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元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2057724.html
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マイナンバーカードと健康保険証の一体化やマイナンバーカードの利用拡大を認める改正法が6月2日に成立した後も、マイナンバーカードをめぐるトラブルを伝える報道が後を絶たない。この報道の目的はもっと精度の高い管理システムの導入を迫るもので、最終的には中央銀行デジタル通貨(CBCD)を採用した社会信用(ソーシャル・インシュアランス)システムが構築されるよう大衆を誘導している。
報じられるトラブルの内容は、マイナンバーカードに別人の情報がひも付けられていたとか、医療機関で顔認証がうまくできなかったが暗証番号で認証された、あるいは読み仮名が違ったため本人確認できずに全額負担となった……など。
しかし、これらは技術的精度を高めることで解決するものばかり。今回の改正法に反対する人たちは、技術が完璧になれば満足なのか。
マスコミがマイナンバーカードの問題点としてよく挙げるのは、@紛失や盗難のリスクがあるA個人情報が漏えいするリスクがあるBカードに有効期限があるため更新に時間がかかる――の3つである。
しかし、@の解決は最も恐ろしい。紛失や盗難のリスクを回避するには、現在のカード・スマホのような“ポータブル”よりも腕時計のような着用型の“ウェアラブル”、さらにICチップのような“インプラント”にする方が有効となる。あるいは、現行の顔認証よりも精度の高い虹彩認証や指紋認証を追求することになる。何かの容疑者になれば、映画『マイノリティ・リポート』のように、当局の追跡から逃れるため闇医者で他人の眼球を移植手術しなければならない。
Aの情報漏えいについては、すでにマスコミ報道で多くの識者が指摘されている。預貯金額や年収、家族関係、職歴、犯罪歴、借金歴などが、行政から委託された企業に把握される恐れがあるというもの。卑近な例では、医療機関の窓口で精神病など知られたくない別の疾患が丸見えになったり、飲食店やスーパーの店員にも、個人の身元や購入履歴などが知られてしまう可能性がある。
しかし、サービスを受ける業者にそれ以外のこうした個人情報が見えないよう完全にシステム構築できれば解決なのか? 私は権力側が私の個人情報全般をいつでも把握可能な状況をつくること自体が面白くないから反対している。
B更新の煩雑さは、大衆の愚痴によって制度変更すればあっさり解決するものと考える。
つまり、私が考える最大の問題は個人情報の一元管理であり、圧政に不満を抱いたとしても逃げ場のない社会監獄が構築されることに尽きる。それを社会信用システムの構築という形で実現する基礎固めの入り口が、わが国の場合マイナンバーカードだと理解する。
無記名式のスイカ(Suica)が発売中止になったのも、人間の移動を完全に把握するためである。材料不足は口実と確信する。
民衆の監視強化と並行して進むのが、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)やNAFTA(北米自由貿易協定)など自由貿易圏の拡大である。他方で官製仮想通貨の創造も模索されていて、欧州中央銀行(ECB)は自前のデジタル通貨発行を否定しながらも、CBCDを発行することの費用と便益を評価。中国は2020年にデジタル人民元の発行事件を行った。日本銀行は同年、ECBなどと共に「中央銀行デジタル通貨:基本的な原則と特性」を発表している。
民間が発行するさまざまな仮想通貨は最終的にCBCDに集約されるものと考える。わが国でマイナンバーとのひも付けが促進されている個人口座はいずれ、CBCDと連結する算段だろう。それがICチップ埋め込みになるのか、高度な生体認証になるのかは分からないが。
河野太郎デジタル相は今回の混乱が収まらない中、早くも3年後に新しいマイナンバーカードを導入する方針を示しているが、これらに近づけるものであることは間違いないはずだ。マスコミが現マイナンバーカードの不備をあげつらえばあげつらうほど、解決策として新カードの導入を期待する空気を醸成することになる。河野氏は11〜16日にフィンランドやスウェーデン、エストニアの政府やデジタル関連企業を視察したが、いずれも「デジタル先進国」だ。
デジタル化は人間の全ての言動を監視下に置くためにやっていること。「情報セキュリティ」と言うなら、アナログカードを何枚も持っているのが一番安全だ。コードによる情報一元化は、支配権力側の都合で進められているにすぎない。
もしテレビも新聞もネットも見ていなければ、来冬以降医療機関で保険証を出して保険適用を拒否されたら、「何それ!」と激高するだろう。全員がそうなら、廃止は不可能だ。ただし、国民の大部分がメディアを見ている状況では、報道実績がアリバイにされる。「テレビで言ってきただろう」と、見ていない方が責められかねない。
もっとも、近代医療など基本的に病人を食い物にする八百長商売にすぎないから、全額負担になった方が健康な国民は増えると想像する。
最大の問題は、生まれてから死ぬまでどこで何を買い、誰と何を話し、借金や仕事をどう変遷したかを把握され、当局の求めには一切あらがえない社会が完成すること。メディアに乗せられてマイナンバーカードの不備を騒ぎ立てるほど、自らを社会監獄に追い込むだけ。自由でいたければ、ニュースなど見ないことである。
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