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ガザでイスラエル軍が行っている民族浄化でパレスチナ人弾圧に対する怒りが噴出(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/128.html
投稿者 赤かぶ 日時 2023 年 11 月 05 日 08:40:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ガザでイスラエル軍が行っている民族浄化でパレスチナ人弾圧に対する怒りが噴出
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202311050000/
2023.11.05 櫻井ジャーナル

 ​イスラエル政府は10月30日、同国の情報省がガザに住む230万人をシナイ半島に移住させることを提案した報告書を起草したと認めた​。その文書の日付は10月13日で、ガザの全住民を北シナイへ強制的に移住させることを勧告。ガザから追放されたパレスチナ人を収容する「テント都市」をシナイ半島に建設し、その人びとがガザへ戻ることは永久に許可されないとしている。一時避難ではなく、永久追放だということだ。また、安全保障を扱うイスラエルのシンクタンク、ミスガブのアミール・ワイトマンもガザの住民をシナイの砂漠へ移し、難民は他国に吸収されるべきだとしている。

 エジプトが引き受けろということだが、イスラエルがパレスチナ人をエジプトへ追放しようとしているとエジプトは懸念してきた。パレスチナを「イスラエルの問題」から「エジプトの問題」へ変えようとしているとも考えている。今回、エジプトが国境を開けようとしなかった理由はここにある。

 ハマスはムスリム同胞団系の組織だが、エジプトでは一時期、厳しく取り締まられていた。現在のエジプトは1952年に自由将校団のクーデターでムハンマド・アリー朝が倒されて誕生した。クーデターの名目的な指導者はムハンマド・ナギブ将軍だが、実際に率いていたのはガマール・アブデル・ナセルだった。

 ナギブを支えていたムスリム同胞団は1954年にナセル暗殺を試みて失敗、ナギブ大統領は解任され、同胞団は非合法化された。このときに同胞団の中心的存在だったひとり、サイド・ラマダンはムスリム同胞団を1928年に創設したハッサン・アル・バンナの義理の息子だ。この暗殺計画の黒幕はイギリスだと見られている。

 亡命生活に入ったラマダンはサウジアラビアへ逃れ、そこで世界ムスリム連盟を創設、西ドイツ政府から提供された同国の外交旅券を使ってミュンヘン経由でスイスへ入っている。そこで1961年にジュネーブ・イスラム・センターを設立した。資金はサウジアラビアが提供したという。この当時、スイス当局はラマダンをイギリスやアメリカの情報機関、つまりMI6やCIAのエージェントだと見なしていたという。(Robert Dreyfuss, “Devil’s Game”, Henry Holt, 2005)

 MI6は1956年2月頃にも暗殺を検討しはじめた。ロンドンにいたCIAのジェームズ・アイケルバーガーからワシントンのアレン・ダレスに宛てたテレックスの中に、MI6がナセルを殺す話をしていたとする記述があるのだという。アレン・ダレスやその兄のジョン・フォスター・ダレス国務長官もイギリスの考えに同調していた。(Stephen Dorril, “MI6”, Fourth Estate, 2000)

 それから間もない1956年7月にナセルはスエズ運河の国有化を宣言、それに対してイギリスはプロパンダ放送局「自由エジプトの声」で反ナセルの宣伝を開始した。すでにフランスも反ナセルで動き始め、イスラエルに武器を提供しはじめている。(前掲書)

 1956年8月にMI6のジュネーブ支局長だったノーマン・ダービシャーはムスリム同胞団のメンバーと会談、自宅に軟禁状態だったモハメド・ナギブ元大統領を解放して大統領に復帰させ、反ナセル派の将校は市民とナセルや閣僚の暗殺について協議すると伝えたという。(前掲書)

 ナセル時代に禁止されていたムスリム同胞団の活動を認めたのはアンワール・サダト。そこでムスリム同胞団のアブドゥラ・アッザムがカイロのアル・アズハル・モスクへ移動、さらにサウジアラビアのアブデル・アジズ国王大学で教鞭を執るようになった。そこでの教え子の中にオサマ・ビン・ラディンもいた。ガザからの難民を抱えるということは、こうしたムスリム同胞団系の武装組織を抱えることにつながり、国内の不安定要因になる。

 こうしたイスラエルのやり方はアメリカでヨーロッパ人が先住民である「アメリカ・インディアン」に対して行った民族浄化と同じであり、パレスチナ人はイギリスが仕掛けた「イスラエル建国」で故郷を奪われた人びとだ。

 イスラエルの建国が宣言されたのは1948年5月14日のことだが、そこには多くのアラブ系住民が住んでいた。その住民を追い出すため、シオニストの武装勢力は4月上旬に「ダーレット作戦」を始めている。これは1936年から39年にかけてシオニストがアラブ系住民を殲滅する作戦を展開した作戦の延長線上にあるとも見られている。

 シオニストの軍隊、ハガナの副官だったイェシュルン・シフはエルサレムでイルグンのモルデチャイ・ラーナンとスターン・ギャングのヨシュア・ゼイトラーに会ったのは4月6日。イルグンもスターン・ギャングもシオニストのテロ組織だ。

 その3日後にイルグンとスターン・ギャングはデイル・ヤシンという村を襲撃、住民を虐殺する。襲撃の直後に村へ入った国際赤十字の人物によると、254名が殺され、そのうち145名が女性で、そのうち35名は妊婦だった。イギリスの高等弁務官、アラン・カニンガムはパレスチナに駐留していたイギリス軍のゴードン・マクミラン司令官に殺戮を止めさせるように命じたが、拒否されている。(Alan Hart, “Zionism Volume One”, World Focus Publishing, 2005)

 こうした虐殺に怯えた少なからぬ住民は逃げ出した。約140万人いたアラブ系住民のうち、5月だけで42万人以上がガザやトランスヨルダン(現在のヨルダン)へ移住、その後1年間で難民は71万から73万人に達したと見られている。

 国際連合は1948年12月11日に難民の帰還を認めた194号決議を採択したが、現在に至るまで実現されていない。そしてイスラエルの建国が宣言され、今、パレスチナ人はガザやヨルダン川西岸からも追い出されようとしている。

 そして10月7日、イスラエルは攻撃を受けた。「アル・アクサの洪水」だが、この攻撃をアメリカのジョー・バイデン政権ややイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権は事前に知っていた可能性が高い。これは本ブログでも指摘したが、攻撃後、ネタニヤフ政権はパニックになったようにも見える。想定、あるいは筋書きと違ったのかもしれない。

 今回の攻撃にはハマスだけでなく、イスラム聖戦、パレスチナ解放人民戦線、パレスチナ解放人民戦線総司令部(PFLP-CG)も参加していたと言われている。それに対してイスラエルはガザで破壊と殺戮を繰り返しているが、それによってイスラム世界は団結、「グローバル・サウス」の支援も強まった。
 

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コメント
1. 赤かぶ[203228] kNSCqYLU 2023年11月05日 08:42:19 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[9365] 報告

