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元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2056348.html
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釧路空港のエアドゥ(AIRDO)機内でマスク着用の「お願い」を断ったため筆者とともに飛行機から降ろされた谷本誠一・呉市議(当時)がマスク不着用で飛行機に乗れる権利の確認などを求めていた裁判が4月26日、広島地方裁判所で結審した。吉岡茂之裁判長は、谷本氏が求めていた機長ら7人の証人尋問と音声動画1本の提出要請のいずれも「必要ない」として、事実検証を拒否。突然、審理を打ち切った。
この事件は2022年2月6日、釧路空港発羽田行きの機内で起き、同年4月にエアドゥと釧路警察署を提訴。降機命令の取り消しやマスク不着用で搭乗する権利の確認、1円の損害賠償などを請求し、同年11月と23年1月に口頭弁論が開かれている。
被告のエアドゥは3月31日付けで新たな準備書面を提出していた。これまで通り、マスク不着用で飛行機に搭乗する権利は法律上、存在しないと主張。損害賠償については、この一件で谷本氏の社会的評価が低下した事実はなく、降機命令を下した覚えもないとした。定期航空協会が策定した「新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に沿って適切に対応したもので、原告の請求を退けるよう求めた。
これに対し、原告の谷本氏は、4月8日に再反論書を提出。チェクインカウンターで一旦搭乗を認めながら、機内でマスク着用を執拗(しつよう)に求めた矛盾の真相を明らかにするため、旅客事務所の「上席ら」と機長双方を証人として出廷するよう要請した。
さらに、筆者の公開質問状への回答に、命令書交付が「基地長代行の判断」および「ご搭乗をお断りした」と明記した草野晋社長(当時)や、命令手交に立ち会った警察官と筆者、谷本氏が電話で問い合わせた際、「健康上の理由がなくマスクを外しても飛行機に搭乗できる」と回答した国土交通省の「杉山」危機管理監の出廷を要請。
併せて、命令書交付の際の谷本氏を撮影した音声動画の提出をテレビ局に命じることを求めた。民放ニュース番組が、音声なしで放映したもの。被告側は命令書の交付理由を「大声で威嚇(いかく)したこと」としている。
3回目の口頭弁論となるこの日、302号法廷の原告席には本人訴訟で臨む谷本氏1人、被告席にはエアドゥ側の代理人3人が座った。釧路警察署側は出廷しなかった。冒頭、吉岡裁判長が裁判官の構成が変わったことを告げた。左陪席に新しい女性の姿があった。
裁判長が谷本氏に質問した。「音声ビデオは、誰を相手に出してくれといっているのか」。谷本氏は「メディアに請求したもの。裁判所から出してくれと命令してほしい」と返事。裁判長は「合議する」と言って休憩を宣告した。
ビデオは、乗り合わせた一般乗客がテレビ局に提供したものと思われる。信じられないことだが、裁判長は原告がこの人物を特定できないことを想定して、この1問で諦めさせられると考えた可能性がある。
3人の裁判官は、わずか46秒で戻ってきた。「証人尋問と証拠提出は審理に関わるものでなく、必要ない。いずれも却下する。これで終結したい。判決期日は追って知らせる」と一方的に告げ、閉廷しようとした。
「裁判長、各証人も証拠も判断に重要な要素。『必要ない』とする理由を教えてください」
「その請求は認められない。必要ないと判断した」
3人の裁判官が立ち上がり、礼をして出て行った。休憩を含め、わずか6分20秒の法廷だった。
谷本氏は、「結論ありきの裁判。ビデオや証人が出てきたら真相が明らかになって、被告が不利になるから。判決は分かりきっている。命令の取り消しや権利確認は却下、損害賠償請求は棄却だろう」と述べ、控訴に向け準備を始める考えを示した。
エアドゥ側は「被告の社会的評価を低下させる行為が存在しなかった」と主張するが、谷本氏は23日投開票の呉市議選で落選した。メディアを通じこの一件が伝えられたことが影響したのは明らかだ。音声付きのビデオが出てくれば、大声や威嚇がなかったことも白日の下にさらされる。そもそも、被告が自己弁護のよりどころにする「ガイドライン」の違憲性・違法性について、裁判所は判断を避けたい意向がにじむ。
草野前社長は、谷本氏の提訴直後、解任されている。筆者の公開質問状への回答に、搭乗を拒否した事実や、基地長代行の決定だったことを記した責任を問われた可能性がある。
裁判官の交代は、意見の相違があったことをうかがわせる。しかも、裁判長は結審の考えを一番最後に述べた。更新のための弁論期日の設定を原告が要求するのを避けるためだろう。民事訴訟法第249条は口頭弁論に関与した裁判官が判決を出すことを定め、第2項で「裁判官が代わった場合には、当事者は、従前の口頭弁論の結果を陳述しなければならない」と義務付けている。
姑息(こそく)な手を使うのは、何が何でも内容に踏み込まないようにしたい支配権力の意向が表れている。
マスクをめぐっては、議場での発言を止められた白糠町の福地裕行議員が発言権の確認などを求めた裁判が1審、2審とも退けられている。
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