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https://jp.news.cn/20230712/13143b01391c4bb6a906c79575978f65/c.html
やはり、日本はIAEAの報告書を海洋放出の「通行証」にすることはできない。
改めて、そう確信する。
IAEAの報告書が公表されたとき、中国政府は批判の中で、こう指摘していた。
「・・・放射性核種の長期的な蓄積と濃縮は海洋の生態環境や食品安全、公衆の健康にどのような影響をもたらすのか。IAEAの報告書には、これらの問題に対する答えは一切なかった。・・・」
その後、IAEAのグロッシ事務局長が触れ回っているそうだ。
「福島の放射能処理水は飲用や水泳が可能で他国の原発排水と同じく危険がない」
と。
中国政府がすでに指摘している通り、
「職能と権限でいえば、IAEAは核技術の安全で信頼できる平和的利用を促進する国際機関であり、放射能汚染水の海洋環境と生物の健康に対する長期的影響を評価するのに適した機関ではない。」
と認識すべきなのだろう。
以下、記事を全文転載する。
【新華社北京7月12日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は11日の定例記者会見で、国際原子力機関(IAEA)の事務局長が韓国とニュージーランド訪問時に「福島の放射能処理水は飲用や水泳が可能で他国の原発排水と同じく危険がない」など物議を醸す発言を繰り返したことや、評価作業に参加した専門家を含む多くの原子力分野の専門家がこれに異なる見解を表明していることについてコメントを求められ、次のように述べた。
最近の報道に少し留意すれば、IAEAの総合評価報告書には異議があり、評価に参加した専門家も異なる見解を発表していることが容易に分かる。これは争う余地のない事実であり、IAEAが放射能汚染水の海洋放出という複雑な問題で結論を急ぎ過ぎたことや、結論に限界性と一面性があり、福島放射能汚染水の海洋放出計画に対する国際社会の懸念を解決していないことを改めて示している。日本はIAEAの報告書を海洋放出の「通行証」にすることはできない。
われわれは改めて指摘する。基準を満たせるか定かでない福島の汚染水を正常に稼働する原発の排水と単純に比較することは、科学の常識に反している。両者には本質的な違いがある。一つ目は由来が異なる。二つ目は含まれる放射性核種の種類が異なる。三つ目は処理の難度が異なる。福島の汚染水は、事故で破壊された原子炉の炉心に注入された冷却水と原子炉に浸入した地下水と雨水であり、溶融した炉心の各種放射性物質が含まれている。原子力発電所が正常に排出した水とは全く異なる。IAEAは日本の汚染水浄化設備の有効性と長期的信頼性を全く評価しておらず、今後30年ですべての汚染水処理が基準を満たす保証はない。長期的な海洋放出が海洋環境や食品安全に与える影響もIAEAが簡単に結論を出せるものではない。
福島の汚染水の飲用や水泳が可能だと考えている人がいるなら、われわれは日本に対し、汚染水を海に流して国際社会に懸念を持たせるのではなく、しっかりと利用し、その人たちの飲用や水泳に提供するよう提案する。」
記事は以上。
隣国の中国政府や、韓国の野党が、日本が「問答無用」で強行しようとしている「汚染水」の海洋放出を激しく批判し、抗議の声を上げている。
彼らの言っていることは、極めて「科学的」であり、「論理的」であり、そして「倫理的」な指摘だと思うのだが。
報道によれば、韓国では国民の8割の人が不安を訴えているそうだ。
翻って、日本では、本当のところは、どうなのか?・・・。
日本政府にとっては、日本国民は「理解を得る」対象となる「関係者」ではないのだろうか。
日本政府にとっては、関係者とは、「IAEA」のグロッシ事務局長だけなのだろうか。
元防衛大臣の小野寺氏がツイッターで言ったそうだ。
中国政府や、韓国野党の批判に対して、「誠意が通じない、説明、反論しても仕方ない相手にはやはり丁寧な無視ですね」・・・と。
語るに落ちるとは、このことだろう。
今の政府、自民党の国民に対する姿勢を隠そうともしない。
「丁寧な無視」
納得したわ。
しかし、これほど傲慢不遜で、相手をバカにした言葉は無い。
日本の主権者である、誠実な日本国民としては、ぞんざいに「無視」することは出来ない。
IAEAの報告書は前文で、「福島第一原発の処理水の海洋放出は日本政府の「国家的決定」だとし、「この報告書は政策の推薦でも、裏書きでもない」と強調しているそうだ。
同報告書はまた、扉ページの声明で、報告書の提示した見解は必ずしもIAEA加盟国の見解を反映しているわけではなく、「IAEAとその加盟国は、この報告書の利用によって引き起こされるいかなる結果に対しても責任を負わない」と強調しているという。
「IAEAとその加盟国」と言えば、当然「日本」が含まれる。
文面通りに理解すれば、
日本も、IAEAのグロッシ事務局長と同様に、
「この報告書の利用によって引き起こされるいかなる結果に対しても責任を負わない」
と宣言していることになる。
日本はIAEA加盟国だ。
「責任を負わない、そう言ってあったでしょ!」
と言う訳か。・・・マジか?!
日本政府にとっては、IAEAの報告書は海洋放出の「通行証」どころか、「免罪符」にしようとしているってことだわ。
とんでもねえ「奴ら」だ。
IAEAは一切責任は負わないと言う。
日本政府は「誰も責任を取るつもりもない。」
私には、日本政府の「丁寧な説明」どころか、「説明」らしきものに接した記憶がない。
日本政府にとっては、われわれ国民は、「説明しても仕方ない人たち」なのだろう。
「関係者の理解を得る」としている「関係者」も、今もって「誰か」が分からない。
しかも、官房長官の言によれば、理解を得たかどうかも、政府が「主観的に」判断することになるらしい。,
ほら、あの「閣議決定」とやら・・・。
国民は、「説明しても仕方ない人たち」であり、「ご丁寧に無視」されてきた、ということだけは分かった。
黙っていれば、この暴挙の責任は、結局私達日本国民が負わされることになる。
「汚染水」の海洋放出、「絶対 反対!」。
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