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BRICSと抵抗の枢軸:目標の収斂(耕助のブログ)
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投稿者 HIMAZIN 日時 2023 年 12 月 26 日 21:34:59: OVGN3lMPHO62U SElNQVpJTg
 

https://kamogawakosuke.info/2023/12/26/no-2016-brics%e3%81%a8%e6%8a%b5%e6%8a%97%e3%81%ae%e6%9e%a2%e8%bb%b8%ef%bc%9a%e7%9b%ae%e6%a8%99%e3%81%ae%e5%8f%8e%e6%96%82-2/


No. 2016 BRICSと抵抗の枢軸:目標の収斂

投稿日時: 2023年12月26日

BRICS and the Resistance Axis: A convergence of goals

ガザ戦争は欧米が支援する紛争に抵抗するグローバル・サウスの巨大組織間の協力を加速させた。ロシア主導のBRICSとイラン主導の抵抗枢軸が力を合わせれば、米国のいない西アジアを形成することができる。

by Pepe Escobar

モスクワ:先週、ロシアのプーチン大統領はUAEとサウジアラビアに立ち寄り、それぞれ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド大統領(MbZ)とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MbS)と会談した。

外交筋が確認したところでは、この3つの会談における3つの重要課題は、ガザ、OPEC+、BRICSの拡大だった。もちろん、これらは相互に関連している。

ロシアとイランの戦略的パートナーシップは、ロシアとサウジアラビア(特にOPEC+)、ロシアとUAE(投資)と並んで猛スピードで発展している。これはすでに西アジア全域における防衛の相互連関に大きな変化をもたらしている。イスラエルにとっての長期的な影響はガザの悲劇をはるかに超える。

プーチンはライシに、さまざまな面で驚くべきことを語った:

イラン上空を飛んでいた時、私はテヘランに降り立ち、あなたに会いたかった。でも私は、あなたがモスクワを訪問したいとしていると言われた。両国の関係は急速に発展している。我々の関係を支持する最高指導者に、よろしくお伝えください。

プーチンが「イラン上空を飛んでいた」と言ったのは、大統領専用機を、4機の武装したスホーイSu-35{1}が編隊を組んで飛行し、モスクワからアブダビまで4,000キロ以上(直線距離で測った場合)、着陸も給油もせずに護衛した時のことである。

驚いた軍事アナリストが口を揃えて言ったように、アメリカのF-35が無給油で飛行できるのはせいぜい2500キロだ。しかし、最も重要な要素は、MbZとMbSが、共に自国の領土上空でのロシアのSu-35の護衛を許可したことだ。

そしてこれが重要なポイントにつながる。空中チェス盤での一手と、それに続くライシとの決定的な一手によって、モスクワは4つの任務を達成した:

プーチンは、(1)アメリカの覇権が二の次となった新しい西アジアがここにあることを証明し、(2)ロシアの「孤立」というネオコンの政治的神話を破壊し、(3)軍事的優位性を示し、そして最後に、(4)ロシアのBRICS議長国就任が近づくにつれロシアが重要な地政学的・地経済学的カードをすべて保持していることを示したのである。

彼らを殺せ、でもソフトに

ロシアと中国の戦略的パートナーシップを筆頭とするもともとの5ヶ国によるBRICSは、2024年1月1日にイラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE){2}という西アジアの3大国が加わることになっている。多極的な大国の加盟は、これらの国々に広範な市場への特別なプラットフォームを提供し、投資や技術交流の活発化を伴う可能性が高い。

ロシアと中国が繰り広げる長期的で洗練されたゲームは、西アジアの地経学と地政学に完全な地殻変動をもたらしつつある。

BRICS10のリーダーシップは、11番目のメンバーであるアルゼンチンが今のところ不透明な存在であることを考慮すれば、ロシアの議長国の下では歯の抜けた国連に対抗する効果的な存在になる可能性さえ秘めている。

そしてこれによりBRICSと抵抗の枢軸との複雑な相互作用が生まれる。

当初、アラブ連盟とイスラム協力機構(OIC)によるガザでの大量虐殺に対する当たり障りのない非難{3}は、臆病さの表れではないかと疑われる理由があった。

しかし、イランのクドス軍事令官であった故カッセム・ソレイマニ将軍が立案した大局観と、イスラエルの心理を熟知し、その壊滅的な軍事的反応を詳細に検討したガザのハマス指導者ヤヒヤ・シンワルによる綿密なミクロ計画が交わるとき、すべてが有機的に展開していることが再評価によって明らかになるかもしれない。

ここ数日、モスクワでの詳細な議論で最も白熱しているのは、「シグナル」が抵抗の枢軸の一致団結した対応を解き放つ時点に近づいているのではないか、ということである。

今のところ行われているのは散発的な攻撃である。ヒズボラはレバノン南部の国境に面したイスラエルの通信塔を破壊し、イラクの抵抗勢力はイラクとシリアの米軍基地を攻撃し、イエメンのアンサララはイスラエル艦船のために紅海を封鎖している。これらすべてが協調的、組織的な攻撃を形成しているわけではない。

