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マイナ総点検“突貫工事”が招くトラブルのさらなる量産 岸田首相いきなり中間報告前倒し指示
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/325377
2023/07/01 日刊ゲンダイ
集中企画・マイナ狂騒(8)
自治体への思いやりゼロ(左から、河野デジタル相、岸田首相、加藤厚労相)/(C)共同通信社
岸田首相が「コロナ並みの臨戦態勢」と銘打った「マイナ総点検」。大風呂敷を広げ、今秋までの完了を掲げるが、具体的な中身はいまだに示されていない。作業を担う自治体は準備すらできない状況なのに、岸田首相は中間報告の前倒しを指示。日程ありきの突貫工事は新たなトラブルを量産しかねない。
◇ ◇ ◇
岸田首相は6月30日、河野デジタル相、松本総務相、加藤厚労相と官邸で面談。総点検の中間報告を8月上旬に繰り上げ、併せて国民の不安を取り除く対策を取りまとめるよう指示した。岸田首相は21日にマイナポータルで閲覧できる全29項目を対象に、ひも付けの誤りがないかを点検し、8月末に中間報告をまとめる方針を示していた。
二転三転の総点検に、自治体はついていけるのか──。東京・世田谷区に聞くと「今のところ(30日夕方)、国からは点検の仕方や対象について何も指示はありません。中身が見えない中で準備もできません。中間報告の前倒しも報道で初めて知りました。そもそも、これまで総点検のスケジュールすら国からは何も指示されていない状況です」(マイナンバー担当課の担当者)と困惑を隠せない様子だった。
「カード普及ありき」と同じ過ちを繰り返すだけ
陳謝に追い込まれた松本剛明総務相(C)共同通信社
自治体には国から何ら具体的な指示はなく、報道で情報を収集するしかないのである。
「自治体への思いやりに欠けるひどい対応です。今、続出しているトラブルは、政府がマイナカードの普及を急ぐあまり、自治体の業務が膨れ上がったから生じました。その反省もなく、総点検も自治体を追い込む形で進めている。これでは同じ誤ちを繰り返すだけ。詰めの甘いチェックになり、ミスも起きてしまう。点検後にトラブルがなくなるとは到底思えません」(「共通番号いらないネット」事務局の宮崎俊郎氏)
マイナトラブルがしぶといことも分かってきた。富士通の証明書交付サービスでトラブルが再発。28日に福岡県宗像市の端末で別人の住民票が交付され、再点検のため同じシステムを使う全自治体でサービスを停止した。松本総務相は「本当に申し訳なく思っている」と陳謝に追い込まれた。
同サービスは今年3月以降、トラブルが相次ぎ、5月からシステムを停止。富士通は再発防止策を施し、6月18日から再開したばかりだった。
「相次ぐトラブルを受け、富士通は“汚名”を返上すべく、入念に対策を実施し、サービス再開にこぎつけたはずです。それでもすぐに再発してしまった。一方、総点検はシステムを止めず、しかも極めてタイトな日程で行おうとしている。いったん、マイナ関連のシステムをすべて停止し、自治体が無理なく作業を行えるようなスケジュールで実施すべきです」(宮崎俊郎氏)
マイナ保険証のシステムもトラブルが後を絶たないが、厚労省はシステムを継続しながらの弥縫策に終始している。突然の総点検前倒しに付き合わされる自治体や国民は、ますます不安になる。
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