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米国の軍需産業の重大な欠陥と脆弱性ー米国は中国との戦争の備えができていないー(CSIS報告)
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/321.html
投稿者 DOMOTO 日時 2024 年 2 月 02 日 00:36:39: VRQtq/0DZtRLQ RE9NT1RP
 

画像: Dangerous Straits: Wargaming a Future Conflict over Taiwan(新アメリカ安全保障センター)から
https://www.cnas.org/publications/reports/dangerous-straits-wargaming-a-future-conflict-over-taiwans


 国際情勢と気候危機 (by DOMOTO)
 https://domoto-world.com/     

 目次

 第1節 史上初の米国の国家防衛産業戦略

 第2節 台湾戦争では米軍の長距離対艦ミサイルが1週間で枯渇する

 第3節 中国による米国のサプライチェーンの支配とその脆弱性

 第4節 米軍の「量的優位」の低下: 環球時報による論評

 第5節 日本は「防衛装備移転三原則」の運用指針を改正

 結 語


   ■ 第1節 史上初の米国の国家防衛産業戦略

2024年1月11日、米国防総省は史上初となる国家防衛産業戦略(National Defense Industrial Strategy)を公表した。

「ウクライナでの戦争は、現在の米国の防衛産業基盤の深刻な欠陥を露呈した。」(CSISのセス・G・ジョーンズ氏)

米国の軍需産業の縮小によって、ウクライナ戦争でのミサイル・弾薬不足が続いている。

米国の軍需産業は、冷戦終結以降その全体的規模が徐々に縮小している。このため想定される地域戦争において、「米国は大規模な戦争を長期間維持することが困難になっている」(セス・G・ジョーンズ氏)。

今回の史上初となる米国の国家防衛産業戦略は、この深刻な事態に対して、縮小している国家の防衛産業基盤を拡大し再活性化しようとするものだ。

国家防衛産業戦略の公表については日経が取り上げているが、戦略作成の背景までは触れていない。

米国、防衛産業協力へアジア同盟国と新枠組み 中国対処(日経 2024.1.12)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN110FP0R10C24A1000000/

一方で、中国は「米国に対する戦争を抑止し、戦い、勝利するための強固な防衛産業基盤を急速に発展させている」。

これは、CSIS(戦略国際問題研究所)のセス・G・ジョーンズ氏(防衛戦略、軍事作戦が専門)のレポートでの報告だ。

Built in China: Beijing’s Defense Industrial Base and Implications for the United States( 北京の防衛産業基盤と米国への影響 CSIS 2024.1.25)
https://features.csis.org/global-forecast-china-challenge/

米国の防衛産業基盤の脆弱性はウクライナ戦争が始まった2022年にはすでに指摘されていたが、この問題を提起したCSISのジョーンズ氏は、2023年1月のレポートでその問題を取り上げていた。

ジョーンズ氏のそのレポートは、公開された2週間前の1月9日に公表されたCSISの台湾戦争のシミュレーション結果での、大苦戦しながらも大半のケースで米軍が中国に勝利するという予測を大きく否定したものとなっている。

The U.S. Defense Industrial Base Is Not Prepared for a Possible Conflict with China(米国の防衛産業基盤は中国との起こりうる戦争への備えができていないー CSIS 2023.1.23 ー)
https://features.csis.org/preparing-the-US-industrial-base-to-deter-conflict-with-China/

Empty Bins in a Wartime Environment: The Challenge to the U.S. Defense Industrial Base(ジョーンズ氏レポート全文)
https://www.csis.org/analysis/empty-bins-wartime-environment-challenge-us-defense-industrial-base

冒頭で述べた通り、米国防総省は史上初となる国家防衛産業戦略を公表したが、ジョーンズ氏は前述の2024年の1月のレポートで、米国の防衛産業基盤に「緊急の変革がない限り、米国は中国軍への抑止力を弱め、対中戦力が低下する危険性がある」と警告している。

彼は前述のもう一つの2023年1月のレポートで、「ウクライナでの戦争は、今日の長引く紛争が『産業戦争』になる可能性が高いことを警告している」と述べている。

ジョーンズ氏は、防衛産業基盤の変革と再活性化は一朝一夕には行えないと危機感を述べているが、米国の防衛産業基盤が再活性化されるには相当な時間を要する。米国の「緊急を要する変革」が今後早急に進まなければ、アジアにおける軍事力は中国に逆転され、その中国とロシアの軍事協力の拡大と発展により、世界の軍事情勢は激変する可能性がある。


 ■ 第2節 台湾戦争では米軍の長距離対艦ミサイルが1週間で枯渇する

CSISのジョーンズ氏のレポートから、大規模戦争シナリオでの米軍の大量の軍需品不足を示す一例をあげよう。

台湾戦争で米軍は3週間で5000発以上の長距離ミサイルを使う。その内、中国海軍を攻撃するのに大きな役割を果たす長距離対艦ミサイルを、米軍は開戦直後の1週間で使い果たしてしまう(開戦初期は中国の防衛が激しくなると予想されるため)。

