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【政界地獄耳】維新馬場談話と都市伝説
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202307080000067.html
2023年7月8日7時50分 日刊スポーツ
★「安倍晋三元内閣総理大臣の一周忌を迎えて」が政界で話題だ。「安倍晋三元内閣総理大臣が凶弾に倒れてから1年となる。今なお、得も言えぬ喪失感に覆われているというのが率直な思いである」で始まる談話は十余年前の2012年2月の民主党政権下、シンポジウムで初めて安倍にあいさつしたエピソードにつながる。「無念にも病を得て総理の座を降りられて4年半。我が国の進むべき道を熱く説かれる安倍元総理の言葉から、再登板への固い決意と覚悟を感じ取った」とつづる。
★「安倍元総理は常々『平和は与えられるものではなく、勝ち取るものだ』と説かれていた。私たちはその言葉を銘記し、憲法改正を筆頭とする故人が目指した諸政策の実現と、真の平和国家日本の希求に全力であたっていく所存である」と結んでいる。「令和5年7月8日 日本維新の会代表 馬場伸幸」。誰あろう、自民党議員でも自民党談話でもなく維新の馬場の談話だ。自民党議員が言う。「これを読んで驚いた。やはりあのうわさは本当だったのではないか」。うわさとは安倍が憲法改正をまとめ上げようとするとき、与党の賛成だけでは国民的合意とは言えない改正と後々まで言われることを嫌い、また公明党が最後は賛成してくれるかわからない懸念もあって、いわば安倍別動隊であり、野党側から改憲を支える政党が欲しくて維新という政党を作ったといわれる政界都市伝説だ。
★ここまで「我こそが正統派の安倍派だ」といわんばかりの前のめりの談話を読まされれば、この話を想起した政界関係者は多いはずだ。談話で馬場の熱い思いはわかったが、そこには凶弾に倒れて以降の統一教会との関わりについては何ら触れられていない。その言及があれば後継会長が決められないでもめている自民党安倍派をしり目に「正統派安倍派」を名乗ってもいいのではないか。(K)※敬称略
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