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【政界地獄耳】「選挙だけを目的にした組み合わせは野合」政治の劣化に他ならぬ自民幹事長発言
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202306200000072.html
2023年6月20日7時43分 日刊スポーツ
★これは政治の劣化と見ていいのではないか。17、18日に実施した毎日新聞の世論調査で内閣支持率は33%、前回調査(45%)から12ポイント下落した。同紙は首相・岸田文雄の長男、翔太郎の忘年会問題などの影響などを挙げた。長男が首相秘書官という箔(はく)付けを終わらせても、公邸に住み、議員会館の岸田事務所で働いているのならば更迭した意味がない。自民党ベテラン議員は「昔なら派閥の信頼できるベテラン議員か、小選挙区で難しいかもしれないが、同郷の事務所に預けて修業させるのだが」と話していたことが思い出される。首相の支持率を下げてまで手元に置くべきことだろうか。劣化というべきだろう。
★18日、立憲民主党内で動き出した野党候補一本化に向けた「有志の会」。早速、自民党幹事長・茂木敏充は「立憲民主党や共産党、日本維新の会、国民民主党は、安全保障やエネルギー政策など、国家の基本的な政策がまったく合っていない。選挙だけを目的にした組み合わせは、野合と呼ばれ国民から批判される」と胸を張ったが、先の毎日の調査では自民党と公明党が連立を続けるべきかの問いに「続けるべきだとは思わない」が67%、「続けるべき」の17%を上回った。ことに自民支持層では「続けるべきとは思わない」が6割と自公政権が選挙目当ての野合と批判されている。
★自民党と公明党の野合にはどう答えるつもりか。同様の調査結果が出た直後の今月5日の会見でも茂木は「わが党の支持者でも過半数、6割近くにそういう声があること、注視しなければならない。また今後も注視しつつ、さまざまな課題に丁寧に対応していかなきゃならない」と何も答えていない。野党の候補者一本化も自公の亀裂も、いずれも選挙区調整問題にほかならず、政策でもめたわけではない。茂木の言う通り「選挙だけを目的にした組み合わせは野合と呼ばれる」。ただ、自民党幹事長でこんな発言をする幹事長など劣化にほかならない。(K)※敬称略
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