失った長距離対艦ミサイルを製造するのには2年近くかかり、不足分を補充するのにタイムラグが生じる。

そして米国のほか、イギリス、フランスでも軍需品不足の問題に直面している。

NATOのストルテンベルグ事務総長は2023年10月の記者会見で、「ウクライナに対するロシアの戦争でNATOの備蓄は尽きた」、軍需品供給の「スピードと量が重要になる」と訴えている(共同通信 2023.10.26)。


 ■ 第3節  中国による米国のサプライチェーンの支配とその脆弱性

CSISのジョーンズ氏のレポートでは、米国の軍需産業基盤の重大な欠陥の一つとして、サプライチェーンの寸断、とくに中国によるサプライチェーンの支配をあげている。

この問題については、以下にその要約を記す。

(要約開始)
現在、米国の防衛部門のサプライチェーンは、一部の企業が閉鎖したり、非友好国へ海外移転したりして脆弱なものとなっている。

加えて、様々なミサイルや軍需品の製造に不可欠なレアアースを中国がほぼ独占しており(世界での生産量約70%)、世界中の高度なバッテリーのサプライチェーンも支配している。また、防衛システムや軍需品の製造過程で必要になる鋳造製品も中国のほか外国政府に依存している。

さらに、サプライチェーンの脆弱性として以下のものがある。

チタン、アルミニウム、その他の金属、半導体、ミサイル推進、高温材料、各種マイクロエレクトロニクスなど。

こうした問題は、国防産業法の権限を拡大することで対処できるかもしれない。
(要約終了)

ジョーンズ氏は別の場で、中国はサプライチェーンを「武器化」していると述べているが、この事は非常に重要な指摘だ。


 ■ 第4節 米軍の「量的優位」の低下: 環球時報による論評

米国の軍需産業はこのようなサプライチェーンの寸断の問題のほか、生産能力の不足と労働力の不足という大きな問題も抱えており、かつては他の軍事大国に対して米国が保持していた「量的優位」が不十分なものになっている。

2023年1月のジョーンズ氏のレポートの紹介記事や類似記事は、ウォール・ストリート・ジャーナルやフォーリン・アフェアーズなどでも掲載されたが、中国共産党の官営機関紙『環球時報』が、現下の米国の軍需産業の重大な欠陥と脆弱性について、解説と論評を2023年7月に行っている。

その中で環球時報は次のような端的な表現をしていた。

「米国のハイテク兵器システムの『質的優位』は小規模な戦闘には勝てるが、軍事大国の『量的優位』を圧倒するには不十分であり、米軍は『質 』でリードする必要があるだけでなく、『量』でも競争相手に遅れをとるわけにはいかない。」

US’ renewed emphasis on military production is ominous for global stability(環球時報 国際版 2023.7.31)
https://www.globaltimes.cn/page/202307/1295385.shtml


 ■ 第5節 日本は「防衛装備移転三原則」の運用指針を改正

日本は2023年12月、「防衛装備移転三原則」の運用指針を改正し、地対空迎撃ミサイル「パトリオット」の米国への輸出を決めた。

米国は以前から、日本に武器輸出のルール見直しを求めていたが、日本が防衛装備品をそのライセンス元の国へ輸出できる方針を決定した背景には、ウクライナ戦争でのミサイル・弾薬不足で露呈した、米国軍需産業の縮小による生産能力の不足、労働力の不足、サプライチェーンの寸断などの問題がある。

実際、1月に公表された米国の国家防衛産業戦略を解説したCSISの記事では、国家防衛産業戦略の取り組みとして、「米国の弾力ある防衛産業の工業生態系を支援するために、同盟国やパートナー国と協力する」ことがあげられている。

"This will be achieved by working with allies and partners to support a resilient defense industrial ecosystem in the United States."

Understanding the Contributions of the New National Defense Industrial Strategy ( CSIS 2024.1.17)
https://www.csis.org/analysis/understanding-contributions-new-national-defense-industrial-strategy

今後、米軍の「量的減少」を補完するために、日本の武器・兵器の輸出量は格段に増えていくだろう。


   ■ 結 語

米国軍需産業は、サプライチェーンの脆弱性、生産能力の不足、労働力の確保などの深刻な問題を抱えており、長期戦においては、対中国はもとより、2正面作戦、3正面作戦の遂行が到底不可能な状態になっている。

このような軍需産業の現状の変革と再活性化のために、同盟国やパートナー国との協力も視野に入れて、2024年1月、国家防衛産業戦略が発表された。

中国は強固な軍需産業基盤を急速に発展させている。ハイテク分野での米国との競争で優位に立つ中国との軍事力の競争は、それを左右する両国の「産業戦争」となっており、「産業戦争」においては現在、中国が優勢である。

米中ハイテク戦争、劣勢の米国 スティーブン・ローチ氏( 日経 2023.2.8.)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD023D80S3A200C2000000/

米国とその同盟国も含め、米国の軍需産業基盤の再活性化は、一朝一夕には行えないが、「緊急の変革がない限り」(ジョーンズ氏)、世界の軍事情勢のパワーバランスは激変する。

