http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/883.html
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https://www.asahi.com/articles/ASR736755R73UTFK012.html
本記事は共産党・小池晃書記局長の記者会見での発言録なので、そのまま転載してもいいかな・・・。
記事を読めば、少しは溜飲をさげられますよ。
以下、記事全文。
共産党・小池晃書記局長(発言録)
(公明党の山口那津男代表が福島第一原発の処理水の海洋放出は海水浴シーズンを避けるべきだとの認識を示したことについて)政府は漁協などが強く反対してきたにもかかわらず、放出する方針を打ち出してきた。その際、「汚染水ではない、処理水だ」「安全性は証明されている」と言ってきたが、海水浴シーズンを避けるということは結局(処理水は)安全ではない、問題があるということを認めることになる。
しかも、魚は年がら年中泳いで、水をいっぱい摂取している。やっぱり汚染水の放出そのものをやっぱりやめるべきだ。魚は年がら年中海水浴しているわけですから。海水浴シーズンだけ避けても意味がない。(記者会見で)
記事は以上。
公明党の山口代表のこの発言を報じた朝日新聞の記事は以下の通り。
「公明・山口代表「海水浴期は避けるべき」 原発処理水の海洋放出に」
https://www.asahi.com/articles/ASR725HZ9R72UTFK004.html
こちらの記事によれば、
「・・・訪問先の福島市内で、記者団の取材に応じた。山口氏は「いたずらな不安を招かないように配慮があってしかるべきだ。(海水浴の)シーズンにわざわざ排出する理由も特にない」と主張。「科学的根拠に基づいて客観的に説明が尽くされることを期待したい。根拠なき批判を招かないような丁寧な対応のうえでタイミングを計っていくべきだ」とも語った。・・・」
「・・・その上で、政府側に「風評(被害)を招かないように、慌てないでしっかり説明を尽くしてほしい」と求めた。・・・」
記事では、
「・・・一方、放出には地元の漁業関係者や、中国や韓国などの海外の反発も根強い。」
とも報じている。
・・・・・
山口氏は言う。
「科学的根拠に基づいて客観的に説明が尽くされることを期待したい。」
と。
山口氏といえば、公明党の代表であり、公明党といえば。「下駄の雪」と言われながらも与党の一角を占めているわけだから、山口氏が直々に「科学的根拠に基づいて客観的に説明」しても不都合は無い。
むしろ折角福島を訪れたのであれば、山口氏の肉声で説明することが望まれるのではないか。
これまで、「汚染水」の海洋放出について、科学的根拠に基づいた説明は、政府、自民党からは勿論、公明党からも聞いた記憶は無い。
山口氏の認識では、
地元の漁業関係者や、日本国民ばかりではなく、中国や韓国など近隣諸国は勿論、世界各国が、将来に現れるであろう地球への壊滅的な悪影響を懸念し、不安に思う、・・・そんなものは、
科学的根拠を示さないまま、
「いたずらな不安」
だと言う。
「(海水浴の)シーズンにわざわざ排出する理由も特にない」
山口氏の言いっぷりでは、「わざわざ(海水浴の)シーズンを避けて排出する理由も特にない」ということにもなる。
どちらにしても、こちらの発言も、科学的根拠といったものは、どこにも見当たらない。
取材していた記者さん達は、もっと怒りを露わに、鋭い質問をぶつけるべきではなかったか。
国民の批判、近隣諸国の批判、世界各国の批判を、「根拠なき批判」と面罵されて、黙っていられる心理が理解できない。
共産党・小池晃書記局長が言う通り、山口氏自身も内心では、
「・・・結局(処理水は)安全ではない、問題があるということを認め」ているということだろう。
お魚さん、海水浴の邪魔をしてごめんなさい。
近年、日本近海で捕れる「サンマ」が激減し、距離を伸ばして遠洋まで出なければならなくなったそうだ。
やっとスーパーに並んでも、型も小さく、痩せていて、それでいて値段だけは高級魚となってしまっては、とうてい買う気にはならない。
サンマさん、ごめんなさい。
サンマさんも、生物の本能で、身に危険の及ぶ「放射能」を感じ取り、遠く外洋に退避してしまっているのではないかとさえ思う。
「汚染水」は、原発の沖合、僅か1Kmのところの海底に設けた排出口から海洋に排出する計画らしい。
1Kmと言えば、「ほんの目と鼻の先」。
