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「防衛費増額はバイデン大統領の命令」と聞いても騒がない国民と隷属国家 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/325269
2023/06/29 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
岸田首相に「防衛増額」働きかけたこと、バイデン米大統領自らが語った(C)ロイター
防衛費が急増している。2023年度防衛予算は22年度当初予算と比べて26%増え、政府は5年間で従来の1.5倍の43兆円程度を充てる計画を掲げている。「反撃能力」などと、もっともらしい理由を述べていたが、何のことはない。
この防衛費増額は米国のバイデン大統領の指示によるものだった。
「日本の防衛力強化は米国の指示による」と言うと、普通は袋叩きになる。「証拠もないのにいい加減なことを言うな」と炎上するのは間違いない。だが、今回はバイデン大統領自身が明らかにした。読売新聞オンラインはこう報じていた。
「バイデン大統領は20日、支持者集会で、日本の防衛費増額を巡り『私は3度にわたり日本の指導者と会い、説得した』と述べた。自ら岸田首相に増額を働きかけたことを示唆したものだ。北大西洋条約機構は加盟国にGDP比2%の防衛費確保を求めている。日本は非加盟だが、バイデン氏は『日本も巻き込むことができると思っていた。日本が欧州での戦争に関心を持ったのはいつ以来か』と述べ、日本のウクライナ支援強化も自ら引き出したものだとアピールした」
現役の米大統領が、率直に日本への圧力を述べることは普通はない。
「圧力をかけた」と言えば、通常は日本国民が反発する。「年金を減らし、医療費を減らし、教育費も減らしているのは結局米国に防衛費を増やせと指示されたツケか」となる。私はある意味、バイデン米国大統領の「耄碌」に感謝している。
従来、米国内では「バイデン大統領に認知症が出ているのでないか」とささやかれてきた。原稿やプロンプターを利用している時は正常に発言しているが、アドリブになると失言をする。例えば、米国上空を飛行し、撃墜された気球問題で、中国の習近平主席についてこう言っていた。
「米による撃墜時、習近平主席がひどく気分を害したのは、気球の米飛行を知らなかったからだ。独裁者にとり何が起きているかを把握してないことは非常に恥ずかしいことだ」
これは習主席を独裁者と見なす発言であり、しかるべき地位にある人間が、公的な場所で他国指導者について表現する言葉ではない。
日本の防衛費増額が米国の指示によるものであれば本来、内閣がひっくり返るような話である。だが、日本国民は騒がない。日本国民の多くは「米国の指示に従って動く国」を当然と見なしている。まさに世界に冠たる「隷属国家」だ。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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