ジョーンズ氏は「現在存在している競争の時代に備えるべき時が来ている」と述べているが、いま進行中の中国、ロシア、北朝鮮、イランの連合体との「産業戦争」で敗北することは、軍事的敗北を意味する。

 (了)

■ 関連記事

米国防総省が公式発表、米国の「工業衰退」は国防上の脅威に(Forbes Japan 2024.1.30)
https://forbesjapan.com/articles/detail/68842?read_more=1

日本を豊かで強い国にするために、防衛装備移転三原則の撤廃を( JBpress 2024.1.18)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78962

 

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コメント
1. ナチスのイエズス会CSIS[1] xcG9gsyytL3evYnvQ1NJUw 2024年2月02日 09:43:07 : iTkY7gcKbY : N05vaGJ0SUx6Q1U=[13] 報告
<■57行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ナチスのイエズス会(CSIS)の戦略など、全く聞き入れる必要はない、一シンクタンクにすぎず法的強制力などは無い。
___

http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/583.html
米国は日本海の海底油田入手・・戦争させ殺され日本は捨てられる
アメリカ・ナチ党スカルボーンズナチスCIA【海賊盗賊集団】・・・ナチスイエズスイルミナティ!
世界各国に対する侵略・虐殺・国家転覆・原油鉱物略奪・植民地化・武器売り死の商人【税金搾取】・ワクチン買え!
➡➡あなた方はこれでも米国を支持するのですか?とても日本人の行為ではありませんよ、
日本人に成りすました朝鮮人(日本会議:成長の家主体)・朝鮮暴力団稲川会・朝鮮宗教:北朝鮮統一教会幸福科学朝鮮人成太作池田ソーカたちです。
【・・利用され・・原油略奪され・・戦争させられ殺され・・捨てられる・・】

 ★⇒日本から原油略奪が本性:アメリカ・ナチ党スカルボーンズCIA・イエズスナチスCSIS
CSIS:リチャードアーミテージ・ジョセフナイ・マイケルグリーン・・・

米国ジョセフナイ報告書
・米国は日本海の海底油田を入手する必要がある
・そのチャンスは中国台湾戦争の時
・米軍は台湾側で参戦し日本も参戦させる
・米軍は手を引き仲裁を申し出る。そして石油利権を奪う

このロックフェラー=ロスチャイルドの利権のために➡➡日本軍と中国軍に「殺し合いを行わせる」、これが米国政権中枢の戦略文書に明確に書かれている。


ジョセフナイ著『対日超党派報告書』。➡➡そして日本は捨てられる。

この米国政府の戦略文書は、かつてCIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長で、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)、後に安全保障担当の国防次官補であったジョセフ・ナイが、米国上院下院の200名以上の国会議員を集め作成した、対日本への戦略会議の報告書である。
___

➡➡➡★イエズスナチス神父:CSISは戦前はヒットラーの世界征服指南


米戦略国際問題研究所(CSIS)は戦前はヒットラーの世界征服指南、戦後は米国防総省直轄の世界支配指南

ジャパンハンドラーズの 拠点・米戦略国際問題研究所 (CSIS)は、もともとヒットラーの世 界制服の野望 【第三帝国】に多大な影響を与えたドイツ地政学者カール・ハウスホーファーの 弟子だったイエズス会神父が学問普及のために1919年 に米国に作った研究所 だった。 戦略国際問題研究所 (CSIS)の創始者イエズス会神父エドマンド・アロイシウス・ ウォルシュは、ドイツ地政学者カール・ハウスホーファーの弟子 であり、その 学問を米国に移植するために1919年にジョージタウン大学内に「エドマンド A. ウォルシュ外交学院」を創設したのだ。
___

【奴隷貿易イエズス会CSISはナチス!】アメリカ・ナチ党S&BCIA

➡➡イエズス会・イエズス会の神父:ジョージタウン大学が設けた戦略国際問題研究所(CSIS)
【・・奴隷貿易・・イエズス会はナチスである!】:カトリックのイエズス会に売られた奴隷

スカルアンドボーンズ「海賊の旗:盗賊集団・阿片貿易薬物商人mafia」が目印:イエズスの後継組織イルミナティ、ラッセルが創立者
➡➡アメリカ・ナチ党スカルボーンズS&BCIA
(ロックフェラー(スタンダードオイル:ナチス毒ガス会社旧IGファルベン、ジョージソロス「ロックフェラーに激似」)
・ナチスそのもののロスチャイルド・薬物虐殺アサシンギャングブッシュマフィア(ナチスで金稼ぎしたユニオン・ハリマン銀行)、等)

・ラッセル商会:(主にトルコから中国への阿片の輸出)
➡➡「チャールズ・テイズ・ラッセルはテンプル騎士団でした」

➡➡チャールズ・テイズ・ラッセルはイルミナティのラッセル血脈の1人であり、その
➡➡➡ラッセルの血脈はエール大学で悪名高いスカル&ボーンズもまた創設していました。

2. [-409] iKQ 2024年2月02日 19:12:27 : jMrxyyBaao : ZVA5aFpKL1BzdjY=[805] 報告

 負けた 負けた また負けた

 アメリカ 

 アメリカ

 アメリカ

 が〜〜〜はははは〜〜〜

 

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