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岸田首相が旧統一教会系トップと面談…「承知していない」で幕引きできないこれだけの理由
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/332940
2023/12/05 日刊ゲンダイ
自民党内では“梶栗姓”は浸透(旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)」ジャパン議長の梶栗正義氏=国際勝共連合HPから)
岸田首相が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の友好団体トップと面会していたとする朝日新聞(4日付)の報道に激震が走っている。
これまで岸田首相は教団との接点について「知り得る限り関係はない」としていた。
しかし、朝日新聞によると、自民党政調会長だった2019年10月に党本部でギングリッチ元米下院議長と面会した際、教団の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の梶栗正義議長が同席。面談は30分にわたり、主に岸田首相とギングリッチ氏が大統領選の情勢などを語り合ったが、梶栗氏と岸田首相も会話を交わし、梶栗氏は岸田首相に名刺を渡し、自己紹介したという。同紙は5日付紙面に岸田首相と梶栗氏が写る面談時のものとみられる写真も掲載した。
岸田首相は4日、記者団に「大勢の同行者がいたが、その中に誰がいたかは承知していない」とトボけ、名刺交換については「同行者と何をしたかは覚えていない」と否定できなかった。
山際大臣は更迭したのに…
「承知していない」では通らない(旧統一教会について記者の質問に応じる岸田首相=昨4日)/(C)共同通信社
旧統一教会問題の取材を続けるジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。
「梶栗氏は海外要人と議員会館などを訪れ、有力議員とつながりを築いてきました。実は今も続いています。2019年に政調会長だった岸田氏と面会しても不思議はありません。朝日新聞の記事は面談の時間や様子が具体的に書かれており、信憑性は高いと言えます。それで、岸田首相も『承知していない』や『覚えていない』と歯切れが悪いのではないでしょうか」
22年8月の内閣改造で留任した山際経済再生相は、教団との接点について「覚えていない」を繰り返したが、その後、次々と接点が判明。岸田首相は事実上の更迭に踏み切った。
「梶栗氏の父、故・玄太郎氏は教団の会長を務めており、自民党内で“梶栗姓”は広く知られています。岸田氏は梶栗氏の同席について記憶がなかったとしても、自民党の『点検』の際に、過去に交換した名刺をくまなく調べるなどチェックができたはずです。今からでも再点検を行い、説明責任を果たすべきです」(鈴木エイト氏)
松野官房長官は梶栗氏との面会の調査について「首相は『点検した結果、承知していない』と答えた。そのことに尽きる」と切り捨てた。
山際氏は更迭したのに、自らの接点にはマトモに向き合わない二枚舌。これで幕引きは許されない。
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