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https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230924110747
「汚染水」の海洋放出の必要性を、「デブリの取り出しとその保管場所の確保のため」
と説明していた、政府と東電。
先送りは出来ないと、8月24日に、多くの国民の反対を押し切って「汚染水の海洋投棄」を強行した。
しかし、福島第一原発の廃炉作業の現状はと見れば、様相は全く違うようだ。
「汚染水の海洋投棄ありき」で進められてきた計画が、「あっちもこっちも」うまくいっていないようなのだ。
福島民報が警鐘を鳴らしている。
「いつ、どのようにタンクを処分するかはまだ決まっていない」
こっそりと打ち明けた、東京電力の担当者の言葉だという。
以下に記事の抜粋を記す。
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出開始から24日で1カ月となった。東京電力は初回分の放出をトラブルなく終え、9月下旬にも始める2回目の放出を見据えて準備を進めている。放出作業が進む一方、構内では廃炉に向けた新たな課題が浮上している。廃炉作業に必要な施設整備のためにタンクを撤去する方針だが、タンクの解体で出る廃棄物の減容化や置き場の見通しは立っていない。さらに汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化する過程で出る放射性物質を含む汚泥(スラリー)の保管場所も満杯に近づき、対応に迫られている。
東京電力は福島第1原発の廃炉作業を進めるために使用済み核燃料や溶融核燃料(デブリ)などの保管施設、デブリ取り出しに向けた訓練施設、試料分析施設などを整備する計画だ。タンクを撤去して敷地を確保する方針だが、東京電力の担当者は「いつ、どのようにタンクを処分するかはまだ決まっていない」と現状を打ち明ける。
理由の一つには、解体した鉄製タンクの減容化のめどが立たないことがある。構内では金属やコンクリートなどの廃棄物の減容化処理設備の設置作業が進むが、完成は今年5月から来年1月末にずれ込んだ。2028(令和10)年度末までに約9万トンの処理を想定しているが、この計画策定時にはタンクの廃棄物は含まれていなかった。改めて計画を練り直す必要がある。再利用の道も探るが、どの程度が再利用できるかは不透明だ。
タンク解体で発生する金属は最終的に敷地内で保管するが、減容化や再利用する量の試算ができていないため、保管にどれだけの土地が必要かは見通せていない。タンク解体後の廃棄物の仮置き場も未定だ。
一方、汚泥の保管場所は来夏ごろに満杯になる見通しで、東電は脱水して固体化し、減容化する処理施設の建設を計画している。だが、原子力規制委員会から安全対策が不十分との指摘を受け、来年度予定の供用開始時期は遅延を余儀なくされている。東電によると、2026年度ごろにずれ込む見通しだ。当面は汚泥発生量の抑制でしのぐ。・・・
・・・構内には約134万トンの処理水が約千基のタンクに保管され、容量全体の約97%を占める。今年度は約30基分に当たる約3万1200トンを4回に分けて放出する計画で、11日には初回分の約7800トンを流し終えた。ただ、原子炉建屋への地下水流入などで処理水のもとになる汚染水は日々発生しており、汚染水の抑制対策も課題だ。・・・
記事の抜粋はここまで。
「汚染水」を溜めているタンクから「汚染水」を海洋に放出しても、その空になったタンクを解体して出る廃棄物の置き場が無いという。
そんな杜撰な計画がこの世にあるのだろうか。
「汚染水」に触れたものは、すべてが放射性廃棄物になる宿命だ。
放射能とはそれ程に恐ろしい。
現実が厳しくとも、政権に「忖度」することも無い。
そういう意味では、「凛」として科学的だ。
さらに問題なのは、記事に書かれているように、
「・・・汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化する過程で出る放射性物質を含む汚泥(スラリー)の保管場所も満杯に近づき、対応に迫られている。・・・」
ということだろう。
「スラリー」と呼ぶらしい。
東電によると「当面は汚泥発生量の抑制でしのぐ。・・・」という。
どうやってしぐのか?・・・「汚泥発生量の抑制」
ほとぼりが冷めたころを見計らって、「ALPSを稼働させず」に、汚染水をそのまま大量の海水で薄め、海底トンネルを通して、人知れず海洋に投棄し、「汚染水」をあの海洋の中に隠す。
仮に、バレて誰かに咎められたとしても、海水のモニタリングでは、「何れの核種も「濃度」は基準値以下だ」と言い張ればいい。
そう想像するのは、穿ちすぎだろうか。
自分で想像だとしておきながらも、あまりに真実性を帯びていて、恐怖でしかない。
「スリラー」なSF映画を見るような恐ろしさだ。
今風に言えば「怖ッ!」。
ここでも「トイレの無いマンション問題」が大きく立ちはだかってしまっている。
使用済み核燃料の処分も出来ずに、原発敷地内に保管し続けて50〜60年。
どの原発も、いよいよ今後1〜2年で保管容量が限界を迎える。
放射性廃棄物のまともな置き場所など、地球上には無いということだ。
今は何とか原発敷地内に保管して誤魔化してはいるが、限られた敷地で、置き場所が無くなるのは自明であり、それ以上は原発を稼働させることは許されない。
日本は、そんな放射性廃棄物を海洋に投棄し、生命の源ともいわれる、かけがえのない海洋を放射能で汚した。
明かにロンドン条約違反だが、その前に「人道」に悖る。
政府と東電の計画は、机上の空論で描かれた「画餅」のごとし。
時が一月過ぎれば、計画は一月延びる。
「汚染水」を海洋に放出しても、つぎからつぎへと「汚染水」は発生する。
今、「あっちもこっちも」、「にっちもさっちも」いかないのは、
「海洋放出ありき」の計画は、最初から頓挫しているという証左だろう。
そもそも、メルトダウンした燃料デブリが完全に取り除けるのか。
事故から12年も経過して、未だに1mgのデブリも取り出すことができていないばかりか、技術的課題すら雲をつかむような状態ではないか。
燃料デブリが完全に取り除けるのか。
そのことの可能性の有無を、科学的に明確に結論付けることが喫緊の課題ではないのかと思う。
そのための時間稼ぎに、
福島第2原発の敷地に堅牢な「汚染水」保管タンクを早急に建設することだ。
そのことに技術的課題は無い。(おそらく・・・)
そして、
「・・・汚染水の抑制対策も課題だ・・・」。
「汚染水の海洋放出、絶対反対!」
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