http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/116.html
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https://www.yomiuri.co.jp/world/20230709-OYT1T50101/
読売新聞が、IAEAのグロッシ事務局長の韓国訪問を伝えている。
以下は、記事の抜粋。
【ソウル=溝田拓士】国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は訪問先のソウルで9日午前、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出計画に反対する韓国最大野党「共に民主党」の国会議員らと会談した。
IAEAは日本の計画の妥当性を認める包括報告書を公表しており、・・・これに対し、同党議員らは処理水を「核廃棄物」と呼んで計画の危険性を主張し、「国際社会とともに代替案を検討することを要請する」などと述べた。
海洋放出計画を巡っては、・・・韓国内には心配する声が多い。来年4月の総選挙に向けて攻勢を強める野党が、不安をあおるように根拠の不明確な主張を続けている影響もあるようだ。与党は野党の主張を「非科学的な怪談」と批判している。
グロッシ氏は報告書について説明するため関係国を訪問中で、9日にニュージーランドへ移動する。
記事の抜粋は以上。
IAEAは日本の計画の妥当性を認める包括報告書を公表しているが、その無責任さを新華社通信が報じている。
先日投稿記事で取り上げたものだが、新華社の記事によれば、
【新華社東京7月5日】国際原子力機関(IAEA)は4日、日本の福島放射能汚染水海洋放出の安全性に関する包括報告書を発表し、放射能汚染水海洋放出に対する「推薦」や「裏書き」ではないと強調した。
IAEAのグロッシ事務局長は同日、東京で岸田文雄首相に包括報告書を手渡した。グロッシ氏は前文で、福島第一原発の処理水の海洋放出は日本政府の「国家的決定」だとし、「この報告書は政策の推薦でも、裏書きでもない」と強調した。
同報告書はまた、扉ページの声明で、報告書の提示した見解は必ずしもIAEA加盟国の見解を反映しているわけではなく、「IAEAとその加盟国は、この報告書の利用によって引き起こされるいかなる結果に対しても責任を負わない」と強調している。
グロッシ氏はその後行われた記者会見で、海洋放出の決定はあくまでも日本政府の決定だと重ねて表明し、IAEAは福島に現地事務所を設置し、長期的に海洋放出状態を監視するが、他国の監視参加を認めるかどうかは日本政府の決定にゆだねられていると述べた。
とある。
記事の通りであるとすれば、
IAEAのグロッシ事務局長は、自身の無責任さを隠そうともせず、自身は勿論、IAEAも、日本政府が、報告書を盾に強行しようとしている「汚染水の海洋放出」の決定には、一切関わりないとし、「汚染水の海洋放出」がもたらす、地球上の生命へ及ぼす「破滅的悪影響」にも一切責任は負わないと明言したことになる。
中国政府は、さらに指摘する。
「職能と権限でいえば、IAEAは核技術の安全で信頼できる平和的利用を促進する国際機関であり、放射能汚染水の海洋環境と生物の健康に対する長期的影響を評価するのに適した機関ではない。」
頷くしかない。
やんわりと「アンタの出る幕ではない」と言われても、IAEAのグロッシ事務局長からは、反論の言葉は一つも出ないだろう。
中国政府はこうも言って、日本政府の不誠実さを非難している。
https://jp.news.cn/20230708/d787ddfd38fd47d4b28416273a73d90d/c.html
日本の官僚が自国のトリチウム排出基準は他国よりはるかに厳しいと発言したことについては次のように述べた。
「日本は福島原発事故の汚染水と世界各地の原発の正常運転による排水を同列に論じている。これは概念のすり替えで、世論をミスリードするものだ。」
「・・・専門家だけでなく、一般市民でも想像に難しくないように、福島原発事故の溶解した原子炉炉心に接触した放射能汚染水と、正常運転している原発の炉心に直接接触していない排水は本質的に異なる。発生源、放射性核種、処理の難度が異なり、根本的に比較できない。」
と。
要するに、日本の官僚が言っていることは「詭弁」だと言っているんだね。
この趣旨の指摘は、阿修羅掲示板のこの板でも、多くの方が指摘している。
日本政府の「科学」に向き合う姿勢の不誠実さが際立った瞬間ではないか。
記事によれば、
「・・・グロッシ氏は報告書について説明するため関係国を訪問中で、9日にニュージーランドへ移動する。」
と言うことだが、グロッシ氏にとって、IAEAにとって、「関係国」とはどこと、どこの国を指しているのだろうか。
そして日本は、「関係国」はどことどこで、それらの国に「丁寧な説明」を繰り返しているのだろうか。
先日、福島で、市民団体の強い要求もあって、東電側からの説明会が開かれたそうだ。
ある市民が「東電が「関係者に丁寧に説明を続けていく」と答えていた」のに対して、
「関係者」とは誰と誰なのか?
と問われて、答えられなかったという、なんとも情けない東電の姿を報じた記事を目にした。
誰とも分からない「関係者」にどうやって説明しようというのか。
「嘘」を吐いてはいけない。
「汚染水」の海洋放出で影響を受けるのは、「世界各国全て」であり、「全人類」、「全生物」が気が付かないまま放射能汚染の危険に晒されることになる。
「関係国」は、地球上のすべての国であり、「関係者」は、地球上の全人類だろう。
日本政府は、今年の夏までに、どうやって、全世界に、全人類に「丁寧な説明」をし、「汚染水」の海洋放出について了解を取るつもりなのか。
中国政府は納得していない。
韓国市民も多くが不安を訴えている。
日本国民は言わずもがな。
そして、中国政府は日本政府を非難する。
「・・・日本がいかに正当化しようとしても、国際社会でごまかしは効かない。放射能汚染水は放射能汚染水だ。日本が何と言おうと、放射能汚染水を正常な水に変えることはできないし、海洋放出の強行がもたらす結果と責任を逃れることもできない。」
と。
IAEAは一切責任は負わないと言う。
日本政府は「誰も責任を取るつもりもない。」
私には、政府の「丁寧な説明」どころか、「説明」らしきものに接した記憶がない。
黙っていれば、この暴挙の責任は、結局私達日本国民が負わされることになる。
「汚染水」の海洋放出、「絶対 反対!」。
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