ここにも、科学的根拠は無い。
一方、「汚染水」の発生源となっている、溶け落ちた「核燃料デブリ」は、事故から12年も経った今も、僅か1gどころか、全く取り出すことができていない。
政府は、人類の存亡にも関わる「この課題」に対して、どんな見通しを持っているのだろうか?。
「汚染水」の発生源となっている溶け落ちた「核燃料デブリ」を全て取り出さなければ、「汚染水」は発生し続ける。
その間、海洋放出も続くことになってしまうわけだ。
ということは、「核燃料デブリ」の取り出しに失敗すれば、「核燃料デブリ」の放射能が消失するまで「汚染水」は発生し続ける。
その間、海洋放出も続くことになってしまう。
それは、数万年、数百万年あるいは、何億年という、想像だに出来ない期間となるのだろうか。
政府は、どんな見通しを持っているのだろうか?。・・・何としても、聞いてみたい。
その見通しを表明することによって、海洋に放出される放射能の「総量」の議論が可能となるのではないか。
工場排水ですら、濃度と、総量の規制はあるだろう。
政府には、「核燃料デブリ」の取り出しの見通しを含め、「汚染水」排出の安全性について、科学的に、客観的に説明を求めていくべきだ。
その上で、最初から破綻している「今の方法」での対策を強行するのではなく、世界中の科学者の叡智を集め、「軍備増強」という「ドブ」に捨てる金があるなら、その金を「汚染水」の新たな処理方法の開発に、さらには福島原発の燃料デブリ取り出しと、確実な廃炉のための技術開発に投入し、そのことに心血を注ぐべきではないのか。
「汚染水」を、目の前の海から汲んだ海水をバケツに入れて希釈し、それを1Kmという目と鼻の先の海に捨てる。
この作業に、どのような意味、意義があるのか、・・・科学的に説明できるなら、ぜひ聞いてみたい。
私には、このことを幼稚園児には説明できない。・・・恥ずかしすぎて。
そんな対策しか取れない政府、与党が「科学」を口にする。
政府は、既に12年という貴重な時間を無駄にしている。
今も、福島第一原発の港湾内から捕れる魚は、セシウムに高濃度に汚染されているという。
その魚が、広い海洋に退避しないように、退避防止ネットを張り巡らしているそうだ。
今後は、さらに海面上にネットを伸ばし、ジャンプ一番の大脱走劇を阻止するんだと・・・。
逃がしていけないのは「汚染水」だろうと思うのだが、何をやっているんだか。
地球上の海と川は全てが一つに繋がっている。
本来ならば、自由気ままに、どこへでも行けるはずなのに・・・。
水になりたい「お魚さん」、ごめんなさい。
福島第一原発の事故、そして「汚染水」の海洋放出などなどに関連して「風評被害」という言葉が頻繁に使われている。
しかし、どうもすっきりしない。
原発事故に関連して言われている、現実に起きている被害、或いは将来起きると予想される被害、あるいは懸念される被害は、「風評被害」なのか?という疑問が解消しない。
既に、平成二十六年六月五日 山本太郎議員が「いわゆる「風評被害」に関する質問主意書」を起こし、問題点を指摘している。
その中で、山本氏はこう指摘している。
「・・・そもそも「風評被害」とは、辞書においては「事故や事件の後、根拠のない噂や憶測などで発生する経済的被害。」(大辞林第三版)と定義されている語である。一方、原子力損害賠償紛争審査会により公表された「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針」においては、「風評被害」は「報道等により広く知らされた事実によって、商品又はサービスに関する放射性物質による汚染の危険性を懸念した消費者又は取引先により当該商品又はサービスの買い控え、取引停止等をされたために生じた被害を意味するもの」と定義されているように、前記辞書による定義とは異なり、「事実」に基づく経済被害をも「風評被害」であるとしている。・・・
・・・この厳然たる「事実」に起因した経済的被害を、あたかも「根拠のない噂や憶測などで発生」していると一般的に捉えかねない「風評被害」という一語によって括ることは適切ではない。・・・」
皆さんは「風評被害」という言葉は、どちらの意味で理解していますか?
言葉の意味を正しく定義していくことは、相互の理解を深めていくうえで重要という、良い例ではないでしょうか。
原子力損害賠償紛争審査会の定義は、間違いであり、不適切。
「似て非なるもの」と言えよう。
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