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わざわざ混乱を生んだマイナンバー“敗戦” 戦略ミスを認めず、ドツボにはまって焼け野原 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/325683
2023/07/07 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
自主返納が増え続け、自治体も困惑(自治体HPに掲載されているマイナンバーカードの返納に関する注意事項)/(C)共同通信社
マイナンバーカードの自主返納が増えているという。当然だろう。特に保険証とひも付けたことにより、国民の不安は一気に高まった。医療現場も大混乱。システムの不具合で保険資格が確認できず、患者が窓口で「医療費の10割負担」を求められるケースが相次いだ。
にもかかわらず政府は来年秋には紙の保険証の廃止を強行するという。
そもそも、この制度には構造上の欠陥がある。マイナンバーの氏名情報は戸籍と同様、漢字だが、読み仮名のカタカナは登録されていない。一方、銀行口座の名義はカタカナで管理されているので、口座が本人のものかを照合することができない。
正常な組織ならシステム自体を再構築するが、政府がやったことは莫大な税金を使ってポイントをばらまき交付率を上げることだった。
その結果が今の惨状だ。ついには厚生労働省が、混乱に対する当面の対応として、従来の紙の健康保険証も一緒に医療機関に持参するよう呼びかける方針を明らかにした。
え? ええっ? これまでは紙の保険証一枚で済んでいたのに、わざわざ混乱を生み出しているわけだ。
デジタル相の河野太郎にいたっては「マイナンバー制度と、マイナンバーカードが世の中で混乱してしまっている。次にカードを更新する時には『マイナンバーカード』という名前はやめたほうがいいのではと、個人的には思っている」などと言い出した。
病膏肓に入るとはこのことだ。名称を変更しようが本質が変わるわけではない。統一教会が世界平和統一家庭連合に名称変更すれば、過去の問題は「なかったこと」になるのか。
戦争末期の大本営発表は、敗退を「転進」に、全滅を「玉砕」と言い換えた。安倍政権下でも、南スーダンの戦闘を「衝突」、オスプレイの墜落を「不時着」などとごまかしてきた。都合が悪くなれば、言葉を破壊し、定義自体まで変えてしまう。こうしたデタラメな連中を信用してはならない。
ここまで来たのだから撤退することはできないというなら、戦争末期と同じである。戦略ミスを認めれば傷は浅かったのに、現実を直視できない連中は自己欺瞞に陥り、ドツボにはまっていく。そして最後は焼け野原になる。
適菜収 作家
近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中
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