2. 2023年11月05日 13:53:38 : 54qpdf8OJs : TnRDenk4Rk5VSkU=[1620] 報告
🔴閲覧注意+18 人間(こども?)がバラバラの肉片に___
https://twitter.com/_NicoleNonya/status/1720574097577459897
「!!!+18...警告 !!!」ガザ地区北部のアル・サフタウィにあるオサマ・ビン・ザイド学校でのイスラエル占領軍による大虐殺の残酷でおぞましい光景。イスラエルは、5年で止められたヒトラーよりも悪い。イスラエルは1948年以来、邪悪な不道徳な人々。
#イスラエル・パレスチナ紛争 #イスラエル・ハマス戦争 #ナチス・イスラエル #イスラエル #AbolishAIPAC

3. 2023年11月05日 18:36:31 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[4017] 報告
そりゃ偽イスラエルの連中は基本的に白人だから
アラブ人には石油泥棒も含めて侵略されてる感が募っていたろう

それは米軍の武力で抑え込まれていたが
中露陣営がアメリカを超えたことで火がつき始めた
これはもう止まらない

ネタニヤフだって、偽イスラエルがこの先存続するのは
無理だと判っている
だからハルマゲドンを呼び込むのだ
だから日本もハルマゲドンに参加するのだ

4. 2023年11月05日 19:25:54 : UWDBC2Ge3s : WnN5Q0J1d01JZU0=[331] 報告

 イスラエルが作ったハマスが 少人数で 易々と 鉄壁の城壁を破って

 まるで 人質になりますという パーティーを開いていた

 ===

 で〜〜〜  民族浄化のために 進軍した

 ===

 お〜〜い  ネタニヤフ〜〜〜


 

[18初期非表示理由]:担当:アラシ認定のため全部処理

5. 2023年11月05日 19:29:49 : UWDBC2Ge3s : WnN5Q0J1d01JZU0=[332] 報告

 911で ビルを壊して 5000人以上 自国民を殺して

 イラクに 核物質の 工場があるとか言って  フセインを殺したが

 ===

 結局 核燃料の痕跡もなかった〜〜〜

 ===

 それで〜〜   謝罪もしないし 誰も責任は取らない

 ===

 広島と長崎で 25万人の 市民を殺して  原爆を落としたのは 正しかったと言う

 

[18初期非表示理由]:担当:アラシ認定のため全部処理

6. 2023年11月05日 23:15:50 : FxHUMICw2q : YTh6dWFZenNZYlU=[3] 報告
怒り狂うイスラムの人達の気持ちはわかるが徹底抗戦は思う壺だよなあ
そうして欲しいが為に挑発してる訳だから
ほれほれもっと怒れと言わんばかりのネタニヤフのコメントのセンスがもうね
7. 2023年11月06日 00:07:42 : UWDBC2Ge3s : WnN5Q0J1d01JZU0=[345] 報告

 そうだね〜〜〜

 後10年 イスラエルは 続くのか??

 ひょっとすると 消滅しているかもな〜〜〜〜〜

 

[18初期非表示理由]:担当:アラシ認定のため全部処理

8. 2023年11月06日 07:06:48 : rYUOvuhSGg : LnNqMkJWNjZYU0E=[578] 報告
ネタニエフ達は
北朝鮮化してるようだ
それより
原爆投下を主張した閣僚もいたそうだ
自民の安倍派の連中同様
親分の胡麻摺りで
人を人とも思わない
愛国主義というより
自分ファーストのエゴイストどもだ
彼らがハマスを追い込んでいるのだ
そいう言えばデイブスペクタが
日曜のテレビでイスラエル擁護していた
イスラエルに洗脳されているのだろう
9. 2023年11月06日 13:10:17 : fKkQda7Cxw : a01WR1RYQWZoY00=[2509] 報告
戦国時代の様に力こそが正義とするならば、軍事力がありさえすれば何でもアリと言う事になる。つまり中国が最強で正義は中国にあるわけだ。嫌な渡世だねえ。
10. 2023年11月06日 13:42:47 : KEJYDgrLts : ZzFiTTNiL2JPOE0=[5] 報告
デイブスペクタは黒髪、黒目のユダヤ人です。金髪にそめてカラーコンタクトしてるそうです。
11. 2023年11月06日 13:47:22 : KEJYDgrLts : ZzFiTTNiL2JPOE0=[6] 報告
中国、朝鮮半島、台湾、日本、あとベトナム、タイ位までは同じ中国文化圏です。
これからはうちらの時代だ :)
12. 2023年11月06日 14:14:49 : bbGm8XevMo : THdaZTlKS0lBbXc=[1] 報告
日本は古代に中華文明を取り入れながらも、中華思想(朱子学)を拒否して日本独自に発展してきてるから、
私は現代日本は中国文化圏に入らないと考えてますね。日本は独得の日本文化。
13. 2023年11月06日 16:32:35 : KEJYDgrLts : ZzFiTTNiL2JPOE0=[7] 報告
儒教、道教、仏教、、一帯一路 :) FAR EASTの島国だからちょっと田舎くさいくてくそ真面目だけど、、朱子学の影響めちゃうけてると思うぞ :)
14. 2023年11月06日 16:41:10 : KEJYDgrLts : ZzFiTTNiL2JPOE0=[8] 報告
日本独自なのはオランダ(当時はイギリスと一体)を通じて武士道(騎士道)が入ったり、維新後の英独に取り込まれて滅茶苦茶に去れたことかな。
15. 2023年11月06日 19:12:21 : fKkQda7Cxw : a01WR1RYQWZoY00=[2510] 報告
パレスチナ関係を報道するコメンテーターの眉が一様に顰められている。
顰蹙という言葉がこれほど如実に示される例を他に知らない。
イスラエルはあまりに酷い。顰蹙している。だれも止められないのか。
16. 2023年11月06日 21:21:48 : GDZwiyo7iU : Nm10R3ZMUHRTcVU=[1652] 報告
インタビューで正直に本音を披露したイスラエルの閣僚がいたようだ。
17. 2023年11月06日 21:25:28 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[87] 報告
<■396行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
イスラエル、停戦を拒否 ガザ地区を南北に分断 死者1万1千人超
2023/11/6 20:54
https://www.sankei.com/article/20231106-JNIU3CQK2NKRFFUZGUTSQLI4HY/
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、2023年11月7日で開始から1カ月となる。
イスラエルはガザへの軍事作戦を強化しており、双方の死者数は計1万1000人を超えた。
ガザでの人道危機が収まる見通しはない。
イスラエルのネタニヤフ首相は2023年11月5日、ハマスが人質を解放しない限り
「停戦はない」
と改めて明言した。
イスラエル軍報道官は2023年11月5日、ガザの北部と南部が完全に分断されたと述べた。
軍は既にガザ北部の人口密集地、ガザ市の包囲を完了している。
北部に点在する病院の周辺にハマスの地下トンネル網や司令室、ロケット弾の発射拠点が築かれているとみている。
戦闘は2023年10月7日、ハマスがイスラエルを約3000発のロケット弾で攻撃して始まった。
イスラエル軍が対応に追われる隙に、推定約1500人の戦闘員がガザからイスラエル南部に侵入し、野外コンサート会場やキブツ(集団農場)などで無差別に市民を殺害した。
イスラエルでの死者は1400人以上で、240人以上が人質としてガザに連行された。
2023年11月7日に空爆を開始したイスラエル軍は連日、数百の目標を爆撃。
ネタニヤフ首相は2023年10月28日、戦争は
「第2段階」
に入ったとし、ハマスの統治・戦闘能力の破壊と人質救出を目標にガザでの地上作戦を本格化させた。
ただ、人質は地下トンネル網に分散して拘束されている恐れが強く、救出作戦は困難を極めそうだ。
ロイター通信などによると、ガザでは9770人超が死亡した。
国連はそのうち7割が女性や子供、高齢者だとしている。
ガザの人口約220万人のうち150万人近くが避難民になった。
ガザには2023年10月21日から2023年11月4日までに、食料や医薬品、飲料水などトラック計451台分の人道支援物資が搬入された。
だが、戦闘前には1日当たり約500台分が搬入されていたとされ、物資は極度に不足している。

