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安倍元首相「国葬」の是非問う声が“再燃”のナゼ…安倍派絡みの醜聞相次ぎ、SNSで急拡大
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/333050
2023/12/07 日刊ゲンダイ
武道館で行われた安倍晋三元首相の国葬儀(C)JMPA
《やっぱり、国葬は間違っていたのではないか》《今からでも投じた国費を返却するよう求めたら》──。
SNS上で今、昨年9月27日に東京・千代田区の日本武道館で執り行われた故・安倍晋三元首相の国葬について、その是非を問う声が静かに広がりつつある。
きっかけは岸田政権誕生以降、安倍元首相自身や安倍派絡みの醜聞が続出しているからだ。
日本中が今後の展開について大きな関心を寄せている自民党の主要派閥パーティーをめぐる「キックバック」「裏金作り」問題では、最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)で関与した所属議員は数十人にものぼり、そのうち複数の議員は還流分が5年間で計1000万円超に上る可能性があると報じられている。
また、公表された政治資金収支報告書から、安倍元首相の資金管理団体の代表を妻の昭恵氏(61)が引き継ぎ、そこに安倍氏の5つの関係政治団体から計2.1億円が寄付されていたことが判明。有識者などから、政治家ではない「私人」である昭恵氏が巨額の政治資金を引き継いだことに疑問の声が出ている。
東京五輪の招致活動をめぐっても「きな臭い話」が飛び出した。当時、自民党衆院議員で、安倍派に所属していた馳浩・石川県知事(62)が講演で、開催都市決定の投票権を持つIOC(国際オリンピック委員会)の委員に対し、内閣官房報償費(官房機密費)で1冊20万円のアルバムを作り、贈答品として渡していた、などと“暴露”した件だ。この時「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す」「官房機密費もある」と発破をかけていたのが安倍元首相だった。
死後に性加害問題が大きく取り沙汰されたジャニー喜多川氏は、ギネスの賞など数多くの功績を取り消された
さらに岸田文雄首相(66)が自民党政調会長を務めていた2019年10月に党本部で米国のギングリッチ元下院議長と会合した際、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップである梶栗正義議長(年齢不詳)が同席していたと朝日新聞が報道。その後、岸田氏の面会は旧統一教会との関係が深かった安倍元首相の依頼によるものだったと報じられている。
「すべての道はローマに通ず」ではないが、あらゆる「疑惑の道」は安倍元首相に通じていると指摘されても不思議ではないのだ。
SNS上でもこんな声がある。
《死屍に鞭打つ、わけじゃないが。なんだかな。国葬って良かったのか》
《国葬費用は12億4000万円だったと報道されていたが、返してほしい》
《死後に性加害問題が大きく取り沙汰されたジャニー喜多川氏は、ギネスの賞など数多くの功績を取り消されたが》
岸田政権は安倍元首相「国葬」の理由として、「安倍政権が憲政史上最長の8年8カ月の長期政権だったこと」や、「内政と外交の面で功績を残したこと」などを挙げていたが、次々と表面化している疑惑を見る限り、決して「負の面」も小さくなかったのではないか。
「安倍派は廃部ですね」
落語家の立川志らく(60)は12月4日、TBS系「ひるおび」に出演した際、日大アメフト部の違法薬物事件を引き合いにこう発言していたが、「キックバック」「裏金作り」疑惑の展開次第では、安倍元首相国葬の是非をめぐる議論が再び活発化するかもしれない。
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