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川勝知事のまっとうな問題提起
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2023年12月13日 植草一秀の『知られざる真実』
静岡県の川勝平太知事が12月12日の県議会で、リニア中央新幹線工事に関し、
「いったんとどまって、改めて考え直す必要がある」
と述べた。
JR東海に対して計画の見直しを求める考えを示した。
「立ち止まる勇気」、「引き返す勇気」という言葉をかみしめる必要がある。
川勝平太知事が激しい攻撃を受けている理由は川勝知事がリニア建設に消極的な姿勢を示しているからだ。
リニア建設は巨大な利権事業。
建設自体が巨大利権である。
巨大利権であるということは、何としても建設を進めようとする利権勢力が存在するということ。
利権獲得のために妨害者を排除しなければならない。
辺野古の基地建設と通じる。
巨大な利権であるから妨害者を攻撃するためにカネを使うことが検討される。
実際にこの議論の推移を見れば、その構図が浮かび上がる。
特定のライターが川勝知事攻撃のためにカネで買われていることが分かる。
同じ人物が執拗に川勝平太知事攻撃の記事を投稿し続けている。
同じ論調の記事を継続して掲載するメディアも存在する。
背後にカネが流れていることが読み取れる。
適正なメディアなら賛否両論をバランス良く掲載するはずだ。
物事には表があれば裏がある。
リニア建設推進派の主張がある一方で、リニア建設反対派の主張がある。
どちらか一方が全面的に正しく、どちらか一方が全面的に誤りということはない。
重要なことはメリットとデメリットを明らかにすること。
その上で、適正に判断することだ。
すでに動き出してしまっている事業だ。
中止すれば損失も発生する。
これは建設を促進する一つの理由になる。
しかし、リニア建設のデメリットが著しく大きいなら、これまでの投資が無駄になることを覚悟の上でリニア建設を中止すべきである。
超音速旅客機コンコルドは定期運航路線をもった唯一の超音速民間旅客機だった。
しかし、乗客定員が少ない、燃費が悪いなどの点で、準備段階から採算が取れないことが判明していた。
しかし、動き始めたプロジェクトの中止を決断できず、実用飛行が実行された。
しかし、実際に運航が開始され、予想された赤字が計上され、収支の改善は実現しなかった。
結局、コンコルド事業は撤退に追い込まれた。
長期の将来に及ぶ事業を考察する場合、これまで投下した費用を考慮せず、事業そのものの是非を判断することが重要。
多大な費用を投下してしまったことを理由に、勢いで突き進むことは間違いである。
より大きな損失が生まれる。
川勝知事は時代の変化、日本経済の状況、日本の未来を見据えて、勇気ある提言を示したと言える。
東京−名古屋の時間距離が短縮してどれだけのメリットがあるというのか。
重大な問題が二つある。
第一は安全性の問題。
リニアは路線の大部分において地中を通過する。
日本列島の中央に南北に貫く巨大断層が存在する。
この断層を突っ切るかたちでリニアの路線が計画されている。
巨大地震で断層にずれが生じる場合に何が起こるのか。
第二は使用電力の問題。
CO2の排出抑制が叫ばれている現在、電力を大量消費するリニア運航は時代錯誤である。
さらに言えば、リニアに対する需要が乏しい。
東海道新幹線のバイパスが必要なら、北陸新幹線の全線開通を急ぐべきだ。
巨大地震が発生するときに、真っ先に損傷するのはリニアである可能性が高い。
川勝平太知事の提言の意味は重く大きい。
利権を背景にした川勝平太知事攻撃を除去してこの問題を考察することが必要だ。
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