フォト
ガザ南北を完全分断 イスラエル、改めて停戦拒否
2023/11/6 20:32
https://www.sankei.com/article/20231106-YARFWHG6NJLCVOC6YKAFGD4AM4/
イスラエル軍報道官は2023年11月5日夜、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区を北部と南部で完全に分断したと表明した。
ネタニヤフ首相は2023年11月5日、ハマスが人質を解放しない限り
「停戦はない」
と改めて明言。
ハマスの中核拠点とみる北部ガザ市の包囲を完了した軍は、民間人の犠牲拡大に国際社会の非難が高まる中、ハマス徹底掃討へ空爆や地上侵攻を強化した。
ハマスの奇襲攻撃で双方の戦闘が始まって2023年11月7日で1カ月。
軍は南北分断でガザ市を孤立させて攻勢をかける考えだ。
北部に残る住民の南部への避難は一層困難となり、更なる被害が懸念される。
死者はガザ側が子供4000人以上を含む9770人。
イスラエル側と合わせ計1万1100人以上となった。
ガザ保健当局によると2260人が行方不明で、瓦礫の下敷きになったままの恐れがある。(共同)

人質解放ない限り停戦拒否 イスラエル首相、掃討継続
2023/11/6 5:00
https://www.sankei.com/article/20231106-HIHV4FYZGNKZHJAYTEKPAFV3UM/
イスラエルのネタニヤフ首相は2023年11月5日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが人質を解放しない限り、停戦を拒否すると改めて明言した。
イスラエル軍のガザへの地上侵攻や空爆で民間人犠牲者が増大し国際社会の非難が強まる中、ハマス掃討を目指す考えを強調した。
軍によると、ハマスが2023年10月7日のイスラエルへの奇襲で拘束した人質は240人以上。
空軍基地を訪れたネタニヤフ氏は、ハマス掃討以外の
「選択肢はない」
と語った。
戦闘による死者は、ガザ側が子供4000人以上を含む9770人。
イスラエル側と合わせ計1万1100人以上となっている。
ガザ保健当局によると2260人が行方不明で、瓦礫の下敷きになったままの恐れがある。(共同)

ハマスの残虐を祝う人々と「共生」できるか イスラム思想研究者・飯山陽
2023/11/5 8:00
https://www.sankei.com/article/20231105-NH7BQCB3DZMVBHWYLQ3BYXXJCY/
イスラム原理主義組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに対する大規模な無差別テロ攻撃を開始し、イスラエル側に多数の死傷者が出たことが報じられると、西側諸国の主要都市で奇妙な現象が確認された。
パレスチナの旗や過激組織「イスラム国」(IS)の旗を掲げる人々が数千人規模で街頭に繰り出しハマスの作戦成功を祝ったのだ。
ロンドンのイスラエル大使館前には5000人以上が集まり一部は暴徒化した。
パリでは数千人が警官隊と衝突、仏政府はパレスチナを支持するデモを禁じた。
ベルリンや米ニューヨーク、カナダのトロントなどでも同様の光景が見られた。
ハマスは非武装の民間人を急襲し、赤ちゃんを惨殺し、妊婦の腹部を切り裂いて胎児を引きずり出し、若い女性をレイプして殺し、シェルターに逃げた家族を生きたまま焼いた。
これを
「祝う」
という感覚は日本の常識とは相容れない。
これは偏に価値観の違いに由来する。
ハマスはこのテロを神の名の下のジハードと呼ぶ。
イスラエルに占領された土地を奪還し、抑圧されたパレスチナ住民を解放するための正義の戦いというわけだ。
ハマスはパレスチナの大義によってあらゆる残虐行為を正当化する。
ハマスの蛮行を祝う人々はこの価値観を彼らと共有していると考えられる。
移民を受け入れるということは、彼ら1人1人が持つ文化や宗教、価値観を受け入れることを意味する。
彼らが他者に抱く憎悪や、彼らの紛争に関わる価値観を受け入れることも意味する。
欧米の例では、彼らが受け入れる国の価値観に順応してその国の国民になる代わりに、自分たちの強固なコミュニティーを形成し自身の価値観をむしろ強化することも多い。
西側諸国の言論の自由を享受した彼らは、街頭に集まりハマスのテロ成功を堂々と祝福することもできる。
これが多文化共生の現実だ。
文化も宗教も価値観も全く異なる人々を多く受け入れると、道義的に許されないはずの行為が多様性の名の下に許容されることになる。
多様性支持者は彼ら独自の文化を尊重せよと主張し、それを批判する者に差別のレッテルを貼る。
多文化共生を推進する日本政府は、
「テロ成功を街頭で祝うなど我が国では許されない」
とはっきり言えるだろうか。
その決意がないまま、岸田文雄政権の既定路線通りに特定技能2号の資格で外国人労働者を大量に受け入れれば、日本も早晩、欧米諸国のようになるだろう。
日本人の持つ道徳心や思いやりは踏みにじられ、それらがあるからこそ維持されてきた平穏な暮らしや治安、秩序ある美しい街並みは破壊される。
選択権は我々にあるはずだ。

「イスラエル軍は戦時国際法を順守している」 元法律顧問インタビュー
2023/10/29 17:44
https://www.sankei.com/article/20231029-PLHFVBQAQNP3HLGKIYHW42BBBM/
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上作戦を本格化すれば、民間の被害は更に拡大する可能性が高い。
戦時国際法(国際人道法)との整合性をどう見るのか。
同軍の元法律顧問でシンクタンク
「国家安全保障研究所」
のプニナ・シャルビット上級研究員(56)に聞いた。
シャルビット氏は戦争では一般に、戦時国際法を構成するジュネーブ諸条約(1949年)やその追加議定書(1977年)などに明記された
「区別の原則」

