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日銀インフレ推進政策の誤り(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/848.html
投稿者 赤かぶ 日時 2023 年 6 月 30 日 14:45:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀インフレ推進政策の誤り
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-4a2b79.html
2023年6月30日 植草一秀の『知られざる真実』

世界でインフレが進行している。

これに対して世界の金融政策がインフレ抑止に力を注いでいる。

米国は2022年に金融引締め政策に着手。

ゼロ金利水準にあったFFレートを5%超の水準にまで引き上げた。

歴史的に見ても異例のスピードで短期金利引き上げを実行してきた。

米国インフレ率は消費者物価指数で昨年6月に前年同月比9.1%上昇を記録した。

二桁インフレに迫る情勢だった。

FRBの強力な金融引締め政策によりインフレ率はその後に低下。

2023年5月の消費者物価上昇率は前年同月比4.0%にまで低下した。

パウエル議長が率いるFRB。

FRBの迅速かつ大胆な政策運営により事態悪化が回避されている。

長期的なインフレ予想を反映して変動する長期金利は、すでに昨年10月に低下に転じた。

インフレ心理悪化を適正な政策運営で遮断することに成功している。

欧州でもインフレ抑止のための金融引締め政策が実施されている。

金利引き上げは経済活動に下方圧力を与える施策だがインフレを加速させてしまえば、その弊害が大きくなる。

インフレが燃えさかってしまうと、その収束のための金融引締めはより強力なものにならざるを得ない。

このためインフレに対しては「早期発見、早期対処」が求められる。

このなかで日本銀行だけが「大規模金融緩和政策の維持」を続けている。

日銀は2%インフレを目指しているとする。

「消費者物価上昇率2%の目標が持続的かつ安定的な達成される見通しが得られるまで金融緩和を維持する」

としているが、何をもって「持続的かつ安定的に達成される」とするのかが不明確。

日本のインフレ率現状は深刻だ。

消費者物価上昇率は本年1月に前年同月比4.3%上昇を記録。

2023年5月の上昇率は前年比3.2%。

中央銀行は内外ともに「コア」のインフレ率を重視する。

「コア」のインフレ率とは特殊な要因で大きく変動する食料品とエネルギー価格を除くインフレ率。

日本の消費者物価指数に「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」という区分がある。

この指数上昇率を見ると本年5月が前年同月比4.3%。

日銀が目標とする2%をはるかに超えている。

日本銀行がインフレ促進のスタンスを示せば事業者は価格の上方改定を加速させるだろう。

インフレが勢いづくことが考えられる。

インフレ加速は国民生活にプラスかマイナスか。

答えは明白だ。

インフレが進行すれば労働者の所得は実質的に目減りする。

実質賃金を変動させる最大の要因がインフレ率である。

日銀はインフレ率が上昇し、これに連動して賃金が上昇する好循環の形成を目指すとしているが、インフレ率が上昇するときに「実質賃金」が上昇するためにはインフレ率以上の賃金上昇が必要になる。

そのような状況の出現を想定できるのか。

答えは否。

インフレが進行するときに労働者全体の賃金上昇率がインフレ率を上回ることは想定できない。

日本の労働者一人当たりの実質賃金は1996年から2022年までの26年間に14.4%も減少した。

世界最悪の実質賃金減少国。

残念ながら日本の真実だ。


※画像クリック拡大

この26年間に5回だけ実質賃金が小幅増加した年がある。

その要因が何であったか。

消費者物価上昇率がマイナスに転じた局面でだけ実質賃金が増加した。


※画像クリック拡大

つまり、インフレは実質賃金を減らし、デフレが実質賃金を増やすという因果関係が存在する。

日銀はインフレ誘導をインフレ抑止に政策転換する必要がある。

日本円の暴落放置も国益に反する。

日銀は7月26日の金融政策決定会合で政策修正に追い込まれることになる。

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コメント
1. 赤かぶ[194032] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:46:49 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[164] 報告

2. 赤かぶ[194033] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:48:07 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[165] 報告

3. 赤かぶ[194034] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:52:32 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[166] 報告

4. 赤かぶ[194035] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:53:10 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[167] 報告

5. 赤かぶ[194036] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:55:40 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[168] 報告

6. 赤かぶ[194037] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:56:11 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[169] 報告

7. 赤かぶ[194038] kNSCqYLU 2023年6月30日 14:58:16 : 4N0585LJoM : NVJuNy91a3N6ZVE=[170] 報告

8. 佐助[9598] jbKPlQ 2023年6月30日 15:40:18 : Je8Uyons6Q : dEZjYkhkMjU5dVE=[90] 報告
ドロボー詐欺国家の姿まさにこれ

賃金が上昇せずに物価だけが上昇することは普通起こらないものだ

消費税と史上最高の利益なのに法人税収が下がり続け,賃下げが続いているおかしな現象

日本もインフレの波,物価上昇率プラス圏にはいった。


それは富を持つものは政治をもコントロールし、ますます自分達に有利な世の中を作り出すことができます。競争にも打ち勝ち、ますます富をもつようになり、次第に独占的経済体制へとなってしまったからです。

日本からは、何十億ドル、何兆円もの資金が、アメリカの金融資産に注ぎ込まれている
アメリカへ投資するすべての投資家にとって、壊滅的損失を意味すると云われている。

近年ITや金融ばかりに頼って製造業がどんどん縮小され低賃金国にいってしまったので、一部の超金持ちと大多数の底辺労働者という超格差社会になってしまった。

そして構造改革やアベノミクスの旗印で,中小企業を防衛してきた専売的な垣根が取り払われた,そのために中小企業全体が大企業の二重三重の労務管理に組み込まれた,そのために労働人口の6割以上が,二重三重のピンハネタコ部屋の中に組み込まれてしまった。

これは働く人の能力のセイにして逃げている社長がいるがとんでもない,海外の低賃金国に流出したのだから,さらなる技術のUPをしないで新産業への転換革命をも怠ったからで,弱肉強食政策が効いてきているからだ。

1%の富のため99%を不幸にした政策の終焉とドル一極集中の終わり。

9. 2023年7月01日 02:59:08 : qpdmTfWVIU : WWlvSXNleVhoQmM=[87] 報告
そして言うだけでは解決不能だ。
実力行使以外の打開策は無い。

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