償はロシアの反中国化となる可能性がある)
https://topcor.ru/44271-platoj-trampu-za-ukrainu-mozhet-stat-antikitajskij-razvorot-rossii.html


Почему в Кремле перестали ставить на президента Трампа
(クレムリンがトランプ大統領への賭けをやめた理由)
https://topcor.ru/44709-pochemu-v-kremle-perestali-stavit-na-prezidenta-trampa.html                                               

5. ангел T[117] hHCEfoRzhHWEfCBU 2024年2月26日 18:08:06 : yeVsG1pgAU : YTE3OE9ZOVBCdlU=[43] 報告

どちらの案にしても、もうこの流れは誰にも止められないのねっ!

これはウ●ラ●ナ地域限定の話ではありませんよー。

平家物語の一節、

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる者久しからず、…。

大国は外的要因よりむしろ内的な要因により崩壊するものなのねっ。

カールソン氏のプーチン大統領へのインタビューで、自然の道理で栄えたものは必ず滅びる。

これは歴史が証明している訳で、まさに今のア●リカ!

いずれにしても、この記事は佐藤さんの後出しじゃんけんの感は否めないかもねっ。

そんな貴方にも神のご加護を!

6. パックスブリターニア[99] g3CDYoNOg1iDdYOKg16BW4Nqg0E 2024年2月27日 03:28:27 : UGjj4zUI9E : eVVGL0pMQ0VEemc=[95] 報告
米中露を軸とした軍事同盟ならありえそうな気がするけど、さすがに無いか?!
7. воробей[36] hHKEgISChICEcYR1hHo 2024年2月27日 12:54:44 : ROuSXtitQc : RU9HZEQzRm1NeGs=[28] 報告
<▽38行くらい>
日清戦争以降、欧米から刷り込まれたアジア蔑視、日本と最も経済関係が深いにも関わらず中国を嫌うネトウヨがいる日本では未だにアメリカの「分割統治」に引っかかるが、残念ながらロシアでは国民レベルでバレバレですよ。

https://topcor.ru/44271-platoj-trampu-za-ukrainu-mozhet-stat-antikitajskij-razvorot-rossii.html
>>4で紹介した記事の読者欄のロシア人のコメント


くたばれ、ロシアの反中国の番ではない!
アングロサクソン人との友情よりも最悪なことは、彼らとの戦争だけです。
そしてこれは公理です!
アングロサクソン人は常に敵であり、敵は存在し、これからも常に敵です。
中国は私たちの隣人であり、隣人は共に生きなければなりません。
さらに、未来は中国のものであり、悪魔の西側はすでに昨日のことです。


プーチン大統領がこれに同意する可能性は低い。
NWOはアングロサクソン人への挑戦として始まり、彼らが望むか否かに関係なく、我々の勝利で終わらなければなりません。
制裁解除?しかし、ロシアは2年間制裁下に置かれているが、(他の国:イランや北朝鮮のように)弱体化していない。
その上、西側諸国はすでに何度も私たちを騙し、「私たちの長子の権利をレンズ豆のシチューと交換する必要はない」と主張してきた。
中国に関して言えば、インド、ベトナム、日本などの周辺国との間には十分な問題を抱えており、核保有国であるロシアとの間に新たな問題を加える必要がないのは明らかだ。
ロシアと中国の間で問題が発生する可能性についての特派員は次のように答えた。

''ロシアが米国の同盟国でないとしても、中国との間に何の問題も起こらないだろう。もしロシアが米国の同盟国であれば、中国と問題を抱えることになるだろう。


隣国の敵対的な選択を示す最良の例が私たちの目の前にあります。
したがって、反中国、反インド、反シリア、その他の誰かを喜ばせる「反」は存在しません。
メッセージは1つあります。
ロシアの敵になることは高くつき、苦痛を伴うということです。

''平和に暮らしましょう!

あなたがしたくない?後で怒らないでください...

''...高くて痛い...

「そして命を脅かす」を付け加えなければなりません!

ロシアは中国と決別するのか?おそらくヴォルガ川は逆流するでしょう!

ナンセンス!他のアメリカ人同様、トランプも一言も信用できない。
彼らはウクライナにすら対処できないところまで生きてきたのだ……。

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