「均衡の原則」
の順守が問題になるとした。
イスラエルは追加議定書に不参加だが、
「2原則は慣習法であり順守する立場だ」
という。
「区別の原則」
は、戦闘員や軍事目標と民間人や民間施設を区別し、軍事目標に限定して攻撃することを指す。
シャルビット氏は民間を直接の標的とした攻撃は許されないが、
「軍事作戦に使用された民間施設は法的に軍事目標と見做される」
「例えば、家や学校に兵器を隠していれば攻撃は許される」
と解説した。
その上で、
「ハマスはほとんどの軍事活動に民間施設を使っている」
とし、
「軍は軍事目標として許される場所を攻撃の対象にしている」
との認識を示した。
「均衡の原則」
は、攻撃で得る軍事的利益と、予想される民間人の被害のバランスを取ることを指す。
シャルビット氏は
「民間人の被害が軍事的利益を過度に上回る場合に限り、不均衡と見做されて攻撃できない」
が、
「重要な軍事施設と認められれば、民間人死亡の恐れがあっても攻撃は違法ではない」
と述べた。
その上で
「軍は均衡の原則には常に配慮している」
と強調。
ハマスについては
「殺人や拷問、誘拐を計画して実行した」
だけでなく、イランやレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラなどとの関係も強固なことから、
「こうした他の組織が戦闘に加わればイスラエルは国崩壊の危機に直面しかねない」
と指摘。
「(ハマス)攻撃で得られる軍事的利益は非常に大きい」
との認識を示した。
シャルビット氏はまた、軍がガザ北部の住民に南部に退避するよう事前に警告し、
「民間人の犠牲を最小限にするよう努めた」
とも指摘した。

プニナ・シャルビット氏
弁護士。
2009年までイスラエル軍の国際法局に在籍、法律顧問を務めた。
テルアビブ大法学部の講師をへて2012年からシンクタンク「国家安全保障研究所」(INSS)上級研究員。

病院・住宅下にハマス軍事施設 イスラエル地上戦、成否握る攻略
2023/10/29 16:39
https://www.sankei.com/article/20231029-ZY7AQXYBEBO7HPHGKPBDQ3HTYE/
イスラエルのネタニヤフ首相は2023年10月28日、パレスチナ自治区ガザを巡る戦闘
「第2段階」
で、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの
「統治・戦闘能力の破壊」
を目指すと宣言した。
その成否を握るのは、ハマスが民間施設の下を含めて張り巡らせた地下トンネル網の攻略だ。
人質も分散して監禁しているとされ、難航は必至だ。
「ハマスは病院を司令拠点に使っている」
「人間を盾にした戦争犯罪だ」
ネタニヤフ氏は2023年10月28日、こう強調した。
2023年10月27日にはガザ北部最大のアルシーファ病院の数棟と地下部分が軍事施設に使われている事例を、イスラエル軍幹部が具体的に図示して非難した。
■「トンネル全長500km」
ハマスの人質となって2023年10月23日に解放された85歳のイスラエル人女性は、地下トンネル網を
「蜘蛛の巣」
と表現。
数km歩かされ、人質約25人がいる大部屋も訪れたという。
地下トンネルは元々ハマスがガザを実効支配した2007年以降、主にエジプト領からの物資搬入のために構築。
2021年には全長500kmに及ぶと主張している。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、高さは2m、幅は90cmで、鉄やコンクリートで防護されている。
内部には負傷した戦闘員向けの医務室の他、武器貯蔵庫、戦闘員の待機室、指令室を備え、地下40mで数カ月過ごせる場所もあるようだ。
イスラエル軍に探知されるのを避けるため、重要ルートは銃器を使わず手やシャベルで掘ったとの見方もある。
■内部に多数の爆発物
人口密集地のガザ市では病院や住宅の地下を結ぶように建設しているとされ、地上と地下は容易に行き来できる。
イスラエル兵は待ち伏せや急襲への警戒が怠れない。
2013年にはトンネルに入った兵士6人が爆発で負傷した。
多数の爆発物が仕掛けれていることは確実視されている。
地上作戦にこれまで時間を要したのは、人質がいる可能性が高く、兵士にも危険なトンネルへの対処を検討していたためとみられる。
イスラエル軍の地下戦闘の専門部隊「サムル」は仮設トンネルで訓練を重ねてきたともされている。
イスラエル軍はこれまでに、トンネルや地下施設を含む多くの軍事目標を空爆し、海に繋がるトンネルも破壊したとしている。
ただ、ハマスは多数のロケット弾をイスラエルに向けて発射し続けており、戦闘能力は残っている。
米中央軍の元司令官はニューヨーク・タイムズに対し、2017年にイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を指揮した際、最後はトンネルに逃げ込んだIS戦闘員と
「壮絶な戦い」
となったと紹介。
イスラエル軍とハマスの戦いは
「血にまみれた残酷なものになるだろう」
と予測した。

イスラエル、地上部隊追加投入 空爆450カ所 「第2段階」長期戦に
2023/10/29 22:10
https://www.sankei.com/article/20231029-VYIIALFQZZMERJ72HOJDWZ6T4Q/
イスラエルのネタニヤフ首相は2023年10月28日夜の記者会見で、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上作戦を巡り、
「戦争の第2段階」
に入ったと表明した。
目標は
「ハマスの統治能力、戦闘能力を破壊」
して
「人質を取り戻すことだ」
と説明し、
「長く困難な戦い」
になると強調した。
イスラエル軍は過去数日間、地上部隊をガザに一時的に越境させ攻撃する作戦を取ってきたが、2023年10月28日は部隊が留まったとされる。
ネタニヤフ氏は2023年10月27日夕に追加の地上部隊をガザに送り込んだとも明らかにした。
地上作戦の開始を事実上認めた形で、作戦は今後本格化する見通し。
ネタニヤフ氏は地上侵攻に着手したかは明言しなかった。
ネタニヤフ氏は、ハマスとの戦闘がイスラエルにとって
「第2の独立戦争だ」
とし、陸、海、空で戦うと訴えた。
改めてガザ北部の住民に南部に退避するよう要求した。
イスラエル軍は2023年10月29日、ガザ全土で2023年10月28日にハマスの拠点など軍事目標450カ所以上を空爆したと発表した。
ガザ北部での戦闘により兵士2人が負傷したという。
パレスチナ赤新月社は29日、ガザ市のアルクッズ病院から直ちに避難するようイスラエル当局に要請されたと発表した。
同病院には1万2000人が避難中だとしている。
欧米諸国はイスラエルの
「自衛権」
行使を基本的に容認するが、ガザでは食料や水、燃料や医薬品が不足して人道危機が深刻化していることから、支援物資搬入のための
「人道的な戦闘の中断」
を求めている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は2023年10月29日、住民数千人が物資の貯蔵・分配施設に押し入ったと明らかにした。
2023年10月27日夜にはガザでインターネットや携帯電話のサービスが停止したようだが、AP通信は2023年10月29日から次第に回復していると伝えた。
イスラエル軍報道官は停止が攻撃によるものかは明言せず、軍を守るため必要なあらゆることを行うとした。
イスラエル軍は2023年10月27日、人質は少なくとも229人だと確認した。
カタールが仲介するイスラエルとハマスの人質解放交渉は戦闘の激化で停滞しているとも伝えられる。
ガザの保健当局はイスラエル軍の攻撃で8005人が死亡したとしている。

動画
イスラエル軍、ガザでの地上作戦だとする映像公開 首相「敵を破壊する」
2023/10/30 15:55
https://www.sankei.com/article/20231030-NAQ2UYAFBFOI5GOIG4GTMAFS64/
イスラエル軍は2023年10月29日もイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上作戦を展開した。
イスラエル国防軍(IDF)は2023年10月29日、ガザ地区のハマスの拠点に対し行われた地上作戦の様子だとする映像を公開した。

