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ヤマ場通過した日米欧金融政策
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-359c9b.html
2023年7月31日 植草一秀の『知られざる真実』
7月26、27、28日に日米欧の金融政策が動いた。
7月18日ブログ記事
「世界経済軟着陸は可能か」
https://x.gd/z04gx
メルマガ記事
「金融政策ヤマ場が7月末に到来」
https://foomii.com/00050
に
「当面の焦点は7月27−28日の日銀金融政策決定会合だ。」
「日銀が7月会合で何らかの政策修正に追い込まれる可能性が高いことを指摘した。」
と記述した。
「指摘した」と記述しているのは、この記述が、
月2回発行のマーケット・レポート『金利・為替・株価特報』2023年6月12日号
https://uekusa-tri.co.jp/report-guide/
で株価上昇の中休み局面到来=株価踊り場局面到来を予測した際に記述したものであるから。
年初に上梓した
『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社)
https://amzn.to/3YDarfx
に2023年の日本株価急騰を予測した。
金融市場では圧倒的少数見解だった。
そのなかで、日経平均株価は年初の25500円が6月に33700円まで急騰した。
想定通りの日本株価急騰が生じた。
その後、6月中旬以降に日本株価の「踊り場形成」を予測した。
株価上昇のスピードが極めて速いこと、
他方、日本銀行の政策修正という「みそぎ」が済んでいないことが理由だった。
日銀は7月下旬の金融政策決定会合で政策修正に追い込まれる。
この可能性が高いと判断した。
しかし、日銀は大規模政策修正を行う必要がないと指摘した。
6月18日付ブログ・メルマガ記事に
「日本経済を取り巻く外部環境に変化が生じており、日銀の本格金融引締めは不要な情勢。
日銀は政策運営を微修正することで難局を打破できる状況にある。
2023年に、世界的なスタグフレーション進行ではなく、広い意味での「軟着陸=ソフトランディング」ないし「やや軟着陸=ソフティッシュランディング」が実現する可能性が浮上している。」
と記述した。
実際に7月28日に日本銀行が決定した政策修正は「政策微修正」と呼ぶことのできるもの。
金融市場は政策変更の真意を掴みかねて右往左往したが、結論は「政策微修正」である。
長期金利変動は本来、市場実勢に委ねるべきもの。
中央銀行が長期金利を直接統制するのは「邪道」である。
長期金利変動を市場実勢に委ねる「正規化=正常化=ノーマライゼーション」の第一歩が印されたもの。
押さえておかねばならない重要なエビデンスがある。
「金融緩和」の言葉が使われるが、「金融緩和のリアル」を掴んでおかねばならない。
「金融緩和のリアル」との表現は「金融緩和のフェイク」を暗示する。
2013年に黒田東彦氏が日銀総裁に就任して以来、「大規模金融緩和」=「黒田バズーカ」が展開されてきた。
私は2013年6月に
『アベノリスク』(講談社)
https://x.gd/fPsei
を上梓して2年以内の2%インフレ実現という「公約」が実現しない見通しを詳述した。
「金融緩和のリアル」、「金融緩和のフェイク」は日銀の政策オペレーションと金融市場のマネーストックの乖離を意味している。
分かりやすく表現すると、日銀がどれだけ短期金融市場に資金を供給しても金融市場全体のマネーが増えないことがある。
逆に、日銀が「金融緩和を維持している」と主張している状況下で、金融市場全体のマネー増大がしぼむことがあるということ。
この点を凝視することが重要になる。
日銀は政策運営を微修正した。
適時適切な政策対応が執行されたと評価して良いと言える。
『千載一遇の金融大波乱
2023年 金利・為替・株価を透視する』
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『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
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