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岸田首相は被災地に寄り添う気なし 会見打ち切り→TV出演で「ニヤけて政局話」に批判殺到!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/334346
2024/01/06 日刊ゲンダイ
よく笑っていられる(C)JMPA
分かってはいたが、やはり被災地や国民に寄り添う気持ちなんてないのだろう。
4日の年頭記者会見を「地震関係の公務がある」と早めに打ち切った岸田首相。質疑応答で挙手しても当てられなかった記者が「原発について質問させてください」「地震から3日目でいまだ総理が原発について一言もコメントしないのは異常です」などと声をかけ続けたが、一瞬ニヤリと笑って立ち去ってしまった。
首相動静を見ると、午後5時13分に会見を終えた岸田首相は、たしかに午後5時30分から15分程度の会議をしているが、その後は2時間近く予定ナシ。これでは、まるで会見を打ち切る口実で会議がセットされていたように見える。
しかも、その後は東京・台場のフジテレビに向かい、午後8時からBSフジの生放送に出演していた。
1日に能登半島で地震が発生してから、生存率が大きく下がるとされる72時間を過ぎて緊迫するタイミングでのことだ。安否不明者や生き埋めになっている人も多くいる中で、わざわざテレビ出演するからには、政府の支援策を説明したり、被災地を安心させるようなメッセージを発出するのかと思ったら、震災関連の話は冒頭10分強で終了だった。
それも、「どういう気持ちで(被災地と)向き合っているのか」と問われて、「北陸地方、そして冬場ですので、被災地においては大変厳しい環境の中で被災者の方々が頑張っておられる。それに対して必要な物資を集めて届けるべくさまざまな努力をしている」と答えるなど取るに足らない内容だ。
あとは反町理キャスターや政治ジャーナリストの田崎史郎氏らと、裏金問題を受けて党内に発足させる「政治刷新本部」、世界主要国の選挙、党総裁選再選に向けた展望などについて、笑いながら政治談議に花を咲かせていた。
危機感や緊張感はどこにもない。総裁選についても「政策をより磨き上げて結果を積み上げたい」と笑顔で語り、意欲を見せた。
防災服も会見向けのポーズ
会見時にはこれ見よがしに着ていた防災服から、ビシッとシワひとつないスーツに着替えていたのも印象的だった。
「通常の正月ならテレビ出演もいいですが、今年は年明け早々、震災や航空機事故が立て続けに起こり、国民の不安が高まっている。しかも震災対応は一刻を争う状況です。出演を取りやめて被災地対策に専念するよう助言する側近はいなかったのでしょうか。出演するにしても防災服姿で、テーマは震災対応に絞るべきでしょう。被災地が大変な時にテレビで笑いながら自分の総裁選の話をする首相を見て、国民がどう感じるかという想像力もないのでしょうか」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
さすがに、SNSでも<テレビで笑ってる場合か><まだ被災地で生き埋めになってる人がいて物資も十分届いてないのに><人でなし!>などと批判が殺到している。
年頭会見で岸田首相は「私自身、先頭に立って、被災地、そして被災者に寄り添って努力をしていかなければならない」とか言っていたが、先頭に立ってテレビ出演して笑っていたら、国民の神経を逆なでするのは当然だ。鈍感どころの話ではない。
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