正論
露に漁夫の利与えぬ「軍事力」観 防衛大学校教授・神谷万丈
2023/10/30 8:00
https://www.sankei.com/article/20231030-MP552ER4AVMLDFEM4OFRJHD3KE/
最近、ロシア専門家から、ハマスとイスラエルの軍事的な応酬が始まってからのプーチン露大統領には、いくらか余裕の表情のようなものが窺えるとの指摘を聞く。
世界の目がパレスチナに向けばウクライナへの関心が相対的に低下し、日米欧などの自由民主主義諸国を中心とする国際的なウクライナ支援も低下することになろう。
■中東に目向き露は安堵?
そしてパレスチナへの同情が高まれば、ウクライナでの戦争の行方に大きな影響を与えるとみられるグローバルサウスが西側と離れ、ロシアに引き寄せやすくなる。
彼はそのように見て、今回の出来事がウクライナ侵攻に関するロシアの国際的立場の改善をもたらすと考えているというのだ。
日本国内の一部に、軍事力はやはり危険なものだから使うべきではないとか、平和は軍事力では達成されないのではないか、といった見方が出てきているように見えることも気がかりだ。
ハマスとイスラエルの衝突が始まってから、何度かそうした質問を受けた。
そのような考え方が広がれば、ウクライナのロシアへの軍事的抵抗に対する支援への躊躇いに繋がりかねない。
ロシアのウクライナ侵略に対する国際的批判を主導してきた日本の支援の切先が鈍るようなことがあればウクライナにとって打撃で、プーチン氏を更に利することになってしまう。
今回のイスラエルとパレスチナでの悲劇から、ロシアが漁夫の利を得るようなことはあってはならぬ。
そうした事態を防ぐために日本人に求められるのは、平和にとって危険だが必要だという軍事力の二面性を見つめ直すことだ。
軍事力は確かに危険だ。
ロシアのウクライナ侵略や今回のハマスのイスラエル攻撃に見られるように、それは平和を破壊する道具となる。
またそれは人を殺傷し物を破壊するものであるため、イスラエルのハマスへの報復のように、平和のための行使であっても小さからぬ犠牲を伴うこともある。
■イスラエルとロシアの違い
だがそうではあっても、軍事力なくしては平和を築き、守ることができないのが現実だ。
ウクライナ人が大国ロシアの侵略を受けつつも、独立を維持しウクライナ人であり続けることが出来ているのは、軍事力による必死の抵抗があったればこそだ。
かつて、欧米諸国がヒトラーの暴虐を撃退できたのも、戦争を戦い勝利したからで非軍事的な話し合いの結果ではなかった。
我々は、軍事力の行使には慎重であるべきだが、平和のために必要な場合には、それを使う勇気も持たなければならないのだ。
ロシアのウクライナ侵略とイスラエルのハマスへの報復を同列に見て、西側が前者を厳しく糾弾するのに後者は批判しないのはダブルスタンダードだと言う向きがあるが、妥当ではない。
ロシアが何も悪いことをしていないウクライナに対して暴力による征服を企んだのに対し、後者の場合には、突如暴力の行使に出たのはハマスであり、イスラエルはそれに対抗するために、少なくとも当初はやむを得ず応戦したものだからだ。
テロ集団に対する自衛の意図から武力を用いたイスラエルを、利己的な国益追求のために武力行使を躊躇わなかったロシアと同じように批判することは出来ない。
■平和のための軍事力の役割
ただし、イスラエルの行動にも問題はある。
現在、ハマスが支配するガザ地区への地上侵攻がいつなのかが焦点となっているが、これまでの空爆だけでも既に数千人ものパレスチナ人が命を奪われ、多くは一般市民だからだ。
平和のためには軍事力にどうしても頼らなければならない時がある。
軍事力を使って巻き添えを全く出すなというのは無理な話だろう。
その場合でも無辜の民の犠牲を最小限に留めようとする自制が不可欠だ。イスラエルにはハマスに対する怒りが強い余り、そうした自制が十分ではないことは批判されなければなるまい。
このままではイスラエルのハマス掃討の巻き添えとなったハマスとは無関係のパレスチナ人が、イスラエルに対する平和のための武力報復を志すことにもなりかねない。
だがそれは、平和のための軍事力の役割を否定すべきだということではない。
ハマスやロシアが行っているような武力による平和破壊に対する武力による対応を全面的に拒否する姿勢は、そうした勢力を利するだけだ。
今日本人に求められているのは、ガザ地区の一般市民に深い同情を寄せつつも、平和のためには軍事力が必要だという現実から目を逸らさないという勇気だ。
ウクライナは、今もロシアの侵略と戦っている。
中東情勢に心を奪われてそれを忘れてはならぬ。
この戦いの帰趨は、ウクライナの平和のみならず、ルールを基盤とする世界の秩序を大きく左右し、日本の平和にも大きな影響を与える。
日本は、平和のためのウクライナ人の戦いへの支援の手を緩めるべきではない。
繰り返しになるが、プーチン氏に中東情勢から漁夫の利を得させてはならないのだ。

