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「ついこの間起こった事を忘れちゃだめだ」井上ひさしのメッセージが今の時代にぴったり当てはまる ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/328358
2023/08/31 日刊ゲンダイ
こまつ座「闇に咲く花」(撮影=宮川舞子)
こまつ座「闇に咲く花」(作・井上ひさし)観劇。舞台は戦後2年経った、靖国神社の近くにある愛敬稲荷神社。
主人公はその境内で拾われた捨て子だった男。神主に育てられ野球選手になるが、戦争に取られる。戦死したと思っていたらある日ひょっこり帰ってくる。記憶喪失になりグアム島で収容所にいたが、現地の人と野球をして記憶がよみがえったのだ。
しかしGHQの民間情報部員が現れ、現地の人間にピンボールを投げて脳振とうを起こさせたのが、リンチだと嫌疑をかけられ、C級戦犯として逮捕されそうになる。
彼はそのショックでまた記憶を失う。バッテリーを組んでいた親友がなんとか記憶を戻そうと努力をする。最終的な記憶は戻るが、そうなるとGHQに逮捕される。仲間たちは記憶喪失のフリをさせたまま、山奥に逃げさせようとするが、主人公はあえて警察の前で芝居をやめ、こう言う。
「ついこの間起こった事を忘れちゃだめだ。忘れたふりしちゃなおいけない」
「過去の失敗を記憶していない人間の未来は暗いよ。なぜって同じ失敗をまた繰り返すに決まっているからね」
井上氏のどストレートなメッセージが、36年前の作品とは思えないほど、むしろ今の時代にぴったり当てはまる。素晴らしい舞台であった。
関東大震災から100年
さて、話は変わるが、もうすぐ9月1日。今年は関東大震災から100年。罪もない朝鮮人がデマにより多数虐殺された日でもある。今年も小池百合子都知事は追悼文を7年連続で出さない。虐殺の有無について「歴史がひもとくもの」などと曖昧なことを言っているが、虐殺があったのは紛れもない事実だ。市民団体「ほうせんか」の西崎氏はその目撃記録を集めている。
事件から60年経った1980年代にぽつぽつと証言が出始めた。なぜならそれまでは実際の犯人が生きていたからだ。「隣のおじいちゃん」が犯人という場合もあった。100人ほどの証言はみな目撃談だ。小学生が書いた生々しい作文も発見されている。
しかし西崎氏は証言者が皆亡くなっていくと「実際あったかどうかわからない」という小池知事のような人が出てくるのを危惧している。
「ついこの間起こった事を忘れちゃだめだ。忘れたふりしちゃなおいけない」
肝に銘じよう。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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