http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/540.html
Tweet |
馳浩知事の発言で再燃の官房機密費 追及が大甘なのはメディアや野党にも“スネ傷”があるから 週刊誌からみた「ニッポンの後退」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/332868
2023/12/03 日刊ゲンダイ
「大物」を気取ってみたかった(石川県の馳浩知事)/(C)共同通信社
伊集院静が亡くなった。享年73。
私は競馬を通じて、他生袖すり合っただけだが、潔い男だった。
書くものよりも、華やかな女性遍歴が注目を集めた。3番目の妻・篠ひろ子が、こうコメントを出した。
「自由気ままに生きた人生でした」
うらやましくなかったといえば……嘘になるか。
ところで、馳浩石川県知事が、東京五輪招致のために、安倍晋三首相(当時)からいわれて、官房機密費を使ってTOC委員個々の豪華アルバムを作り、渡したと発言したことが波紋を呼んでいる。中には、東京五輪がカネまみれ嘘まみれだった、機密費まで使われていたことは重大だと、力説する評論家もいるが、私からいわせれば、何を今更と思うしかない。
馳浩は慌てて発言を撤回したが、自分を大物に見せたいがため、事実の万分の一を話しただけに違いない。
集票力のあるIOC委員にはアルバム+現ナマが渡されていたと考えるのが「常識」ではないか。
いくらアホでもそこまではバラすまい。
年間十数億といわれる官房機密費の全容が、なぜ明らかにならないのか。
一言でいえば、ロクなことに使われていないからだと、私は思っている。
かつて名官房長官といわれた野中広務が、「内閣官房機密費を多い時で月に7000万円、少なくとも5000万円使い、その内訳は月々内閣総理大臣に1000万円、自民党国対委員長や参議院幹事長に各500万円程度を渡し、更には政治評論家や野党の国会議員らにも配っていた」と明らかにしたことがあった。
それを受けて、田原総一朗が、野中が持ってきた金額は1000万円だったが、突っ返したと暴露した。
突っ返さなかった政権のポチ評論家やメディアの政治部幹部が多くいたことは間違いない。
昔よくいわれていたのが、自民党の国対委員長が、野党の国対委員長らと麻雀を囲み、わざと負けて大枚を渡すことが公然と行われていたが、このカネは機密費から出ているというものだった。
閣僚たちや野党の有力者が外遊する時の餞別や、首相が買い込む手土産代にも機密費が使われているといわれている。
2019年の参院選に出た河井案里を当選させようと、夫の河井克行衆院議員が金をばらまき、公選法違反で逮捕、有罪になったが、自民党から買収資金1億5000万円が流れていた。
このカネは安倍首相が機密費から出したのではないかと、私は睨んでいる。
官房機密費の正式名称は「内閣官房報償費」。日本の予算制度は単年度主義だから、残れば次の年度に繰り越されるが、報償費が余ったという話はほとんど聞いたことがない。
国民の血税が、官邸のごく一部の人間の「買収費」や「お小遣い」になっているのである。
さらに、領収書も必要とせず、会計検査院の監査も免除されている。
この問題に、野党もメディアも真剣に取り組み、真相を解明しようとしたことがあったか。馳浩の放言をきっかけに、今こそ機密費の闇に斬り込み、廃止に追い込むべきである。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。