世界を解く−細谷雄一
ガザ紛争が示す国際秩序の無極化 ハマス「世論戦」にも注意
2023/10/23 16:00
https://www.sankei.com/article/20231023-4MM474G5MBMNJPJXZNMQIW6FBU/#:~:text=%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%8C%BA%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%82%92%E5%B7%A1%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%B4%9B%E4%BA%89%E3%81%AF%E3%80%81%E4%BB%96%E6%96%B9%E3%81%A7%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A7%A9%E5%BA%8F%E3%81%AE%E4%B8%BB%E5%B0%8E%E6%A8%A9%E3%82%92%E7%AB%B6%E3%81%86%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%A8%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%80%81%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%80%8C%E4%B8%96%E8%AB%96%E6%88%A6%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82,%E3%81%A0%E3%81%8C%E3%80%81%E3%81%A9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%82%E7%B4%9B%E4%BA%89%E3%82%92%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E5%8A%9B%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82%20%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A7%A9%E5%BA%8F%E3%81%AF%E7%84%A1%E6%A5%B5%E5%8C%96%E3%81%97%E3%80%81%E8%9E%8D%E8%A7%A3%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%A4%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82
パレスチナ自治区ガザを巡るイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの紛争は、他方で国際秩序の主導権を競う米国と中国、ロシアの
「世論戦」
でもある。
だが、どの大国も紛争を解決する影響力を持っていない。
国際秩序は無極化し、融解しつつある。
バイデン米大統領がイスラエルでネタニヤフ首相と会談した2023年10月18日、北京で中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が会談した。
ガザ情勢も議論したという。
イスラエルと良好な関係を持つ中露は、イスラエル批判が高まるアラブ諸国寄りの発言を強めている。
王毅共産党政治局員兼外相はイスラエルのガザ攻撃を
「自衛の範囲を超えている」
とし、プーチン氏は米国の中東政策の
「失敗」
が紛争の根本原因と主張する。
中露は米国の覇権的地位に終止符を打つことを狙う。
米国がイスラエルを支援し、イスラエルの
「自治権」
を支持する一方、民間人保護を定める
「戦時国際法の順守」
を求める。
ただ、ネタニヤフ政権がどこまで従うかは分からない。
かつてパレスチナ和平に向けた
「オスロ合意」
を支えた米国の中東に対する影響力は、大きく後退している。
米国はアフガニスタンとイラクの戦争で多くのイスラム教徒を殺害し、イスラム諸国で憎悪の対象となった。
同時にトランプ、バイデン両政権で内向的傾向を強め、中東への関心を大幅に低下させた。
この間に反米のイランが影響力を増し、親米のサウジアラビアは親中に傾斜しつつある。
イスラエルは、ハマスやレバノンの親イラン派民兵組織ヒズボラの攻撃を抑え、国家の安全を確保できれば、報復に出る必要はない。
だが、安全を担保する力のない米国に過度に期待はできない。
ガザ紛争が示すのは、国際秩序を担う上で本来は責任を果たすべき大国の影響力の後退だ。
ソ連時代にアラブ諸国を支援してきたロシアは、ウクライナ侵略で信頼が失墜した。
アゼルバイジャンとアルメニアの紛争を抑えられず、旧ソ連圏での求心力低下も鮮明だ。
中国はサウジアラビアとイランの関係正常化を仲介したとされるが、交渉に深く関与したわけではないと言われる。
中東への関与は、新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒弾圧への批判を抑える目的もあり、防御的と言える。
米国と中露が覇を争う間にグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国が台頭し、地域大国はそれぞれの論理で自律的に動き始めた。
世界秩序全体が不安定化している。
ガザ紛争ではハマスの
「世論戦」
にも注意を払う必要がある。
ハマスによる最初の奇襲攻撃はイスラエルに大規模な報復攻撃をさせ、イスラエルの非人道性を国際的に宣伝するのが狙いだ。
ハマスは軍事力で対抗できないため、周辺国を含む国家間戦争に拡大させることも図っているだろう。
世論戦の争点は
「正当性」
「合法性」
「道徳性」
の3つだ。
イスラエルが市民1000人以上を殺害され、人質を取られた事実を踏まえれば、自衛的な軍事行動を正当する一定の認識は国際社会にある。
一方、これまでのイスラエルの抑圧に対して立ち上がるパレスチナ人の権利を擁護する主張もあるだろう。
道徳性で言えば、イスラエルのガザ攻撃に伴う民間人の犠牲は懸念だ。
このため米欧は戦時国際法の順守という合法性をイスラエルに求める。
ただ、民間施設の地下に軍事施設を作り、ガザ住民を犠牲にするハマスの非人道性は際立っている。
この非人道性はもっと認識されるべきだ。
ハマス攻撃でイスラエルがこの3点をどこまで配慮するかが、世論戦の行方を左右する。
日本も国際的な原則に従って、テロ行為を行うハマスを批判し、イスラエルの自衛的措置を認めつつ、合法性、道徳性への考慮を求めていくのが良い。

[18初期非表示理由]:担当:スレ違いの長文多数のため全部処理

18. 2023年11月06日 23:08:48 : FY2logBaPo : a2lUdi9xN0Jrcmc=[1] 報告

召集予備役36万目前でのガザ攻撃は、見せしめ・脅し!?


  電磁推進機研究者談

PS.ハザール人はベルリン襲撃事件の獲得資金で、免罪符と地位をローマから購入した?

PS2.AD5800以降の地球は、宇宙人と同様に、接触不適の可能性。

19. 2023年11月06日 23:26:44 : cihl7vuGTc : d0JEbHg1RmxJUzY=[4] 報告
>12さん
日本は朱子学を拒否していません。むしろ、中国の本家朱子学以上に権威主義的な側面を強化しています。
例えば、忠(仕事)と孝(家庭)がどちらが大事かという問は朱子学であれ他の儒学派であれ本来迷いなく孝が大事と言うべきものですが、日本朱子学では忠孝は同等として、実質的に家族よりも権力に従うことを求めています。
そもそも中国では清代にすでに朱子学は大いに批判されていましたが、日本ではそのころに朱子学を官学化させています。
20. 2023年11月07日 00:13:45 : 54qpdf8OJs : TnRDenk4Rk5VSkU=[1626] 報告
<△27行くらい>
>イスラエル軍、ガザ全体を南北に分断…戦闘開始から1か月で死者は1万1400人超に 2023/11/06 20:33 https://www.yomiuri.co.jp/world/20231106-OYT1T50177/

鬼畜・悪魔教・ハザールのイスラエル・ネタニヤフは、ガザ全体を南北に分断したそうだ。今後は、ハマスの殲滅を理由に北側を徹底的に破壊し、老人・女性・子どもも含め数十万人の住民を殺しまくるだろう。そして偽旗で活躍したグルのハマスと存在不明の人質を秘密裏に退避させ、一部は意図的に犠牲にし、パレスチナの人間を絶滅させるのだろう。

そのような状況を許さないとするイスラム諸国・ロシア・中国がどのように出るか?

ナチス・大ニポン帝国の傀儡政府は、例によって鬼畜の米英イスラエル側のスタンスを維持するだろう。とてつもない悪事を共有するグルだからだ。おまけにイスラエル・モサドの管理下にあるスタックス・ウィルスで原発を次々と破壊され、社会インフラを滅茶苦茶にされてはたまらないからだ。政府・国民は、据え置き型原爆で常に脅迫され続けているということを忘れてはならない。


🔴力がなければ正義は実現できない__パスカル

狂気の集団が軍隊を使って暴虐を繰り返している。もはや説得など聞くはずもない。
これに対抗するには、より強力な武力・暴力で抑え込まなければ交渉にもならないことは明白。
しかも鬼畜・悪魔教のナチス・イスラエルは、世界中に傀儡政府と軍隊を持っている。

WW3が始まろうとしている。始まれば、悲惨と言うほかない。だから始まる寸前にイスラエル・ネタニヤフの軍隊と追従する国々を撃滅もしくは説得しなければならない。昨年、プーチンがウクライナで先手を打ったように。更なる大量虐殺の報道があれば、それが始まるだろう。予想が外れることを願うが、その時は近いと思われる。


21. 氷島[1364] lViThw 2023年11月07日 00:32:07 : mS8WpBEcVI :TOR TkVEUGJjOXV1eWM=[9] 報告
貫洞欣寛氏
https://twitter.com/kando_abugen/status/1721512308655231193
⇒《重武装した大人の警察官が、非武装の少女にこんなことをして、人間として恥ずかしくないのか。
イスラエル警察が見せる、パレスチナでは決して珍しくない現実。》

人として失格のイスラエル警察。
昔、「触るなこの土人が」と言った機動隊員もいたけど、同じレベルで人として失格ですね。

22. 氷島[1365] lViThw 2023年11月07日 00:37:41 : vVxEexrnKs :TOR dGprWW05YVZlczI=[13] 報告
町山智浩氏
https://twitter.com/TomoMachi/status/1719764101105398016
⇒《ガザ攻撃に反対するハシディック(ユダヤ厳格派)を殴り倒すイスラエル警察。イスラエルはもはや反ユダヤ。》

イスラエルは反ユダヤ…
お前はそんなことをするために大外刈りを覚えたのか?
お前はそんなことをするために警官になったのか?
お前はそんなことをするために生まれてきたのか?

