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https://jp.news.cn/20230822/fbec778e77d04f74978802b1c5d241bf/c.html
「海は全人類共通の財産であり、日本が勝手に放射能汚染水を投棄することはできない。」とし、
「・・・放射能汚染のリスクを公然と世界に転嫁し、自国の利益を全人類の福祉に優先させた。・・・」
「・・・この行いは極めて利己的で無責任である。中国は深刻に懸念し、強く反対する。」
と、
日本が福島放射能汚染水の海洋放出を近日中に開始すると決定したことに対して、中国政府が改めて非難し、反対を表明している。
新華社通信が報じている。
一方の韓国政府はというと、
「韓国政府はこれまで毎日行ってきた原発処理水に関する会見で、国民に対し「日本側が計画通りに放出することを確認し、計画上の科学的・技術的な問題はないと判断した」と改めて理解を求めました。
一方、国民の根強い不安感や野党からの「大統領が日本に寄り添い盾となった」などの主張を意識し、「韓国政府が放出に賛成または支持したわけではない」と付け加え、「実際の放出が少しでも計画と異なれば、国民の安全と健康を脅かすと判断し日本に即中断を要請する」と説明しました。」
と、テレ朝NEWSが伝えている。
「韓国政府が放出に賛成または支持したわけではない」
そのことを確認した上で、以下に新華社の記事を全文転載する。
「【新華社北京8月22日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は22日の記者会見で、日本が福島放射能汚染水の海洋放出を近日中に開始すると決定したことについて記者から質問を受け、次のように述べた。
日本政府は国際社会の深刻な懸念と断固たる反対を顧みず、我意を押し通し、24日に福島放射能汚染水の海洋放出を開始すると発表した。放射能汚染のリスクを公然と世界に転嫁し、自国の利益を全人類の福祉に優先させた。この行いは極めて利己的で無責任である。中国は深刻に懸念し、強く反対する。日本には既に厳正な申し入れを行った。
福島放射能汚染水の海洋放出計画の正当性や合法性、安全性は、2年余りにわたり国際社会から疑問視されてきた。日本は現在に至るまで、汚染水浄化装置の長期的信頼性、汚染水データの信頼性と正確性、海洋放出の監視体制の有効性など国際社会の重大な懸念を解消していない。中国などの利害関係国は「放射能汚染水が安全であれば海洋放出の必要はなく、安全でなければなおさら海洋に放出すべきではない」と繰り返し指摘してきた。日本が強行する汚染水海洋放出は正当性、合理性、必要性に欠いている。
残念なことに、日本は国際社会の声に耳を貸さず、知恵を絞って海洋放出が安全無害であるとの虚像を作り出し、正当な懸念を表明した隣国に不当な非難すら浴びせた。その行いは周辺国と国内民衆の強い憤りを招いている。
海は全人類共通の財産であり、日本が勝手に放射能汚染水を投棄することはできない。中国は日本に対し、誤った決定を正し、汚染水の海洋放出計画を撤回し、誠実な態度で周辺国と意思疎通を図り、責任ある方法で汚染水を処理し、厳しい国際監視を受け入れるよう強く促す。中国はあらゆる必要な措置を講じ、海洋環境と食品の安全、公衆の健康を守る。」
記事の転載はここまで。
「日本政府は・・・放射能汚染のリスクを公然と世界に転嫁し、自国の利益を全人類の福祉に優先させた。」
「日本は現在に至るまで、汚染水浄化装置の長期的信頼性、汚染水データの信頼性と正確性、海洋放出の監視体制の有効性など国際社会の重大な懸念を解消していない。」
「中国などの利害関係国は「放射能汚染水が安全であれば海洋放出の必要はなく、安全でなければなおさら海洋に放出すべきではない」と繰り返し指摘してきた。」
日本政府は、中国政府のこれらの指摘に対して、異議があれば一つ一つ「丁寧に反論」すべきであり、誤解があれば「丁寧に説明」し、不信があれば「丁寧に検証」すべきなのであって、間違っても「丁寧な無視」をしてはならない。
何故ならば、
「海は全人類共通の財産であり、日本が勝手に放射能汚染水を投棄することはできない。」
との中国政府の指摘は、反論の余地なく、正しいからだ。
韓国政府も、汚染水の海洋放出に関して
「韓国政府が放出に賛成または支持したわけではない」
