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https://www.tokyo-np.co.jp/article/286409?rct=politics
明日30日に高裁で口頭弁論が開かれる。
地方自治法は国が代執行するための要件を・・・(3)放置すると著しく公益を害することが明らか−と規定している。
記事では、争点を「何を「公益」とみるか。」・・・としているが。
この場合の「公」とは、地方自治法の対象となる地方公共団体、すなわち「沖縄県」であり、「沖縄県民」を指すことになるのは、議論の余地はないだろう。
従って、「何を「公益」とみるか。」という課題は、「何を「沖縄県民の利益」とみるか。」と言い換えると分かり易くなる。
「沖縄県民の利益」を理解するということは、すなわち「沖縄県民の民意」を知ることに帰結する。
「沖縄県民の利益」を、国あるいは政府が判断し、それを押し付けることは、驕りであり、地方自治法の趣旨に反するし、憲法にも違反するものでしかない。
政府の行動も、裁判所の判断も「憲法の理念」に沿うものでなければ、「排除」すべきと憲法前文で教えている。
記事の最後に述べられている通り、「沖縄県民の民意」こそが尊重されなければならない。
以下の記事の抜粋を記す。
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、辺野古沖の軟弱地盤改良工事の設計変更を国が県に代わって承認する「代執行」に向けた訴訟の第1回口頭弁論が30日、福岡高裁那覇支部で開かれる。県は建設反対の民意を「公益」として尊重するよう求め、代執行に反対する。国は即日結審を要求しており、裁判の結果次第では国による工事の強行で県との対立が決定的になりかねない。(佐藤裕介)
◆翁長知事時代の2015年以来2回目、年内にも判決
・・・判決は早ければ年内にも出る。
地方自治法は国が代執行するための要件を(1)都道府県の事務が法令などに違反(2)代執行以外の方法では是正が困難(3)放置すると著しく公益を害することが明らか−と規定する。
国は10月5日、知事に承認を命令するよう福岡高裁那覇支部に提訴した。訴状では、県が9月4日の最高裁判決で承認の義務を負った後も承認しないのは法令違反と指摘。「安全保障と普天間飛行場の固定化の回避という重要課題に関わり、『放置することで著しく公益を害することは明らか』」としている。
県は18日、高裁支部に国の訴えを退けるよう求める答弁書を提出。工事について「長期化する可能性が高い」とした上で、「完成までの間、普天間飛行場は固定化するのだから、国が主張する『危険性の除去』という『公益』の侵害は極めて抽象的」と反論する。
国の対応を「『安全保障』とさえ言えば司法審査はすべて不要といわんばかりの姿勢」と批判。「県民の明確な民意は地方自治法が定める『公益』として考慮されるべきだ」と訴え、県民の同意のない代執行は認められないと主張する。・・・
◆「地方自治の根幹に関わる危機」強行すれば将来に禍根
総務省の元官僚で地方自治に詳しい片木淳弁護士の話 設計変更を承認するかどうかは沖縄県知事の権限だ。その権限を取り上げて国が県に代わって承認するというのは、沖縄だけの問題でなく、地方自治の根幹に関わる危機とも言える。
地方分権改革で国と地方自治体は「対等な関係」と位置付けられた。それにもかかわらず、最高裁は実質的な審議を行わずに手続き論に終始し、県を門前払いにした。
高裁支部の審理では、安全保障ばかりでなく地域づくりや環境、災害防止といった多くの「公益」を考慮した具体的な審理が行われなければならない。
裁判所は工事に反対する県民の民意と地方自治を尊重すべきだ。国はもう一度基本に立ち戻り、県との対話に応じる必要がある。
国が工事を強行すれば、永遠に国と県との対立構造が残る。将来に禍根を残すことにもなり、絶対に避けるべきだ。
記事の抜粋はここまで。
国の主張は
「安全保障と普天間飛行場の固定化の回避という重要課題に関わり、『放置することで著しく公益を害することは明らか』」としている。
というものだが、その主張するところは、結局、
在沖縄の在日米軍の存在そのものが、沖縄県民の「公益」を著しく害するものであり、日米安保条約による在日米軍が沖縄に偏在することも、他の地方公共団体と比べれば、沖縄県民の公益が犠牲にされてしまっていることを認めているに等しい。
言い換えれば、
「在日米軍の存在を放置することで、沖縄県民の公益を害することは明かだ。」
となるのだろう。
地方自治法にはこう記されている。
地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
これこそが地方自治の本旨だ。
沖縄県の玉城知事の行動こそが「地方自治」を体現するものといえよう。
そもそも、辺野古沖の軟弱地盤上に何万本もの杭を打って作った飛行場が、使い物になると、政府は本気で考えているのだろうか。
設計変更ではなく、「設計不良」を承認する愚かしい真似は。やらぬが吉。
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