誰が見ても恥ずかしいイスラエル警察。

23. 2023年11月07日 09:09:40 : LbJChMQORo : SGtLRmVQWmtJYW8=[1] 報告
コメ12です。
こう少し詳しく言えば、日本は朱子学を採り入れた一部分と、中国仕様を日本独自に解釈した部分の両方あると考えてます。歴史学者?か有識者がそう述べていたのよ。それもその識者の主観かもしれませんが。

>>19
>そもそも中国では清代にすでに朱子学は大いに批判されていましたが、日本ではそのころに朱子学を官学化させています。

それはその時代に朱子学を官学化したとの歴史的経緯があったというだけでしょ。
現代で、中国仕様の朱子学を教えている教育機関があるのかな?

24. 2023年11月07日 09:42:17 : X9DpLasOXE : cVFlTXhRZ2JmUE0=[2] 報告
>>21 氷島さん
>昔、「触るなこの土人が」と言った機動隊員もいたけど、同じレベルで人として失格ですね。

 自分の投稿についたレスを、バッサリ、バッサリと抹殺する ★阿修羅♪のご常連だって、おなじじゃぁないのかなぁ? 身内となると批判が賛美に変わる…

                    罵愚

25. 2023年11月07日 12:24:52 : 54qpdf8OJs : TnRDenk4Rk5VSkU=[1627] 報告
<■50行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
●現在までの西側世界とは、ナチスが支配する「欺瞞とペテン」の世界のことである。
 それを「自由・人権・法の支配」と嘯き、騙し、配下のメディアを通じて洗脳してきた。

●悪魔教徒である彼らの基本思想は、「シオンの議定書」もしくは「タルムード」であり、
 選民である彼らは我々をゴイム(獣類)と見なし「騙し、奪い、殺す」ことを是とする思想である。

●その選民思想と悪魔教の教えである「シオンの議定書」もしくは「タルムード」を変えることは
 困難である。つまり、平和を希求する世界市民との共存は、困難だということである。

https://twitter.com/hasibiro_maga/status/1660764064971370501?cxt=HHwWisDRxcaHnIwuAAAA
🚨おじいちゃんの代からCIA🚨
ヒトラー:第二次世界大戦では決して死亡しませんでした。彼はCIAによって移され、アルゼンチンに住んでいた。ご参考までに。ヒトラーはロスチャイルドだった🏦

>NATOを担当するナチス将校。陰謀論ではなく事実!https://t.me/kaeruchange/12151
🤨🤨🤨ヒトラーの参謀総長アドルフ・ホイジンガーは、1961 年から 1964 年にかけて NATO 軍事委員会の議長を務めました。ハンス・シュパイデル、NATO中央ヨーロッパ司令官 (CCE) 1957-1963・・・・

>フラットアース🌎❌@FlatEarth_TW
https://twitter.com/FlatEarth_TW/status/1502666914098651143
オバマの母親は、ヒトラーとアルゼンチンの家政婦との間の浮気の産物である。
つまり、オバマはヒトラーの孫ということになる。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相はヒトラーの娘であり、オバマの叔母にあたる。

>ADOLF HITLER は 1945 年にアルゼンチンに逃亡し、1957 年までそこに住んでいました。完全な情報を含む 203 ページが FBI の公式 Web サイトで公開されています。 196ページ以降、個人的および政治的意志を含むドイツ語のページがあります.https://t.me/kaeruchange/11834
🔻 https://vault.fbi.gov/adolf-hitler/adolf-hitler-part-01-of-04/view
🔻https://vault.fbi.gov/adolf-hitler/adolf-hitler-part-02-of-04/view
🔻 https://vault.fbi.gov/adolf-hitler/adolf-hitler-part-03-of-04/view
🔻 https://vault.fbi.gov/adolf-hitler/adolf-hitler-part-04-of-04/view
__ヒトラーの血筋が、アンゲラ・メルケル(独)、テリーザ・メイ(英)、
__フォン・デア・ライエン(EU委員長、独)みたいだね。」
____________________________________________

26. 2023年11月07日 12:30:37 : KEJYDgrLts : ZzFiTTNiL2JPOE0=[9] 報告
中国は(ロシアもだけど)多民族、多言語なので、日常生活でも族集団、利益集団の輪(和)が幾重にも無数に絡み合ってて、身内では何より信義を重んじる。外ではゴミのポイ捨てもOK、でも何か軋轢が生じたら何とか落としどころをベラベラ話し合って見つけていく。相手方を尊重しないと出来ない。ユダヤ、ネオコンは選民思想、進化論とアングロ、アーリア優越優性主義にはそれが通じない、高圧型のアスペ、劣等感で人を見れなくて、でも何とか自分を保つのに一生懸命なっちゃって、お近くにも居るよね。あと朱子学つったって日常生活そのものだから、忖度とかパワハラだろ :)
27. 2023年11月07日 17:55:33 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[4020] 報告
イランが支援するイエメンのフーシ派は、
イスラエルとハマスとの戦争中の破壊的攻撃作戦を強化する中、
6日、イスラエルに対して新たな無人機攻撃を開始したと発表した。

いけいけ、どんどん
偽ユダヤの偽イスラエル人を皆殺しにしてしまえ

そしてイスラエルに金を出しているのは日本だと暴露してしまえ
それは日本では極秘だが、イスラエルでは一般人でも知っていること
だから当然アラブ諸国も知っている

もっとも今夏頃からイスラエル人は逃げ出していたようで
イスラエル国内も大いに混乱しているってことだな
逃げる寄生虫の背中に正義の弾丸を打ち込んでやれ

28. 2023年11月08日 08:21:48 : X8dgNEPYiQ : R0dta0ZhTmF3bUE=[122] 報告
>>26
シオニスト=ナチス=ウクナチ=米英グローバリスト=大日本帝国
ナチはユダヤを虐殺したりしていて一見共通点が無いようだが、大航海時代以来の英国流の略奪主義、植民地主義、アングロサクソン第一、白人至上主義という点で一致している。明治以降の日本のエセ右翼、ネトウヨも英国の影響か白人至上主義、アジア人蔑視という傾向が一致いている。

こいつらが古代からの正統ユダヤ人であるパレスチナ人を大虐殺しているという事。新興国が実力をつけて賢くなってネタが割れてきたんで、これからはこいつら悪のアングロサクソン同盟は世界中からつま弾きにされるだろう。

29. 2023年11月10日 22:47:16 : GmwlZyOrzc : cXJOMEs1TG1ZWC4=[2] 報告
<■95行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
>19さん 

忠は、組織集団の長〈主君〉。 孝は父親。 両者に対しての(法ではない)倫理道徳の定義があって
『為人臣之礼 不顕諫 三諫而不聴 則逃之 子之事親也 三諫而不聴 則号泣而隨之』(礼記)。
三度諫めて聞き入れない時、長〈主君〉への対応は去れ。 父親への対応は泣いて従えという。 『仏の
顔も三度まで』とにているが。 この忠孝の原典をもとに、知っている江戸明治の歴史を書くので参考に。


