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「老いぼれに率いられた子供っぽい集団」に盲従する日本の情けなさ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/332393
2023/11/22 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
ホワイトハウス執務室で演説行うバイデン大統領(C)ロイター
フランスの代表的な知識人であるエマニュエル・トッドが月刊「文芸春秋」12月号に「米国はウクライナ戦争ですでに敗北している」と書いている。この見出しを目にしただけで誰もが「えっ?」と思うのは当然で、少なくとも日本のメディアでこうまで言い切る人は、彼をおいて他に見かけない。が、私は実は彼とほぼ同意見である。
トッドは言う。米国は口先では膨大な額の軍事支援を約束して、ゼレンスキー大統領をロシアとの戦争に駆り立ててはきたものの、実際には軍事物資は現地に届いておらず、米国の支援がなければ成り立たないウクライナの「反転攻勢」はすでにほぼ失敗に終わっている。
これは本当で、2022年2月24日のロシアによる侵略開始の直前も直後も、ドイツやフランスも絡んだ停戦交渉が精力的に展開され、ゼレンスキーの側にもその調印に応じようという気配があった。しかしそれを拒否させたのは米国であるとの証言が近頃ドイツから報じられている。とはいえ、日本ではそうした国際情勢の機微はほとんど全く報じられず、「プーチン憎し」のキャンペーンが洪水化した。
抑制の利かない一種の興奮状態
米国がそうまでしてウクライナを戦争に押しやっておきながら、支援物資を十分に届けていないというのは酷い話で、その原因をトッドに言わせれば、<世界一の大国を率いているはずの米国のエリート集団が、実は真面目でも有能でもなくて、彼らの言動は合理的な戦略に基づいておらず、抑制の利かない一種の興奮状態にある>。そして、<とりわけ“大人”であることが要求される安全保障問題で“子供”のように振る舞っている。バイデンという老いぼれに率いられた子供っぽい集団というのが『世界一の大国』であるはずの、この国の指導層の実態なのです>。
もしもトッドの言うように米国指導部が「老いぼれに率いられた子供っぽい集団」というのが本当なら、そんなものを「同盟国の盟主」とあがめ立て、日米安保を金科玉条として国策を組み立てているこの国のありようは、一体どうなるのか。老いぼれに率いられた子供っぽい集団のさらにその後ろをヨチヨチと付いていくだけの孫集団ということになるのでは、あまりにも情けないのではないだろうか。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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