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https://www.sankei.com/article/20230815-N7DXI2HPKFMYDEQPUDDXC76AGQ/
福島第1原発の「汚染水」を海洋放出する計画に反対する諸々の動きを、政府を「ヨイショ」する立場で報道する記事は、いつも短い。
もっと書くことはないのか。
書けることがないのか。
「非科学的だ」、「事実に反する」などなどの威勢の良い文字は躍るが、具体的に、「科学的にはこうだ」、「事実はこうだ」、といったことについて論陣を張った記事にはお目にかかったことがない。
産経新聞の本記事もやはり短く、中身がない。
以下記事の全文を転載する。
外務省は14日、外国の自称「メディア」によって東京電力福島第1原発処理水に関する報道があり「内容は事実無根」と公表した。同時に「偽情報とその流布に断固として反対する」と批判した。
外務省によると、「処理水の放射能濃度が基準を大幅に超過したため、処理水の希釈を加速し、安全基準を満たすことが検討されている」と記した「外務省公電」とされる文書などが報じられたという。
同省は「外務省公電とされる文書は全くの偽物だ」と指摘した。
記事は以上。
「処理水の放射能濃度が基準を大幅に超過したため、処理水の希釈を加速し、安全基準を満たすことが検討されている」
と言われている、その事が事実かどうかが問題であり、その事がどんな文書に記されているのか、いないのかは、些末なことでしかない。
いたずらに「外務省公電とされる文書は全くの偽物だ」と言いたてることは、「論点ずらし」か「問題のすり替え」の詭弁を弄していると思われても仕方がない。
事実はどうなのか。
東京新聞によれば、
今年の3月に採水したタンク群の分析結果は6月22日に判明。
浄化設備で除去できないトリチウムの濃度は1リットル当たり14万ベクレル。政府方針の基準では、放出できるトリチウム濃度は同1500ベクレルで、海水を混ぜて約93倍に薄める必要がある。
と報じている。
政府の言う「処理水」も海洋放出するにあたっては、さらに「海水で100倍に薄める」必要があるという。
正常に運転されている原発からの排水を、排水する前に海水で薄めている例などあるのだろうか。
「処理水の放射能濃度が基準を大幅に超過したため、処理水の希釈を加速し、安全基準を満たすことが検討されている」
外国の自称「メディア」は、まさに事実を事実として報じているのではないのか。
福島の「汚染水」の海洋放出にあたっては、「処理水」をさらに海水で100倍以上に希釈して、それを1kmという目と鼻の先の海底から海洋に放出するということが計画されている(検討されている)。
そんな無駄で非科学的なことをやっている原発など福島以外には無い。
しかし、そうしなければならないということが、正常に運転されている原発からの排水と同列に語ることができない「代物」であることの証左だろう。
「汚染水」が一度海洋に放出されてしまったら、マズイと分かっても永久に回収は出来ない。
そんな危険を犯す「権限」は、日本政府には無い。
政府は、IAEAが公表した包括報告書を振りかざし、海洋放出の安全性と正当性が示されたかのように主張する。
しかし、この報告書に、海洋放出の方針を「推奨するものでも承認するものでもない」との記載があることには触れようともしない。
「汚染水」の海洋放出が、科学的に100%の安全性を保証できない限り、
「安全ではないかもしれない」
「人類、生物、地球環境に悪影響を及ぼすかもしれない」
そう考えて行動を決定していくのが、政治に求められる危機管理というものではないのか。
「汚染水」の海洋放出は、今を生きる世界中の人々のみならず、将来を生きる人類の子孫に関わる重大事であることを、改めて自覚することが求められるのではないだろうか。
日本政府の行動こそが、非科学的であり、稚拙であり、「今だけ、金だけ、自分だけ」という無責任の極みと言うべきものだ。
「汚染水」の海洋放出を決定する「権限」は、日本政府には無い。
「汚染水」の海洋放出、 絶対反対!。
子孫の声が聞こえる。・・・「冗談じゃ〜ないぞ、止めてくれよ!」
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