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【政界地獄耳】情報戦続く維新連立入り 連立に含み持たせる馬場代表、否定に走る藤田幹事長
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202308170000058.html
2023年8月17日7時41分 日刊スポーツ
★6日、日本維新の会代表・馬場伸幸は「選挙を経て2つの政党で政権を維持できない状況になった場合、交渉のやり方とかいろいろと考える余地が出てくる」と自公政権が過半数割れの場合の連立入りに含みを見せた。ところが同党幹事長・藤田文武が「連立入りを目指して選挙をする意思は全くない。安易に連立を考えることはない」「改革の議論ができない硬直した自民党政治はダメだと対立軸を示す」と早速打ち消し、同党共同代表・吉村洋文(大阪府知事)も「連立政権に入ったら維新は消滅すると思う」と火消しに走った。
★馬場自身も14日になって「政党はあらゆる可能性を想定しておかなければならない。全ての可能性を否定しないという意味で申し上げた」と苦しい言い訳をした。馬場は最近、この手の発言が多い。意図的なアドバルーンなのか話題づくりなのか真意は測りかねるが、歴代代表の橋下徹、松井一郎とはだいぶ趣が違う。その馬場が国民民主党の前原誠司と一緒に代表世話人になって20年6月から続けている超党派勉強会「新しい国のかたち(分権2.0)協議会」。大阪都構想や地方分権がテーマで維新の議員が半数を占め立憲民主党、国民民主党などからも参加する。翌年には「国と自治体のあり方を抜本的に見直し、自律分散型の国家をつくる」「身を切る改革を重視した、『新しい保守』を打ち出す」などの「地方分権の推進」法案作成を進めた。
★元立憲民主党の元国家公安委員長・松原仁など閣僚経験者、前埼玉県知事・上田清司(参院議員)などの統治機能の経験者も加わり、この地方分権推進法案は維新の政権構想になる。政界関係者が言う。「当時から市長や知事などを講師に呼んでいたが維新の弱点は安保防衛分野。こちらは防衛に強く外相経験のある前原が引き受けていた。そう考えれば自民党との保守系2大政党に持っていきたいのだろうから、自民との連立は現実的ではなかろう」。衆院選まで情報戦が続くということか。(K)※敬称略
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