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立憲に離党者続出の異常事態…「単独路線」に広がる疑心暗鬼、泉代表は落選危機の自覚ある?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/325199
2023/06/29 日刊ゲンダイ
党内は疑心暗鬼…(立憲民主党の泉健太代表)/(C)日刊ゲンダイ
なんだかイヤーな流れだ。
立憲民主党の徳永久志衆院議員(比例近畿)が27日、岡田幹事長に離党届を提出。徳永氏は地元・大津市内で28日に会見し、離党届を提出した理由を「党が今月16日に内閣不信任決議案を衆議院に提出したことが決定打となった」と説明。そのうえで「不信任案を提出するからには、自民党から政権を奪還し国民に新しい政治を示す姿勢が必要だと考えていたが、提出した段階では党の立候補者数が定員の過半数にも届いておらず、大きな違和感を感じた。この違和感を感じたまま政党活動はできないと考えた」と話した。
同氏は小選挙区定数の「10増10減」に伴い新設された滋賀2区の公認候補者に内定していた。
立憲をめぐっては、元拉致問題担当相の松原仁衆院議員が候補者調整の不満で離党したばかり。泉代表は次期衆院選で150議席を獲得できなければ代表を辞任するとタンカを切ったが、「単独路線」に党内は疑心暗鬼が広がり、解散前から足元はグラグラ。代議士としての首筋も寒い。大丈夫か。
徳永氏は政権交代前夜の2007年の参院選に民主党公認で立候補して初当選したものの、13年に落選。14年の衆院選で鞍替えを図り、滋賀4区に立つも落選。希望の党から出た17年も落ち、21年に立憲の比例復活で政界復帰した。比例なのだから、離党するなら議席を返すのがスジだ。
「当面は無所属で活動し、頃合いを見計らって国民民主党に移る算段じゃないか。徳永氏は前原代表代行と近い。松下政経塾の同期で、前原外相時代に外務政務官を務めていますし、滋賀では国民系の連合の方が力がある」(国民関係者)
とはいえ、もともと選挙弱者。「維新が強い近畿ブロックだし、維新移籍も視野に入れているんじゃないか」(立憲関係者)という声も聞こえてくる。松原氏も維新入りのウワサが絶えない。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「小沢一郎氏らが立ち上げた野党候補の一本化を求める有志の会の動きを『泉降ろし』と見る向きがあり、立憲内はギスギスしている。ゴタゴタに巻き込まれて消耗するよりも、バッジを守ることを優先したい。そんな理由の離党者がちょろちょろ出てきそうです」
落選危機の自覚なし?
立憲から袖にされた共産党は、泉氏のお膝元の京都3区への擁立を内定。維新も候補を立てる。共産が擁立を見送った前回、泉は次点と約2.7万票差で圧勝した。
「共産の基礎票3万票の上積みがなければ、泉代表の選挙区勝利は厳しい。候補者調整をしなければ、自分の身も危ういことを理解しているのかどうか」(立憲中堅議員)
よもや「死なばもろとも」じゃあるまい。立て直す時間はまだある。
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