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大阪・関西万博大ピンチ! 各国パビリオンの建設申請ゼロの異常事態、開催に間に合うのか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326619
2023/07/28 日刊ゲンダイ
万博のパビリオン名称発表しても、参加国30カ国中、大阪市に「仮設許可」申請国はゼロ…(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ
2025年開催の大阪・関西万博が開幕まで2年を切ったいま大ピンチに直面している。
「(参加国の中には)今頃設計もない、何のレスポンスもない、そういう国が56カ国の中にある」「(撤退する国が)あるでしょうね。仕方がない」
7月18日、関西経済連合会の定例会で、万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の松本正義副会長(関経連会長・住友電気工業会長)は、個人の意見としながら万博開催に危惧を漏らした。
万博の「華」なのに…
2025年4月13日から10月13日まで開催される万博には153カ国・地域が参加を表明しているが、万博の華である各国パビリオンの建設申請が1件も出ていないのだ(7月21日現在)。
海外パビリオンは参加国が設計から建設まで自前で行う「タイプA」、万博協会が建物を建設し、参加国はその建物に入居してパビリオンの内装やデザイン、設備、展示を独自に行う「タイプB」、万博協会が準備する建物に複数の国が集まり入居する「タイプC」の3種類がある。現在、問題になっているのは「タイプA」。
パビリオン建設までの手順は、参加国はパビリオンの「基本設計書」を万博協会に提出、その後大阪市に設計図等の「基本計画書」を申請、許可を得るなどして建設に着手する。
「昨日(7月18日)カナダが正式に参加を決定し、調印した参加国は30カ国になりました。パビリオンの建設で『基本設計書』を当協会に申請した国は9カ国ありますが、建設に着手するため大阪市に『仮設許可』を申請した国は今日の時点でゼロ。したがって、着工には1カ国も進んでいません」(万博協会広報担当者)
万博でカジノは「時代遅れ」
当初の計画では建設申請から着工までの期間は4カ月、建設工事が開始されパビリオンの完成は来年7月までの予定とされている。ところが現時点では建設工事の申請さえゼロという状況なのだ。開幕に間に合うのかという声が関係者から出始めたのも当然だろう。
こうした中、万博協会の石毛博行事務総長が7月13日の会見で、工期について、「標準的な工期から考えると年末までに着工すれば間に合う」と見通しを示した。しかし、日本建設業連合会の宮本洋一会長(清水建設会長)はすでに、「厳しい状況」「間に合わなくなりますよ」という懸念を協会に伝えているという。
パビリオンの設計などが遅れている国について石毛氏は、デザインの簡素化による工期の短縮、また協会が建設会社へ発注代行することも選択肢として示した。しかし、これは協会がパビリオン建設の肩代わりをするということだ。流通科学大学の長田貴仁特任教授がこう疑問を投げかける。
「今回の万博は東京をはじめ全国的な関心は薄い。関西財界が経済の起爆剤を狙ったイベントで、カジノ建設につなげる狙いもある。箱モノをつくり万博開催が先にありき、という発想は、すでに時代遅れ、関西でも冷ややかに見ている人は少なくない。参加国の建設を肩代わりとなれば建設資金はどこが負担するのかも大きな問題です」
建設会社は資材高騰や人手不足で受注に後ろ向きという。開催に「間に合う」に疑問の声は増えている。
(ジャーナリスト・木野活明)
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