そしてそれは、ワシントンのバイデン政権がクリスマスから1月初旬の間にイスラエルにプラン・ガザを完了させる必要があるとの噂で、自暴自棄になっていることの説明にもなる。ガザ攻撃は、世界的に見れば恐ろしく持続不可能なものになっただけでなく、何よりも軍事作戦が長期化すれば、抵抗の枢軸に「シグナル」を送る可能性が劇的に高まるのである。

そしてそれは西アジアに対する米国の緻密な計画をすべて終わらせる結果となるだろう。

シオニズムの地政学的目標は極めて明確である。西アジアで自ら構築した支配のオーラを再び確立し、米国の外交政策と軍事同盟を着実に支配し続けることである。

これらの目標を達成するためには、邪悪な行為が重要な要素である。ガザを広大な墓地にして何千人もの女性や子どもを含む弱い民間人を爆撃し、砲撃し、燃やすのは簡単だ。一方、「白人の重荷クラブ」(白人の重荷:白人の文明や価値観で他の地域や人々を「開発」し「文明化」する使命を白人が負っているという主張)は、イスラエル占領軍に彼らを殺すよう促しているが、もちろん、もっと静かにやれといっている。

毒のある大西洋主義者で欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエンが、エジプトとヨルダンの指導者に対して、カイロに100億ドル、アンマンには50億ドルの賄賂を提供したことをブリュッセルの外交官が確認している。これがガザでの大量虐殺を止めるためのEUの驚くべき解決策なのだ。

エジプトのアブデル・ファタハ・エル=シシ大統領とヨルダンのアブドラ・ビン・アル=フセイン国王がすべきことは、それぞれの領地でガザの強制移住と最終的な民族浄化を手助けすることだ。

なぜなら、戦場で何が起ころうともシオニズムの終末論的目標は純粋な最終的解決であることに変わりはないからだ。そしてもちろん、10月7日のハマス主導のアル・アクサ・フラッド作戦が示唆するように、エルサレムのイスラム教アル・アクサ・モスクを破壊し、その灰の上にユダヤ教の第三神殿を建設することなのだ。

シグナルが来たらどうなるか

つまり今あるのはイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフによる「移住か消滅か」というプランと、西アジアのベテラン専門家アラステア・クルークの「サイクス=ピコは死んだ」という印象的な造語の対立である。この言葉は、アラブやイランがBRICSに加わることで西アジアのルールが書き変えられ、シオニストのプロジェクトが不利になるという意味だ。

ガザでのイスラエルの戦争犯罪が起訴される強い可能性すらある。パレスチナ人、アラブ人、イスラム教徒の多い国々が、BRICSの完全な支持を受けてグローバル・サウスに承認された委員会を結成し、テルアビブとその軍隊を法廷に引きずり出すだろう。

今もなお米国のルールに基づく秩序に従順な、汚れた国際刑事裁判所(ICC)は忘れよう。BRICSは、1945年に国連が誕生したときの目的通りに、国際法をグローバルな舞台の最前線に戻す手助けをするだろう。

ガザでの虐殺はまた、グローバル・サウスの包括的なアプローチを迫っている。それは共通の絡み合った近代以前の歴史に深く入り込むことである。良心を持つ誰もが、許されざる行為に対する説明を見つけるために自ら深く掘り下げることを余儀なくされている。その意味で、今や私たちはみなパレスチナ人なのだ。

現状では、西側は拒否しており、またBRICSやグローバル・サウスはまだその役割を果たしていないため、いかなる勢力も人種主義的で民族中心主義のイデオロギーによる最終的な解決策を阻止することはできていない。

しかしそれは同時に、シオニストプロジェクトが幕を引く「シグナル」が来たとき、どの国家も抵抗の枢軸を止めるのに十分な力を持っていない可能性があるという驚くべき可能性を示している。その時点で、枢軸国は世界中の人々に認識され、さらには促進される最高の道徳的使命を持っているだろう。

今、私たちはそこにいる。無力と必然性の間の、白熱した対称性を評価している。この行き詰まりは、おそらく予想よりも早く打ち破られるだろう。

それは以前の行き詰まりとの比較を思い起こさせる。倒錯したくだらないヘブライ「文明」と、「文明的イスラム」とでも呼べる新興のイスラム・ナショナリズムとの間の現在の行き詰まりは、2021年12月、ロシアが提案した “安全保障の不可分性 “に関する条約がワシントンに拒否されたときの状況と似ている。今にして思えば、あれはハートランドとリムランドの衝突を平和的に解決する最後のチャンスだった。

米国はそれを拒否した。ロシアが出てきて、米国の衰退を指数関数的に加速させたのである。

ドンバスの草原から西アジアの油田地帯に至るまで、歌は変わらない。拡大BRICSに代表される多極化するグローバル・サウスは、道徳も政治も財政も崩壊して奈落の底を見つめる、荒れ狂い、恐れおののき、制御不能の帝国主義的西側諸国をどのように管理できるのだろうか?

Links:

{1} https://www.youtube.com/watch?v=nyp9BeRHw4w

{2} https://new.thecradle.co/articles/welcome-to-the-brics-11

{3} https://new.thecradle.co/articles/why-the-us-needs-this-war-in-gaza

https://informationclearinghouse.blog/2023/12/12/brics-and-the-resistance-axis-a-convergence-of-goals/  

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