と言い、
日本政府が免罪符として振りかざす「IAEAが公表した包括報告書」にも、
海洋放出の方針を「推奨するものでも承認するものでもない」
との記載がある。
さらには、政府が「一定の理解を得た」とする関係者も、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長などは、
「反対であるということは、いささかも変わりはない」
と何度も表明している。
何のことはない、
政府と原子力ムラの関係者以外は、どこも、誰も「反対」もしくは「賛成または支持したわけではない」と、つまりは「反対」しているということではないか。
少し逸れてしまうが・・・
中国の抗議に対して、垂秀夫駐中国大使は
「(中国が)科学的根拠に基づかない主張を行っていることは残念だ」と述べ、
さらに、中国側が処理水を「核汚染水」と呼んでいることについても、「日本が海洋放出するのは『汚染水』ではなく、『ALPS(多核種除去設備)処理水』であり、中国側はこの用語を使うべきである」と強く求めた。
と報道されている。
「科学的」との言葉を使いつつ、「汚染水」ではなく「処理水」と言えと強要する自身の無知と矛盾に気が付くこともない。
ここまでくれば、哀れとしか言いようがない。
(以下は、過去に投稿したことがある見解で、恐縮だが・・・既読の方は、どうぞご容赦を。)
一応は国際機関である「IAEA」はどう捉えているのか。
IAEAによる汚染(放射能汚染)の定義:(ウィキペディアから抜粋)
1. 表面上、または固体、液体、気体(人体を含む)内の放射性物質、または、それを生むプロセスで、その放射性物質の存在が意図しないか望ましくない場合。
2. ベータおよびガンマ線と低毒性(low toxicity)アルファ線の場合は0.4 Bq/cm2を超える量、または他のすべてのアルファ線の場合は0.04 Bq/cm2を超える量の放射性物質が表面に存在する場合。・・・
2. については、この定義は国際輸送規則上の定義であって、その数値以下であっても、1の科学的定義が考慮されなければならないとしている。
また特に、汚染の語には意図しないということを含意している場合があり、汚染の語は単に放射能の存在を示すにすぎず、関連する危険有害性の大きさを示すものではないとしている。
以上はウィキペディアから抜粋引用。
IAEAによる汚染(放射能汚染)の定義、特に1の「科学的定義」に従えば、「汚染水」をALPS等によって一定量の放射性物質を除去したとしても、意図ぜずして混入した放射性物質が残っている以上は、”その危険有害性の大きさに関らず”「汚染」水と言うことになろうか。
・IAEAの科学的定義に照らして評価すると、放射能に「汚染」された水・・・「汚染水」。
・溶け落ちた燃料デブリに触れて「放射能に汚染」された水・・・「核汚染水」。
・「処理水」と言おうとも、”その危険有害性の大きさに関らず”放射能に「汚染」された水・・・であるから「汚染水」。
すなわち、プロセス的には「汚染」水に「浄化」処理を施した、いわば「浄化処理水」なのだろうが、除去できない放射性物質が残る以上「浄化水」あるいは「浄水」とは言えない。
結論的には、正確にいえば、「汚染水」を浄化処理で放射性物質を除去しきれなかった「不完全浄化処理水」ということになる。
政府と東電は、この「不完全浄化処理水」を(完全を装って)「処理水」と言っているわけだ。
こうしてみると、「処理水」という表現は、恣意的に「汚染」を隠すために作られた悪質な造語と言える。
政府が頼りにするIAEAによる汚染(放射能汚染)の科学的定義に照らしても、
「放射能に汚染された水」
という実態は変わらない。
「汚染水」という表現こそが科学的であり、「処理水」と表現するのは、もはや科学とは無縁の「詭弁」の類いだろう。
話を戻すが、
日本政府は、中国政府をはじめとした「汚染水の海洋放出」反対の声を真摯に受け止め、中国政府が指摘するように、「誤った決定を正し、汚染水の海洋放出計画を撤回し、誠実な態度で周辺国と意思疎通を図り、責任ある方法で汚染水を処理し、厳しい国際監視を受け入れる」よう方針を転換しなければならない。
「君子豹変、小人革面」
「汚染水の海洋放出、絶対反対!」
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