明治は朱子学思想で成立した政権。 朱子学は儒学のひとつで、明治教育は儒教道徳として強化した。
忠孝の順序は、朱熹の中庸では『君臣也〈忠〉、父子也〈孝〉、昆弟、夫婦也、朋友之交也』となっている。
『孟子は教えにより言う、故に父子を先にす、中庸(朱子学)は政により言う、故に君臣を先にす』と解釈。

幕府は、李氏朝鮮儒学者(秀吉朝鮮出兵時の連行捕虜)に伝授された朱子学の大義名分を武家社会の
統治に利用した。 幕末に影響を与えた朱子学は、徳川光圀(水戸黄門)の水戸学で、明の亡命儒学者。
光圀は尊王で、大日本史(天皇紀)を編纂、明治の天皇の歴史のもとになった。 また、尊王攘夷も水戸

からでた。 朱子学、儒学全般は武家の必須教育(官学)で、尊王攘夷の志士は朱子学の徒であった。
武家社会の尊王は、志士も新選組も徳川慶喜も同じ。 この思想は、志士により明治も引き継いだ。 


武家諸法度(天和令 1683年)1条『文武忠孝を励し可正礼儀事』。 天和令以降改訂はない。
幕府は忠孝思想で、上下身分秩序(固定)をはかった。 下剋上の戦国を招かいための理由とされる。
武家の子弟は幼児期に、〈例えば、偉い人や目上の人の言うことを聞きなさい〉と親から躾され、読書が
できるようになると朱子学・儒学を勉強。 江戸時代の世代を通して思想や躾として受け継がれた。

百姓の法(五人組仕置)を2つほど見たが忠はでてこない。 百姓社会は、忠孝よりも仏教の教えの平等、
人の平等。 仏教の平等は、釈迦が王族やカースト離脱によると云われる。 また、百姓の属した本願寺
(浄土真宗)は、極楽往生に人を差別しない「況や、悪人をや」というのもある。 彼岸だけでなく此岸(現世)

の人々にも転化される言葉にもなる。 仏教伝来で国家仏教(朝廷官吏社会の宗教)。 聖徳太子の17条
憲法で仏教は『二曰 篤敬三宝 三宝者仏法僧也 則四生之終帰万国之極宗 何世何人 非貴是法』と
極宗とされた。 国家仏教は、奈良や京都の仏教の最高権威は天皇とするものであった。 

東国鎌倉に、武家(軍事)政権が成立し、民衆仏教が武家や百姓社会に広まっていく。 政治権力は西国
朝廷と東国鎌倉の二大勢力となった。 承久の乱での後鳥羽上皇の挙兵は東国鎌倉政権に敗れ、天皇
一族は、廃位や配流となり、権力は武家政権となった。 《一般的な解釈だと革命である》

後醍醐天皇の鎌倉政権討幕で、建武の新政。 政権は3年で瓦解し、室町政権となり南北朝に分かれた。 
武将・楠木正成は後醍醐天皇のもとで武功をあげた。 この楠木正成を「嗚呼忠臣楠氏之墓」と徳川光圀
(水戸黄門)は顕彰した。 幕末は、尊王攘夷志士が正成の墓に参拝し、各地で楠公祭が行われた。
明治からは、大楠公と呼ばれ戦前まで、忠臣の鑑とされた。


朱子学の大義名分、君臣・父子(忠孝)。 五倫は父子の親・君臣の義。 幕末、水戸や長州の吉田松陰
忠孝一致を唱えた。 『一、凡そ皇国に生まれては、宜しく吾が宇内に尊き所以を知るべし。 蓋し皇朝は
万葉一統にして邦国の士夫世々禄位を襲ぐ、人君は民を養い以て祖業を続ぎたまひ、臣民は君に忠にして

以て父志を継ぐ。君臣一体、忠孝一致、唯吾が国のみ然りと為す。』(士規七則) 明治となり、武家社会の
忠孝は、国民となった百姓の子供もにも「教学聖旨」「教育勅語」で、学校教育の修身として教えた。
忠は「軍人勅諭」で、青年に忠を教育する。 青年や子供は親となり、その儒教の教えを子供に躾する。

現代は儒学(儒教)の士農工商を差別と教育される。 差別は民主主義をもとにした見方で、儒教は秩序と
教育される。 天帝・天子(皇帝)・臣下・人民を摂理とする思想によるものとされる。

『臣は君を以て天とし、子は父を以て天とし、妻は夫を以て天とす、されば、君につかへて忠なる もて天に
つかふる所也 父につかへて孝なる もて天につかふる所也 夫につかへて義なる もて天につかふる
所也」〈西洋紀聞 新井白石 朱子学者・幕府政治家〉 秩序を分かりやすく表現した新井白石の言葉で

朱子学の世界観であり、身分の違いを当たり前とする武家社会を説明している。 《戦後の民主主義は
仏教の教えや儒教の教えの上にあるということも理解する必要があると思いますね》

で、統治体制も江戸と明治は違う。 幕府の中央政権と諸藩の地方政権の分権体制。 連合国の体制。
明治は、儒教をもとにした中央集権体制、政治権力制度は律令制を布いた。 中国の律令制は、皇帝下に
三省。 日本は奈良時代に復古して、天皇下に二官(宗教の神祇官と三権の太政官)。 儒教は、王土王民

思想(人民や土地は王の支配するもの)があり、幕藩の土地私有を天皇支配とする版籍奉還を実行した。
儒教の宗教は、服喪や祖先祭祀の礼儀典礼、教義教典をもたない。 幕府は信仰や信心は奨励しており、
仏教宗派以外にも多様な宗教信仰があった(幕末三大新宗教など) 国学者・平田篤胤の復古神道は、

幕末の知識人に広まった。 平田神学といわれ、平田派国学者は神祇官に採用された。 神祇官は、仏教徒の
国民を神道国教化(一宗教神道)に強制しようと神仏分離令を出した(寺院戸籍(寺請制)を神社戸籍(氏子
調制)を始めた) 明治政権の強制をもってしても、武家政権の長い伝統から、宗教一揆や地租改正一揆、
血税一揆と各地で暴動が起き頓挫した。 政治制度は、律令制からドイツ帝国憲法をとりいれた制度となる。

終わりに、儒教とキリスト教の道徳教えはよく似ており、明治の儒学知識人のキリスト教転宗者は多い。
この現象は、中国や韓国のキリスト教信者が、共産党員と同数といわれる中国や国民の3−4割という韓国も
同じようである。 《儒教は神仏を持たないことによるものか、よくわからないが》

儒教の中央集権制、王土王民思想、一宗教。 戦後、儒教政治体制が崩壊した中国や北朝鮮や北ベトナムに
社会主義国家が成立できたのも儒教が共産主義の要件にあっていたともいえる。 日本は武家政権があり
これらの国なる可能性は低い。 ただ、明治初めの有司専制というような、中央集権制での一党独裁はおきる。
専制独裁は、古代のローマで起きており、近代民主主義は法の支配(マグナカルタ)で権力制限が始まった。

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