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岸田首相は保険証廃止「延期」のマッチポンプ 自民党総裁再選と天秤にかけた保身の醜悪
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326843
2023/08/02 日刊ゲンダイ
集中企画・マイナ狂騒(28)
健康保険証の管理状況を視察し、布石を打つ(岸田首相=右、代表撮影)
特技と自称する「聞く力」を演出する見え透いた支持率回復シナリオだ。現行の健康保険証を来年秋に原則廃止し、マイナカードに一体化する政府方針について、岸田首相は1日、廃止期限の延期を視野に新たな対応策を関係閣僚と協議する予定だったが、急きょ延期された。早ければ2日にも岸田首相が記者会見で自ら説明することにしていたが、これも来週以降に変更の見通しだ。
「聞く力」アピールの布石は打ってきた。7月27日に岸田首相は視察先の福岡市内で「医療関係者の意見を含め、現場の意見をうかがいながら対応を考えていきたい」と語り、翌28日は東京都内の介護施設を訪問。施設が入所者から預かる現行保険証の管理状況を確認した。
その後、記者団に保険証廃止を延期する可能性を問われると、「現場の声や意見は大切にしなければならない」と強調。連日の視察で「現場の声を聞いた」というポーズを整えたつもりだろう。
「岸田首相に近い政権幹部も保険証廃止の延期を具申したと言われています」(自民党関係者)
現場の意見を聞いた上での決断にすれば格好はつくが、岸田首相の行動原理は来年秋の自民党総裁選での再選が全て。底なしのマイナトラブルでライバルの河野デジタル相は脱落したものの、支持率下落は止まらない。自民党幹部からも、保険証廃止の延期を求める声が公然と上がり、この問題を乗り切らなければ、取り沙汰される今秋の衆院解散・総選挙どころではない。ましてや廃止の時期は来年9月の総裁選のタイミングと丸かぶり──。
「撤廃」望む声には「聞く」力なし
相変わらずのやってる感(デジタルトランスフォーメーションに関する車座対話での岸田首相〈中央〉と河野デジタル相〈=同右〉、同左は高島福岡市長=福岡市で)/(C)共同通信社
廃止延期は総裁再選戦略と天秤にかけた保身の結果で、マイナカードに関する国民の不安は二の次、三の次。岸田はサッサとマイナ問題という“爆弾”を手放したいだけ。国民の多くが望むのは保険証廃止の「延期」ではなく、「撤廃」だ。その声に本気で聞く力を発揮しないから、検討中の新たな対応も愚にもつかない弥縫策ばかりだ。
「延期以外にも、保険証に代わる『資格確認書』の有効期限(1年間)の撤廃が浮上していますが、ますます保険証を廃止する意義がなくなります」(政府関係者)
しょせん岸田首相の「聞く力」アピールはマイナカード普及を急がせ、トラブルに火をつけた政権のマッチポンプ。ダマされてはいけない。
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